定期予防接種について

更新日:2024年04月01日

令和6年度から新たなワクチン(5種混合ワクチン、小児用肺炎球菌15価)が導入されます。

予防接種をお受けになる前に

  • 予防接種は体調の良い時に受けるのが原則です。
  • 体温が37.5度以上の時は、予防接種は受けられません。
  • 法律上、体温の基準は37.5度となっております。しかし、37.5度以下でも発熱していることもありますので、保護者の方は健康状態(機嫌、食欲、睡眠状態、尿や便の状態、体熱感など)を観察し、予防接種を受けるかどうか判断するようにしましょう。心配な時は、予約日を変更することも大切です。
  • 受ける予定の予防接種について、配布された説明書をよく読んで、必要性や副反応を理解しましょう。
  • 制度が変更になる場合もありますので、必ず広報伊丹、ホームページでご確認ください。
  • 接種歴を確認した上で、必ず母子手帳を持参し、接種を受けるようにしましょう。

予防接種の種類と対象者、接種方法について

ロタウイルス感染症

対象者

標準初回接種時期は、出生6週0日後から出生14週6日後までです。
出生15週0日以降は、腸重積症の好発時期と重なるため、積極的にはお勧めしていません。しかし、保護者の方が腸重積症等の健康被害の発生率が上がることを了承され、接種を希望される場合のみ、定期接種として接種できます。

接種方法

 ワクチンは2種類あり、どちらも飲む生ワクチンです。いずれかのワクチンを決められた回数を接種します。これらのワクチンは、実施医療機関により取扱いが限られる場合がありますので医療機関にご確認ください。2種類とも、効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なります。最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。いずれもロタウイルス胃腸炎の発症を7~8割減らし、入院を要するほどの重症化は、ほとんどの場合で予防できます。
1.ロタリックス 接種時期 出生6週0日後から24週0日後まで、2回接種(27日以上の間隔をあける)

2.ロタテック 接種時期 出生6週0日後から32週0日後まで、3回接種(27日以上の間隔をあける)

B型肝炎

対象者

1歳の誕生日の前日までの人

標準接種開始時期 : 生後2か月ごろ

注意点:母子感染予防のために出生直後、B型肝炎ワクチンの予防接種を受けた人は、3回の接種とも健康保険での接種となります。

接種方法

3回(1回目と2回目は27日以上の間隔をおいて、3回目は1回目より20週以上かつ2回目より6日以上の間隔をおく。)

5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)

対象者

令和6年4月1日より1回目を接種する方が対象です。ワクチンはゴービック、クイントバックの2種類あり、いずれかの同じワクチンを4回接種します。

生後2か月~7歳6か月になる前日(標準は生後2か月から7か月になる前日までに1回目を接種します。)

注意)令和6年3月31日までに4種混合、ヒブワクチンの1回目を接種された方は、残りの接種を1回目と同じワクチンをそれぞれ計4回接種します。(4種混合ワクチン、ヒブの項目をご参考ください。)

接種方法

1期初回接種27日(医師が必要と認めた場合は20日)以上の間隔をおいて3回接種します。

追加接種は、3回目より6か月以上(標準は6月から18月までの間隔をおいて)1回接種します。

小児用肺炎球菌感染症

対象者

生後2か月になる前日から5歳になる前日まで。標準接種開始時期は生後2か月から7か月になる前日まで、それ以降に接種を開始する場合は、開始時期により接種回数が異なります。

令和6年4月1日より小児用肺炎球菌ワクチン15価が導入され、対象は1回目の接種を開始する人が対象です。

すでに小児用肺炎球菌ワクチン13価1回目を接種されている方は、基本的に同じワクチンを必要回数、接種します。

ただし、途中から15価に希望される場合は変更もできます。この場合、医療機関へ予約される際に「13価から15価のワクチンへ変更を希望します」とお伝えください。(ワクチンの準備のため。)以後の変更はできませんのでご理解ください。ただし、データはないため、効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

接種方法(開始時期により接種回数が異なります)

1.開始が生後2か月になる前日~7か月になる前日までの場合は合計4回接種

 初回接種3回は27日以上の間隔をおいて2歳の前日までに接種をする。

 追加接種1回は3回目より60日以上あけて、1歳以降に接種をする。

2.開始が生後7か月になる当日~1歳になる前日までの場合は合計3回接種

 初回接種2回は27日以上の間隔をおいて生後2歳の前日までに接種をする。

 追加接種1回は2回目より60日以上の間隔をおいて、1歳以降に接種をする。

  1.2の注意点:1歳を過ぎて初回2回目を接種した場合、3回目の接種はできません。また2歳を過ぎて2回目、3回目の接種はできません。(医学的に必要がないため)引き続き初回接種より27日以上の間隔をおいて追加接種を行ってください。 

3.開始が1歳から2歳になる前日までの場合 60日以上の間隔で合計2回接種

4.開始が2歳から5歳になる前日までの場合 1回接種

BCG

対象者および接種回数

生後3か月になる前日から1歳になる前日までに1回接種(標準接種開始時期は、出生5か月後から8か月後です。)

4種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)

