令和7年度 ヒトパピローマウイルス感染症の定期予防接種について
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。対象の方は早めの健康な時期に接種を済ませておきましょう。
対象の方は、厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」も併せてご確認ください。
ご相談は、市保健センター予防接種担当までお問合せください。
【令和7年度に限り経過措置があります】
令和6年度にワクチンの供給が一時不足していたことの影響により接種が完了していない方を対象に経過措置を設けています。詳しくは、対象者の欄をご確認ください。
厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」
対象者
本市に住民登録がある次の人。
●小学校6年生~高校1年生(平成21年4月2日~平成26年4月1日生まれ)の年齢に相当する女子。標準接種時期は中学校1年生の年齢相当の女子。15歳の前日までに1回目の接種をお勧めしています。 高校1年生の年齢相当の女子の方は、接種完了まで6か月かかりますので、9月までに1回目を接種されることをお勧めしています。
●経過措置対象者 平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子で、令和4年4月1日~令和7年3月31日に1回目または2回目の接種を終えていて、残り回数がある人。対象期間は、令和8年3月31日まで。
ワクチンの種類と接種回数
ワクチンは3種類あります。
●9価ワクチンを選択した場合
15歳の前日までの場合…1回目接種後5月以上(標準6月)の間隔をおいて2回接種で完了。
15歳以上の場合…2月の間隔をおいて2回、1回目の接種から6月の間隔をお いて1回接種。(この方法をとることができない場合、1月以上の間隔をおいて2回、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて1回接種)
●4価ワクチンを選択した場合
2月の間隔をおいて2回、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回(この方法をとることができない場合、1月以上の間隔をおいて2回、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて1回接種)
●2価ワクチンを接種した場合
1月の間隔をおいて2回、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回(この方法をとることができない場合、1月以上の間隔をおいて2回、1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて1回接種)
接種の前に確認いただきたいこと
●接種を希望される場合は市内受託医療機関に事前予約をお願いします。
●接種後まれに血管迷走神経反射として失神があらわれることがあります。失神による転倒などを防ぐため、接種後の移動の際には、ゆっくり移動するようにしましょう。また接種後30分程度は体重を預けられるような場所で座るようにし、なるべく立ち上がらないようにしましょう。
●13歳以上の方は予診票の同意欄に保護者の記載があれば、本人だけで接種を受けることができます。(事前に保護者は予防接種の効果、予防接種後の通常起こりうる副反応及びまれに生じる重い副反応並びに健康被害救済制度について理解した上で保護者署名、及び同意書の欄に記入する必要があります。)
●16歳以上の方は、被接種者本人の同意で接種できます。(保護者の同意は不要)
●妊娠中の接種に関する有効性及び安全性並びに授乳中の接種に関する安全性は確立していません。妊婦または妊娠している可能性がある場合、接種を行わないことをお勧めしております。また授乳中の方への接種は、有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ行うことができます。(お勧めはしていません。)またすでにHPVウイルス関連の病変の進行予防効果は期待できません。
持ち物
●母子健康手帳(過去の接種歴がないかの確認に必要です。)
●2回目以降の場合は、1回目または2回目の接種済証(接種間隔、ワクチンの種類の確認が必要です。)
●マイナ保険証等
実施場所
市内実施医療機関は以下のとおりです。必ず予約の際は、過去の接種歴を提示し、ワクチンの種類、接種予定の回数をお伝えください。ご相談は、市保健センターまでお願いします。
令和7年度ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種実施医療機関一覧表(R7.4.1) (PDFファイル: 58.8KB)
接種後の注意点
●予防接種後に副反応が出現した場合は、早期に医療機関を受診しましょう。
●ヒトパピローマウイルス感染症は、いぼや母子感染、性的感染などでも感染します。この予防接種と合わせて、感染予防に努めるとともに市の子宮頸がん検診(20歳以上)を1年に1回受けられることをお勧めしています。
●ワクチンは効果もありますが、まれに起こる副反応が起こることがあります。特に4週以内に体調不良などで受診される場合は、ワクチンを接種したことを医師に伝えましょう。また不安があれば市保健センターにご相談ください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健医療推進室母子保健課
〒664-0898伊丹市千僧1-1-1(いたみ総合保健センター1階)
電話番号072-784-8034 ファクス072-784-3281
更新日:2025年03月26日