食育について

更新日:2025年03月12日

食育推進事業の一部を紹介します

チラシデータ

伊丹市では、学校給食や農作物の地産地消など幅広い分野にわたり食育推進事業を実施しております。

中でも、「誰もが生涯を通じて自分らしく生きるための健康づくり」を基本理念とした健康づくり分野においては、「健診」や「運動」だけでなく「食育」も重要な柱と位置づけ、各種事業を展開しております。

今回は、「広げよう!健康づくりの輪」をスローガンに、伊丹市・市立伊丹高校・イオンが実施した「コラボ弁当」の取り組みを紹介します。

 

このお弁当は、健康づくりにおける食育推進の一環として、伊丹市の管理栄養士が市立伊丹高校2年生を対象に「食と健康」をテーマに地域の健康課題や望ましい食事のポイントについて授業を行い、その学びを同校商業科生徒のマーケティングや商品開発のカリキュラムと融合させ、生徒がお弁当の商品案を作成したものです。

※市立伊丹高校商業科の学科構成や教育課程については下部のリンクから高校ホームページをご覧ください。

その商品案を、市と包括連携協定を結んでいるイオンリテール株式会社へ提案し、同社のご協力で商品化しました。
三者が協働で作成したお弁当です。是非ご賞味ください。

販売期間:令和7年3月19日(水曜日)から令和7年4月1日(火曜日)まで

販売場所:イオンスタイル伊丹、イオンスタイル伊丹昆陽を含む、近畿のイオンリテール店舗

販売価格:各  税抜598円 (税込 645.84円)

 

コラボ弁当企画の取り組み風景をレポート!

(1)伊丹市の管理栄養士が市立伊丹高校で食育の授業を実施

令和6年10月に、伊丹市立保健センターの管理栄養士が市立伊丹高校(以下市高)の2年生を対象に、伊丹市の健康課題や疾病を予防する食事のポイントをお伝えしました。

市の管理栄養士の授業風景

望ましい食習慣の学習中

ゲーム形式も取り入れながら、一日の塩分量や、脂質量などを伝えると、

「塩分がラーメン1杯で一日分終わっちゃう…。」

「菓子パンばかりじゃなくておにぎりを補食にしよう。」

「野菜食べます。」

「自分は塩分を多く取りすぎているので気をつけようと思った。」

「今後の体作りに活かそうと思った。」

「今度からはコンビニで商品を買うときにカロリーだけを見て判断するのではなく、他の栄養分もよく見て判断しようと思います。」
など、様々な反応が返ってきました。

授業後のアンケートでも、「今後、健康を意識して食事を考えたい」と答える生徒が多く、間もなく成人を迎えこれから自分で食事を選んでいく世代からの頼もしい声が集まりました。

「僕の父も最近健康について心配そうにしていたので今日教えてあげようと思った。」「後日、家族に伝えてドヤ顔した。」など得た知識を周囲に伝えた生徒もいました。

 

【栄養士が授業で使用した媒体例『病気のリスクを下げる食習慣』】栄養士が伝えた病気のリスクを下げる食習慣一覧表

(2)市高商業科とお弁当案を考案

令和6年12月12日から19日の間に、食と健康の授業を思い返しながら、市高商業科2年生の生徒が

「誰を対象に考えるか・食べた人がどうなってほしいか・何を食べてほしいか」

などのポイントを押さえながら、健康づくりを意識したお弁当案を考えました。

4人1組の班が全部で10班。それぞれ異なる想いと内容でした。

お弁当の容器を選ぶ生徒

 

【実際に商品化された班の素案】3班が考えた素案を書いたワークシート

9班が考えた素案を書いたワークシート

実際に献立にするのは難しかったとの声が多かったですが、健康を意識したうえで食材の栄養素などを積極的に調べて案を考えていました。

「仕事をしている働き盛りの人たちに、食べて元気になってほしい」

「お仕事お疲れ様弁当にしたい」

など、働き盛り世代のこころとからだを心配しているような声も多く出ていました。

 

 

(3)イオンリテール株式会社へ商品提案

令和6年12月20日に、出来上がった案をいよいよイオンリテール株式会社に提案。

生徒たちは、緊張しながらも、それぞれの班で話し合って考えたお弁当の商品案について、パワーポイントを使用しながらプレゼン形式で説明しました。

プレゼンの様子1

プレゼンの様子2

プレゼンの様子3

プレゼンの様子4

どこの班が選ばれるかは、後日イオンリテール株式会社の方から説明されます。

 

