1歴史資源の活用

更新日:2021年03月31日

伊丹市には歴史資源が至るところに存在している。これらは伊丹文化の基盤になっており、これを貴重な遺産として遺すとともに、現在の市民生活の中で最大限に活用することにより、歴史的背景を踏まえた新しい価値観や文化を創造し将来のまちづくりにいかす。

各項目の参考事項については、次のリンクのページを参照。

(1)歴史資源の保全等

城跡、史跡、句碑、社寺、歴史的建造物、旧街道等、伊丹市の豊富な歴史資源の保全を推進するとともに、まちづくりにおける歴史資源の積極的な活用、歴史をテーマとした散策ルートの設定等により、資源と資源、資源と地域のつながりを重視し、編集する。

1)多田街道や旧大坂道など、歴史的街道の沿道整備と散策ルートの設定

事業内容

実施期間

歴史的景観に配慮した道路整備をはじめ沿道建築物を含むまちなみ修景整備を進めながら、街道の解説板やルート図、道標等の整備を行い、街道に近い歴史的資源等も含めた散策ルートを設定する。 短期

(参考(1)歴史資源(2)「多田街道」(3)「旧大坂道」参照)

2)文化財を巡る散策ルートの設定

有岡城跡や旧岡田家酒蔵など市内には多くの文化財があり、これらを含む文化財散策マップの作成と散策ルートの設定を行う。
文化財ボランティア等により市内の重要文化財めぐりの散策ツアー等も実施する。
短期

3)伊丹郷町大溝の再現

民間開発地の文化財調査で酒蔵の遺構と合わせて発掘された江戸時代の大溝を再現し、中心市街地の魅力アップを図る。江戸時代の遺構・大溝の説明、周辺の施設紹介などをした案内板を設置し、「歴史のまち伊丹」をアピールする。  短期

(参考(1)歴史資源(1)「伊丹郷町」参照)

4)弥生時代を訪ねる散策ルートの設定

岩屋地先の空港周辺緑地整備にかかる文化財発掘で大規模な灌漑遺跡が見つかった。全国でも十数例ある弥生前期の堰(せき)が組合わさった例は初めてと言われている。

空港周辺緑地の体験学習施設では、灌漑遺跡の復元模型や写真パネル等を組合せた展示を行い、児童生徒などへ文化財ボランティア等が解説する。
出土した現場では復元された灌漑施設を見学できるようにするとともに、過去に木棺が出土した口酒井遺跡の公園整備を進めながら、市民が学習できる場を整備し、弥生時代の住居が復元されている田能遺跡までの散策ルートの設定を行う。
中期

(2)歴史の継承と活用

イベントや市民活動における歴史資源の活用、地域の歴史の市民向けの紹介、歴史資源の案内解説等の充実、市民による歴史案内ガイドの育成等、歴史を市民あるいは来街者に広く伝えるための取り組みを推進する。

1)酒蔵のある街としてのまちづくり

JR伊丹駅から長寿蔵、旧岡田家酒蔵への歩行者優先道路などに「酒蔵のあるまち」としての案内表示を行う。
酒の街を語るイベント開催、乾杯儀式における清酒利用の促進、古い銘柄の復活の検討、酒関連商品の開発やPRなどを行う。
短期

(参考(1)歴史資源(5)「江戸の花形・伊丹酒」参照)

2)旧岡田家酒蔵などの文化財や歴史資源を活用したイベント

旧岡田家酒蔵は演奏会や講演会の会場としても活用できることから、酒蔵という雰囲気を生かしたイベントの開催、誘致を行う。
有岡城跡での茶会などその他の歴史資源についても、歴史性や文化性を有するイベント会場として積極的に提供する。
短期

(参考(1)歴史資源(6)「旧岡田家住宅」参照)

3)歴史に関わるテーマによる講座の開催

伊丹にゆかりのある歴史的人物、伊丹郷町、酒文化、伊丹学などのテーマを設定し、多方面からの視点により、市民対象の講座を開催する。 短期 

4)猪名野神社と算額

猪名野神社の本殿には「文政9年と嘉永6年に奉納された算額」が保存されている。測量、両替、金利計算や暦の計算などに盛んに使われた和算と伊丹との関わりを知ることができる。

現代の算額コンクールや、算額・和算の全国研究集会などを検討する。
算数や商売の神として縁日の設定をしたり、珠算大会などのイベント開催を検討する。
中期

(参考(1)歴史資源(8)「猪名野神社」参照)

5)有岡城跡の活用

有岡城跡はかつては城下町としての伊丹の中心であったとともに、戦国時代には珍しい惣構えの城であり、後の安土城のモデルとも言われている。また、現在はJR伊丹駅から中心市街地への玄関口となっている。

有岡城跡の歴史的価値をさらにPRし、文化財広場を利用したイベントを開催するなど市民や来街者の憩いの場として活用する。 中期

(参考(1)歴史資源(9)「有岡城跡」参照)

(3)物語の編集

1)伊丹にゆかりのある歴史的人物の物語の編集

本市にゆかりのある歴史的人物や、伊丹郷町、有岡城跡、旧街道、辻の碑等の歴史資源、清酒や俳諧等の伝統文化を中心として、当時の逸話や現在の伊丹文化との関係等、物語を編集し、わかりやすくアピールする。
荒木村重と有岡城跡の物語を編集し、城跡を利用して有岡城の歴史の講話と茶会の開催等を行う。
芭蕉と並び称される俳人である鬼貫の物語を柿衞文庫の作品なども活用して編集する。
昆陽池を築き、昆陽寺を創立し、本市の地名にも残されている行基の物語を編集する。
中期

2)岩屋地区の大規模灌漑遺跡と弥生前期の水稲耕作の物語の編集

文化財発掘で見つかった大規模な灌漑遺跡や周辺から出土した銅鐸・籾痕の付いた土器などから弥生時代前期の水稲耕作の模様を想像できる物語をつくる。 中期

 

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