定期の予防接種について(乳幼児と学童期の予防接種について)
予防接種をお受けになる前に
- 受ける予定の予防接種について、配布された説明書(予防接種と子どもの健康(冊子)を生後2か月ごろに個別に送付しています。市内の医療機関にはあります。)をよく読んで、必要性や副反応を理解しましょう。
- 今後制度が変更された場合、広報伊丹、ホームページでお知らせします。接種を受ける前には、常に最新情報を確認するようにしましょう。
- 接種を受ける際は、母子健康手帳等で接種歴を確認した上で、必ず母子健康手帳、マイナ保険証等を持参し、接種を受けるようにしましょう。接種歴は、アプリ「マイナポータル」でも確認できます。
- 予防接種は体調の良い時に受けるのが原則です。
- 予防接種を受ける際、接種を受ける方の体温が37.5度以上の時は、明らかな発熱と判断し、接種を中止することになっております。しかし、中には37.5度以下でも発熱していることもありますので、保護者の方はお子様の健康状態(機嫌、食欲、睡眠状態、尿や便の状態、体熱感など)を観察し、予防接種を受けるかどうか判断するようにしましょう。少しでも心配な点があれば、医療機関へ連絡し、予約日を変更することも大切です。
- 注射の生ワクチン【MR(麻しん・風しん)、BCG、水痘、おたふくかぜ、黄熱等】を接種後、異なる注射の生ワクチン【MR(麻しん・風しん)、水痘、BCG、おたふくかぜ等】を接種する際、27日以上(4週後の同じ曜日以降)おいて接種する必要があります。詳しくは、厚生労働省「ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ」をご参照ください。
予防接種の種類と対象者、接種方法について
ロタウイルス感染症 (標準初回接種時期:生後6週~14週6日までに)
ロタウイルス感染症の予防接種については、様々な注意点があります。詳しくは、次の「ロタウイルス感染症予防接種の定期接種について」をご参照ください。
B型肝炎 (標準開始時期:生後2か月ごろ)
対象者
1歳の誕生日の前日までの人
標準接種開始時期 : 生後2か月ごろ
注意点:母子感染予防のために出生直後、B型肝炎ワクチンの予防接種を受けた人は、3回の接種とも健康保険での接種となります。
接種方法
3回(1回目と2回目は27日以上の間隔をおいて、3回目は1回目より20週以上かつ2回目より6日以上の間隔をおく。)
注意点:1回目と3回目は20週以上あけるというルールがありますので、1回目をできるだけ早期に開始する必要があります。また3回目は1歳を超えると接種できなくなりますので、忘れないようにしましょう。
5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)(標準開始時期:生後2か月ごろ)
対象者
生後2か月~7歳6か月になる前日(標準は生後2か月から7か月になる前日までに1回目を接種します。)
注意)4種混合、ヒブワクチンとも残り回数がある方は、事前に医療機関へご相談ください。残りの接種を5種混合(4種混合、ヒブワクチンが含まれています)へ変更することもできます。(4種混合ワクチン、ヒブの回数は規定回数を超えることはできませんのでご注意ください。)
接種方法
1期初回接種27日(医師が必要と認めた場合は20日)以上の間隔をおいて3回接種します。
追加接種は、3回目より6か月以上(標準は6月から18月までの間隔をおいて)1回接種します。
4種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)
対象者
令和6年3月31日までに4種混合ワクチンで接種を開始している方が対象です。ただし、ヒブワクチンの予防接種を規定回数を終了している場合、4種混合の計4回の残り回数を接種します。4種混合は令和7年7月ごろに流通が終了する予定です。ワクチンが終了してしまった場合、3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンで接種します。7歳6か月になる前日までに接種を完了する必要があります。
4種混合、ヒブいずれも残っている場合は、5種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)で接種することもできます。
接種方法
1期初回接種27日(医師が必要と認めた場合は20日)以上の間隔をおいて3回接種します。
追加接種は、3回目より6か月以上(標準は6月から18月までの間隔をおいて)1回接種します。
ヒブワクチン
対象者
