クレジットカード会社から高額請求!~子どものオンラインゲーム利用によるトラブル
平成27年8月15日号の広報伊丹に掲載
事例
クレジットカード会社から約20万円の心当たりのない請求明細が届いた。
驚いて、カード会社に問い合わせたところ、中学1年生の息子がスマートフォンで利用したオンラインゲーム料金だとわかった。
そういえば以前、息子に頼まれて、ゲームの中で使うアイテムを購入するために、私のクレジットカードの情報を入力したことがあった。
その時に入力したクレジットカードの情報が残っていて、ゲームのアイテムが購入できたようだ。
クレジットカード会社からの請求代金を支払わなければならないだろうか。(40代女性)
助言
センターから、中学1年生の息子さんに事情を聞いたところ、
「クレジットカードの番号を入力しなくても、アイテムを購入できたので、ゲーム内のポイントで購入できていると思った」とのことでした。
相談者には、
ゲーム会社とカード会社などに経緯を伝え、未成年者契約の取り消しを申し出るように助言しました。
後日、相談者より「全額返金になった」と連絡がありました。
未成年者が親権者などの法定代理人の同意を得ずに、小遣いの範囲を超える高額な契約をした場合は、
原則として、契約を取り消すことができます。
しかし、成人と偽ったり、法定代理人の同意を得ていると嘘をついたりした場合は、取り消すことができません。
事例の場合は全額返金されましたが、オンラインゲームでは、実際に未成年者が利用したことの証明が難しいことや、
既に購入したゲームやアイテムを利用していることなどから、必ずしも契約の取り消しに応じてもらえるとは限りません。
また、一般的なクレジットカードの会員規約では、カードを本人以外の人に貸したり、使用させたりすることを禁止し、
適切に管理しなければならないと規定されているため、カードの管理責任を問われる可能性もあります。
解約済みのスマートフォンや、携帯型音楽プレーヤー、ゲーム機などでも、オンラインゲームを利用できる場合があります。
子どもが利用する機器やゲームの仕組みなどを理解し、利用方法について話し合い、ルールを決めておくことが大切です。
また、カードそのものの管理だけではなく、過去に入力したカード番号などの情報が、
そのまま利用可能になっていないかなど、カード情報の管理にも十分に注意しましょう。
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更新日:2021年03月31日