伊丹郷町地区

更新日:2022年07月07日

伊丹郷町地区内の旧岡田家住宅と旧石橋家住宅

中世から戦国期に城下町として形成され、近世以降江戸積み酒造業を中心に隆盛を誇った伊丹郷町の町割りと、今に残る酒蔵・町家は、郷町の成り立ちと文化を伝えています。これらの景観的要素を継承しながら、伊丹の中心としてふさわしい風格とにぎわいのあるまちなみを積極的に形成・創造していきます。

伊丹郷町地区の全域

伊丹郷町地区の住所

北本町1、2丁目・宮ノ前1~3丁目・中央2、3、6丁目・伊丹1~7丁目・南本町1丁目の全部又は一部

 

景観形成基準

建築物

位置・規模

  • 町家、白壁など伊丹郷町を特徴づける建築物の周辺においては、通りの連続性に特に配慮する。
  • 周辺の景観との調和に配慮した位置・規模とする。
  • 敷地境界線からのセットバックなどにより近隣に圧迫感を与えないよう努める。

意匠

壁面
  • 周辺と調和した意匠とするよう努めるとともに、側面・背面の意匠にも配慮する。
  • 町家、白壁など伊丹郷町を特徴づける建築物の周辺においては、意匠の連続性に特に配慮する。
壁面設備
  • 給排水管、ダクト等は外壁面に露出させないよう設置する。やむをえず外部に露出する場合は、壁面と同一の色調とし、目立たないように努める。
屋根・屋上
  • すっきりとした統一感のある屋上とするよう努める。
  • 伊丹郷町の伝統的な町家の勾配を持つ平入り切妻屋根で統一的にまちなみ形成が図られている場所の周辺では、その連続性を損なうことが無いように努める。
屋上設備
  • 建築物と一体となったデザインとなるよう、壁面を立ち上げるか、又はルーバー等により適当な覆い処置を講ずる。
低層部
  • 長大で無窓など単調で閉鎖感のある壁面を作らないようにする。
  • 歩行者に配慮し、にぎわいを演出した意匠とし、通りの連続性に配慮する。
  • 伊丹郷町の伝統的な町家の勾配を持つ平入り切妻屋根で統一的にまちなみ形成が図られている場所の周辺では、その連続性を継承したまちなみとなるよう工夫する。
駐車場部
  • 通りから自動車が見えにくい構造とし、周辺と調和した入口の意匠や外壁仕上げとするよう配慮する。
屋外階段
  • 形態、材料、色彩によって建築物との調和を図る。
ベランダ等
  • 建築物との調和を図り、洗濯物やエアコン室外機あるいは収納庫など建物の表情を乱すものが通りから直接見えにくい構造・意匠とする。(洗濯物等を干す際は、外部から見えにくいよう工夫する。)
その他
  • 交差点、まちかどなど多くの視線を集める場所に建つ場合には、建築物の意匠に特に配慮する。

材料

  • 金属やガラスなどの光沢性のある素材を大きな面積で用いる場合には、周辺景観との調和に配慮する。
  • 経年変化に耐えうる材料を選択するよう配慮する。

色彩

  • 建築物の色彩は、伊丹郷町の特徴を継承する白や低彩度の色彩を基調としたものとし、町家や酒蔵と調和した一体感のある景観を形成する。それ以外の色を基調とする場合でも、落ち着いた低彩度色を用いる。
  • 商業系地区の低層部分などでは、色彩の演出に工夫するとともに、高層建築の中高層部分は、低彩度とするように努める。
  • 建築物の屋根においては、落ち着いた低彩度色を基調とすることに加え、伊丹郷町の特徴を継承する黒を中心とした低明度色を基調とし、壁面の色彩との調和に配慮する。

その他

植栽
  • 高木(将来、高木となるものを含む)で樹冠幅のあるものを敷際に植樹するよう配慮する。樹種の選定にあたっては、周辺の街路樹や既存の植生との連続性に配慮する。
  • 敷地内には、低・中・高木を適切に配置するなど、うるおいのある緑化を行うとともに、既存の樹木についてはできるだけ保存するよう配慮する。
駐車場
  • 駐車・駐輪スペース等により通りの連続性が失われないよう配慮する。
  • 位置、塀・門等の意匠について、建築物とのバランスに配慮する。
  • 機械式駐車場、タワー型駐車場については、建築物とのバランスや周辺のまちなみとの調和に配慮する。
接道部
  • 単調で閉鎖的な塀・擁壁を避けるなど、道路との関係に配慮する。
  • 積極的に生垣を設置するように努める。
その他
  • 河川や水路に面した敷地では、水際景観との調和に配慮した処理を行う。

 

屋外広告物

  • 通りに面して設置する場合は、設置方法、材料、形態、色彩に留意し、周辺のまちなみに調和したものとする。

 

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お問い合わせ先

都市活力部都市整備室都市計画課(都市景観に関すること)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-744-2262 ファクス072-784-8048