 

(4)イオンリテール株式会社から商品案へのコメントおよび採用案の紹介

令和7年1月31日にイオンリテール株式会社の方から市高商業科生徒に

それぞれの班の案に対し、実現できる部分と難しい部分などについて説明がありました。

お弁当作りは大量調理になるため、食材の選び方や可能な対応について話があり、商品開発を行う上での配慮ポイントを知る機会となりました。

イオンリテール株式会社の人から説明を受ける生徒たち

その後、採用2案が発表され、試食を実施。想像していたものと比べて味の違いや濃さなどを確認。感想や要望をイオンリテール株式会社へ提出し、後日微調整をしていただき、商品が完成となりました。

 

試食後のアンケートでは、『このお弁当を誰かにおすすめしたいと思った理由はなぜですか?』の設問に対し、

「凄く見栄えも良くて、開ける瞬間が凄くワクワクしたから。」
「自分の班が選ばれたもので嬉しかったから。」
「9枡のお弁当は様々な料理を一度に食べることができるのでおすすめしたい。」
「美味しかったし、(商品化に)選ばれなかったとしても自分たちが考えたから。」
「クラスメートが出した案だったからというのもあるけど沢山の具材が入ってて美味しそうだったから。」
「自分たちが制作に携わっているから。とても美味しかったから。」

「みんな頑張ったから食べてほしい。」
「みんな美味しいお弁当を作ろうと一生懸命考えたものだから。」
「自分たちが考えた弁当が実際に形になって、想像通りのものに仕上がっていたから。」

と商品化された班からの喜びの声はもちろんですが、

商品化されなかった班の生徒からも、企画一連を通して皆で頑張って考えたことから商品を勧めたいという思いが語られ、良い学びと刺激になったことが伺えました。

試食する生徒たち

 

 

このような過程でできたお弁当です。

ぜひ売り場でご覧ください。

毎月19日は食育の日です。

「食育」とは、毎日の生活の中で、一緒に買い物や調理をしたり食事や食に関する話をしたりすることで、食に対する考え方や知識、家庭の味などを伝えることを基本としています。

 

例えば、


「食事をしながら味の感想を伝え合った」


「今日は何食べたい?と献立を決める会話をした」


「好き嫌いをしないほうが良い理由を教えた」


「皿の並べ方や箸の持ち方について教わった」

 

「減塩の工夫を教えあった」


「これはどこで採れた野菜か、など産地について話した」


「旬の食材を献立に取り入れた」


「主食・主菜・副菜をそろえるメリットを話した」


「子どもと野菜の名前あてゲームをした」

 

「トマトが実っているね、など通りすがりに見た菜園の様子を会話にした」


「残食を少なくするよう声をかけた」


「災害に備えて備蓄食の買い出しを一緒にした」


などなど・・・


食育を意識しなくても、すでにできていることがあるかもしれません。

こんなことでもいいんだ!と気づいた点があれば、ぜひ「食育」を実践してみてください。

 

 

伊丹市食育推進スローガン「ありがとう いただきます」

伊丹市は「ありがとう いただきます」をスローガンに、食育を推進しています。

食事ができること、食事を作ってくれた人、食べ物の命などに「ありがとう」と

気持ちを込めて食べることは、食についての様々なことを知るきっかけになります。

災害時にも役立つ!「パッククッキング」をご紹介します

パッククッキングとは

パッククッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法です。

鍋ひとつで料理できる・湯せんに使った水が汚れないので再利用できる・袋に入れたまま食器によそえば食器が汚れない、などのメリットがあります。

※必ず、耐熱性のポリ袋を使用してください。

基本の手順は5つです。

ステップ1

鍋に水を入れ、耐熱皿をそっと水に入れて沈める。

(鍋底に直接ポリ袋が接していると破れたりこげついたりしてしまうのを防ぐため)

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ステップ2

1の鍋を火にかけ、湯をわかす。

ステップ3

袋に、材料を入れてポリ袋の口を結ぶ。(結び方は、下記の「結び方のコツ」をご覧ください。)

結び方のコツ(PDFファイル:459.9KB)