令和6年3月31日までにヒブワクチンを1回以上接種しており、規定回数を終了していない場合に接種します。(4種混合ワクチン4回は完了している場合)
生後2か月になる前日から5歳になる前日までの方。標準接種開始時期は生後2か月から7か月になる前日まで。それ以降に接種を開始する場合は、開始時期により接種回数が異なります。
接種方法(開始時期により接種回数が異なります)
今までの接種方法は以下のとおりです。
1.開始が生後2か月になる前日~7か月になる前日までの場合は合計4回接種
初回接種3回は27日以上、標準的には56日までの間隔をおいて接種を。(1歳の前日までに)
追加接種1回は3回目より7月以上の間隔をおいて接種をする。
2.開始が生後7か月になる当日~1歳になる前日までの場合は合計3回接種
初回接種2回は27日以上、標準的には56日までの間隔をおいて1歳までに接種をする。
追加接種1回は2回目より7月以上、標準的には13月までの間隔をおいて接種をする。
1.2の注意点:1歳を過ぎて初回2回目、3回目の接種はできません。(医学的に必要がないため。)引き続き、追加接種はできますので、初回接種より27日以上の間隔をおいて追加接種を行ってください。
3.開始が1歳から5歳になる前日までの場合は、合計1回接種
小児用肺炎球菌感染症 (標準開始時期:生後2か月ごろ)
対象者
生後2か月になる前日から5歳になる前日まで。標準接種開始時期は生後2か月から7か月になる前日まで、それ以降に接種を開始する場合は、開始時期により接種回数が異なります。
現在令和6年4月より小児用肺炎球菌ワクチン15価(バクニュバンス)が導入され、10月よりプレベナー13価より20価(プレベナー20)へ変更されています。また15価と20価のいずれかを接種しますので、過去に接種している場合は同じワクチンを、これから接種開始される場合は基本的に20価を接種します。
接種方法(開始時期により接種回数が異なります)
1.開始が生後2か月になる前日~7か月になる前日までの場合は合計4回接種
初回接種3回は27日以上の間隔をおいて2歳の前日までに接種をする。
追加接種1回は3回目より60日以上あけて、1歳以降に接種をする。
2.開始が生後7か月になる当日~1歳になる前日までの場合は合計3回接種
初回接種2回は27日以上の間隔をおいて生後2歳の前日までに接種をする。
追加接種1回は2回目より60日以上の間隔をおいて、1歳以降に接種をする。
1.2の注意点:1歳を過ぎて初回2回目を接種した場合、3回目の接種はできません。また2歳を過ぎて2回目、3回目の接種はできません。(医学的に必要がないため)引き続き初回接種より27日以上の間隔をおいて追加接種を行ってください。
3.開始が1歳から2歳になる前日までの場合 60日以上の間隔で合計2回接種
4.開始が2歳から5歳になる前日までの場合 1回接種
BCG (標準開始時期:生後5~8か月ごろ)
対象者および接種回数
生後3か月になる前日から1歳になる前日までに1回接種(標準接種開始時期は、出生5か月後から8か月後です。)
MR(麻しん、風しん)混合 ワクチン(対象は、1期は1歳児で、2期は幼稚園、保育所等の年長児の1年間で)
対象者、接種方法
1期 1歳になる前日から2歳になる前日までに1回接種
2期 幼稚園、保育所の年長組の年齢に相当する人
令和6年(2024年)度は平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれの人で、令和7年3月31日までに1回のみ接種できます。
水痘(みずぼうそう)(対象:1~2歳児)
対象者、接種方法
今までに水痘(みずぼうそう)にかかったことのない次の人
1歳になる前日~3歳になる前日までの人
3月以上の間隔をおいて2回接種(標準は6月~12月の間隔をおいて)
日本脳炎(標準接種時期:1・2回目は3歳で、追加は4歳で、2期は9歳で)
日本脳炎ウイルスに感染し、発症すると引き起こされる感染症です。人から直接ではなく、ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。7~ 10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になることがあります。人から人への感染はありません。日本脳炎ウイルスに感染した人のうち100~1,000人に1人が脳炎等を発症します。脳炎のほか、髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の致命率は約20~40%ですが、治った後に神経の後遺症を残す人もいます。ワクチンで予防できると言われています。