対象者

令和6年3月31日までに4種混合ワクチン1回目を接種された方が対象です。4種混合で開始された方は、計4回の接種を4種混合で行います。

生後2か月~7歳6か月になる前日

接種方法

1期初回接種27日(医師が必要と認めた場合は20日)以上の間隔をおいて3回接種します。

追加接種は、3回目より6か月以上(標準は6月から18月までの間隔をおいて)1回接種します。

ヒブワクチン

対象者

令和6年3月31日までにヒブワクチン1回目を接種されている方が対象です。

生後2か月になる前日から5歳になる前日までの方。標準接種開始時期は生後2か月から7か月になる前日まで。それ以降に接種を開始する場合は、開始時期により接種回数が異なります。

接種方法(開始時期により接種回数が異なります)

1.開始が生後2か月になる前日~7か月になる前日までの場合は合計4回接種

初回接種3回は27日以上、標準的には56日までの間隔をおいて接種を。(1歳の前日までに)

追加接種1回は3回目より7月以上の間隔をおいて接種をする。

2.開始が生後7か月になる当日~1歳になる前日までの場合は合計3回接種

初回接種2回は27日以上、標準的には56日までの間隔をおいて1歳までに接種をする。

追加接種1回は2回目より7月以上、標準的には13月までの間隔をおいて接種をする。

     1.2の注意点:1歳を過ぎて初回2回目、3回目の接種はできません。(医学的に必要がないため。)引き続き、追加接種はできますので、初回接種より27日以上の間隔をおいて追加接種を行ってください。 

3.開始が1歳から5歳になる前日までの場合は、合計1回接種

MR(麻しん、風しん)混合 1期・2期

対象者、接種方法

1期  1歳になる前日から2歳になる前日までに1回接種

2期  幼稚園、保育所の年長組の年齢に相当する人

令和6年(2024年)度は平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれの人で、令和7年3月31日までに1回のみ接種できます。

水痘(みずぼうそう)

対象者、接種方法

今までに水痘(みずぼうそう)にかかったことのない次の人

 1歳になる前日~3歳になる前日までの人

 3月以上の間隔をおいて2回接種(標準は6月~12月の間隔をおいて)

日本脳炎

日本脳炎ウイルスに感染し、発症すると引き起こされる感染症です。人から直接ではなく、ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。7~ 10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になることがあります。人から人への感染はありません。日本脳炎ウイルスに感染した人のうち100~1,000人に1人が脳炎等を発症します。脳炎のほか、髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の致命率は約20~40%ですが、治った後に神経の後遺症を残す人もいます。ワクチンで予防できると言われています。

対象者

1期対象者:3歳になる前日~7歳半になる前日までの人(計3回)

2期対象者:9歳になる前日~13歳になる前日の人(1回)

特例対象者:平成19年4月1日以前生まれの人で20歳の前日までの人は計4回の残り回数

接種方法

1.標準的な接種方法

1期:3歳になる前日から7歳半になる前日までの人

    1期初回接種:6日以上の間隔をおいて2回接種

    1期追加接種:1期初回接種終了後、6か月以上(標準はおおよそ1年)の間隔をおいて1回接種

2期接種:9歳になる前日から13歳になる前日までに1回接種

2.特例対象者(平成19年4月1日以前に生まれた人で20歳の前日までの人)

⇒計4回接種の残り回数が接種できます。(標準の接種間隔をあける必要があります。)

その他

標準年齢を過ぎておられる方は、早めに接種することをお勧めします。

注意  13歳になる前日までの人は、必ず保護者の同伴が必要です。

☆やむをえず保護者同伴せずに予防接種を受ける場合、保護者は予防接種についての市の説明を十分お読みいただいた上で、予診票(医療機関にあります)の一番下にある同意書の記入により、同伴しない場合でも接種することができます。また16歳以上の場合は保護者の同意はなくても本人の同意で接種できます。しかし、予防接種では、接種後に副反応が現れることもあります。必ずすぐに保護者と連絡がとれるように、住所、電話番号を予診票の同意欄にご記入ください。

DT(ジフテリア・破傷風)2期

対象者および接種方法

この予防接種は、幼少期に接種したDPTの追加免疫となります。

11歳になる前日から13歳になる前日までに1回接種

子宮頸がん予防ワクチン

対象者

小学校6年生から高校1年生の年齢に相当する女子

キャッチアップ接種対象者(H9年4月2日~H20年4月1日生まれの女子)は子宮頸がん予防ワクチン接種の計3回の残り回数、対象期間はR7年3月31日まで

接種方法

ワクチンは2価、4価、9価の3種類です。基本的には、同じ種類のワクチンを2回または3回接種します。接種方法など詳しくは、「令和6年度子宮頸がん予防ワクチンの接種について」を参照ください。

予防接種は効果もありますが、副反応が現れることがあります。

注射した部位が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。その他熱が出たり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。極めてまれですがアナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあると言われています。なにか気になる症状が現れたときは、医師の診察を受けてください。

定期予防接種による副反応のために、医療機関で治療が必要になったり、生活が不自由になったりしたとき(健康被害)は、法律に定められた救済制度(健康被害救済制度)があります。

予防接種を受けた履歴を大切にしましょう。

予防接種を受けた履歴は大事な記録となります。母子健康手帳に必ず記入してもらい、予防接種済証は大切にとっておきましょう。大学入学時や海外留学時に必要となる場合があります。

実施医療機関

令和6年度定期予防接種のご案内、実施医療機関は次のとおりです。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康福祉部保健医療推進室母子保健課

〒664-0898伊丹市千僧1-1-1(いたみ総合保健センター1階)

電話番号072-784-8034 ファクス072-784-3281