昆陽寺(こやでら)山門

更新日:2022年01月27日

昆陽寺は僧行基によって建てられた「昆陽布施屋(ふせや)」の後身寺院です。その後天正7年(1579年)に織田信長の兵火にかかって堂塔を焼失し、それ以前の建物は何一つ残っていません。

国道171号線に面して建つ山門は江戸時代中期に再建されたもので,昭和44年(1969年)3月に兵庫県の指定文化財(有形文化財)に指定されました。

昆陽寺山門

山門は上層周囲に縁をめぐらし,細部にみる絵様繰形(えようくりがた)の形式手法は、江戸中期(18世紀中期)のそれをよく伝えています。三間一戸の楼門で,屋根は入母屋造り,本瓦葺です。桁行は8.6メートル,梁行4.97メートルです。内部戸口柱を通柱(とぐちばしら)として、上層柱をも兼ねる構法は珍しく,斗挟部(ときょうぶ)中備え間斗(けんと)上の双斗肘木(ふたつどひじき)や妻飾虹梁(つまかざりこうりょう)下の大斗花肘木(だいとはなひじき)の意匠は、なお前代の余風を伝えています。

山門の二天像も兵庫県の指定文化財に指定されています。(現在は、行基堂内に安置されています。非公開)

所在地

 伊丹市寺本2丁目169番地

交通

市バスJR伊丹・阪急伊丹両駅前2番のりばから13系統山田行き,14系統昆陽里行き,または3番のりばから全系統(1・4・7系統)で昆陽里下車,東へ100メートル

参考文献

  • 「昆陽寺山門」『伊丹の文化財』伊丹市教育委員会、平成7年
  • 鈴木充「社寺」『伊丹市史』第6巻、伊丹市、昭和45年
  • 山岸常人「昆陽寺」『伊丹の歴史的建造物』伊丹市教育委員会、平成12年

地図情報

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都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048

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