対象者
1期対象者:3歳になる前日~7歳半になる前日までの人(計3回)
2期対象者:9歳になる前日~13歳になる前日の人(1回)
特例対象者:平成19年4月1日以前生まれの人で20歳の前日までの人は計4回の残り回数
接種方法
1.標準的な接種方法
1期:3歳になる前日から7歳半になる前日までの人
1期初回接種:6日以上の間隔をおいて2回接種
1期追加接種:1期初回接種終了後、6か月以上(標準はおおよそ1年)の間隔をおいて1回接種
2期接種:9歳になる前日から13歳になる前日までに1回接種
2.特例対象者(平成19年4月1日以前に生まれた人で20歳の前日までの人)
⇒計4回接種の残り回数が接種できます。(標準の接種間隔をあける必要があります。)
その他
標準年齢を過ぎておられる方は、早めに接種することをお勧めします。
注意 13歳になる前日までの人は、必ず保護者の同伴が必要です。
☆やむをえず保護者同伴せずに予防接種を受ける場合、保護者は予防接種についての市の説明を十分お読みいただいた上で、予診票(医療機関にあります)の一番下にある同意書の記入により、同伴しない場合でも接種することができます。また16歳以上の場合は保護者の同意はなくても本人の同意で接種できます。しかし、予防接種では、接種後に副反応が現れることもあります。必ずすぐに保護者と連絡がとれるように、住所、電話番号を予診票の同意欄にご記入ください。
DT(ジフテリア・破傷風)2期(接種時期:11~12歳で)
対象者および接種方法
この予防接種は、幼少期に接種したDPTの追加免疫となります。
11歳になる前日から13歳になる前日までに1回接種
ヒトパピローマウイルス感染症(標準接種時期:中学1年生ごろ)
対象者
小学校6年生から高校1年生の年齢に相当する女子(接種には約6か月かかります。高校1年生の9月までに1回目の接種を。)標準接種時期は、中学1年生の年齢相当の女子です。
経過措置として、平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子で3回接種(15歳の前日までに9価を1回接種した人は2回で完了)が完了しておらず、令和4~6年度に1回目または2回目を接種している人は、令和7年度中も残りの回数を接種できます。(期限は令和8年3月31日まで)
接種方法
ワクチンは2価、4価、9価の3種類です。基本的には、同じ種類のワクチンを2回または3回接種します。接種方法など詳しくは、「令和7年度 ヒトパピローマウイルス感染症の定期予防接種について」を参照ください。
令和7年度 ヒトパピローマウイルス感染症の定期予防接種について
予防接種は効果もありますが、副反応が現れることがあります。
注射した部位が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。その他熱が出たり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。極めてまれですがアナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあると言われています。なにか気になる症状が現れたときは、医師の診察を受けてください。
定期予防接種による副反応のために、医療機関で治療が必要になったり、生活が不自由になったりしたとき(健康被害)は、法律に定められた救済制度(健康被害救済制度)があります。
予防接種を受けた履歴を大切にしましょう。
予防接種を受けた履歴は大事な記録となります。母子健康手帳に必ず記入してもらい、予防接種済証は大切にとっておきましょう。大学入学時や海外留学時に必要となる場合があります。
実施医療機関
令和7年度定期予防接種のご案内、実施医療機関は次のとおりです。市外の実施医療機関で接種を希望される方は事前に手続きが必要です。詳しくは、「市外にある医療機関で定期の予防接種を希望される方へ」をご確認ください。
令和7年度定期予防接種のご案内(070401) (PDFファイル: 289.4KB)
本市では、予防接種法に基づき実施しております。
本市では、定期予防接種を法に基づき、実施しております。厚生労働省の予防接種に関するページも併せてご参照ください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健医療推進室母子保健課
〒664-0898伊丹市千僧1-1-1(いたみ総合保健センター1階)
電話番号072-784-8034 ファクス072-784-3281
更新日:2025年03月26日