ステップ4

湯を沸かした鍋にそっと袋ごと入れ、鍋のふたをして既定の時間加熱する。

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(作るレシピによって時間は違います。また、気温や室温によって追加の加熱時間が必要な時もあります。)

ステップ5

やけどに注意しながら袋を湯から取り出し、はさみなどで袋の口を切り、器に取り出す。

袋のまま器に乗せると、食器の汚れを少なくすることができます。

 

 

パッククッキング レシピ紹介

 レシピ提供:伊丹いずみ会

レシピ1 「ごはん」

炊飯器以外で炊くのが難しいときや、一人分だけ作りたいときに便利です。

【一人分の材料】

80g
120cc

 

 

【作り方】

 袋に、材料を入れ、袋の口を結ぶ。

袋の外側から軽く揉み、少し平らにして30分置いておく。

湯を沸かした鍋に入れてふたをし、静かに沸騰している状態を保ちながら、約20分加熱する。

 

レシピ2 「カレー」

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【一人分の材料】

 

にんじん

8分の1本
じゃがいも 4分の1個
玉ねぎ 8分の1個
ツナ缶 大さじ1
カレールウ 1かけ

100cc程度

(もしくはカレールウの箱に書いてある一人分の水の量)

 

【作り方】

 にんじんとじゃがいもは薄いいちょう切りにする。

玉ねぎは繊維に逆らうように薄切りにする。

カレールウは細かくきざむ。

袋に材料をすべて入れ、袋の外側から軽く揉み、袋の口を結ぶ。

湯を沸かした鍋に入れてふたをし、弱火にして約20分加熱する。

袋を取り出したら、野菜が柔らかくなっていることを確認し、袋を開けルウをしっかりと溶かすように混ぜる。

盛り付け時に、チーズなど乗せられる食材があれば、適当な大きさにして乗せる。

 

 

レシピ3 「 にんじんきんぴら」

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【一人分の材料】 

にんじん 4分の1本
醤油 小さじ1
みりん と 酒 小さじ2分の1ずつ
白いりごま ひとつまみ
ごま油 少々

 

【作り方】

にんじんは細切りにし、袋に調味料とともに入れて、よく混ぜる。

袋の口を結び、湯を沸かした鍋に入れてふたをし、静かに沸騰している状態を保ちながら、約20分加熱する。

 

レシピ4 「オープンオムレツ」

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【一人分の材料】

1個
ブロッコリー 2切れ
細切りのにんじん ひとつまみ
牛乳 小さじ2
塩こしょう 少々

 

【作り方】

袋に卵を割り入れ、その他材料もすべて入れたら、袋の外側から軽く揉んで混ぜる。

袋の口を結び、湯を沸かした鍋に入れてふたをし、静かに沸騰している状態を保ちながら、約5分加熱する。

 

小松菜と鶏むねミンチのみそ和え

【一人分の材料】

小松菜(3cmに切る) 1株(約50g)
細切りのにんじん 1/4本
鶏むねミンチ 50g
醤油 小さじ1/2
みそ 小さじ1/2
砂糖 大さじ1/4
ごま油 大さじ1/4
生姜(チューブ) 1cm
桜えび 少々

 

【作り方】

鶏むねミンチと調味料を袋に入れ、袋の外からよく揉む。

小松菜とにんじんを加え、軽く揉んで鶏肉となじませる。

袋の口を結び、湯を沸かした鍋に入れてふたをし、静かに沸騰している状態を保ちながら、約10分加熱する。鶏肉に火が通っていることを確認し、冷ます。

冷ましたら、袋の外側から揉んで鶏肉をほぐし、全体を混ぜ合わせて器に盛る。

最後に、桜えびをあしらう。

 

 

 

 

農林水産省のホームページにも、パッククッキングの紹介がされています。

そちらも参考にしてみてください。

一緒に作ろう、ほっこりごはん

食べるとホッとする、あたたかい気持ちになる、そんなレシピをご紹介します。

協力:伊丹いずみ会

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千切りするだけではなく、かぶの使い方に工夫を凝らした形です。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部保健医療推進室健康政策課(健診・健康づくり担当)
〒664-0898伊丹市千僧1-1-1(いたみ総合保健センター1階)
電話072-784-8080 ファクス072-784-3281