酒樽・桶づくり用具一式
県指定有形民俗文化財
酒造りや製品の輸送に欠かせない酒樽や桶を加工する用具で,昭和52年に兵庫県の有形民俗文化財に指定されました。原木の杉から樽の材料となる樽丸を加工する「樽丸づくり道具」も昭和56年に追加指定されました。
江戸~明治時代の伊丹でもっとも名声の高かった銘酒「剣菱」の酒樽・桶をつくっていた道具97点です。樽・桶を削るセンやカンナ類,組み立てに使うヨコヤ・四ツ目ギリなど,底や蓋をつくるケイビキ・ブンマワシなどがそろっています。樽丸づくり道具は二尺ノコ・底ワリ包丁など18点です。
ほかに樽職鑑札や古文書などがあります。


樽職鑑札
右:表「十二郷改 酒樽家」(じゅうにごうあらため さかだるや)
左:裏「弘化二年巳六月 堺町組 樽屋嘉兵衛」 弘化二年は西暦1845年です。
所在地
市立伊丹ミュージアム(外部リンク)
注意:市立伊丹ミュージアムでの当資料の展示状況については、市立伊丹ミュージアムにご確認ください。
参考文献
- 「酒樽・桶づくり用具一式」『伊丹の文化財』伊丹市教育委員会、平成7年
- 「伊丹の民具 伊丹の酒造り道具」伊丹市教育委員会、昭和53年
- 牧野由紀子「樽つくり・桶つくり」『新・伊丹史話』伊丹市立博物館、平成6年
関連リンク
日本遺産『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』
地図情報
この記事に関するお問い合わせ先
都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048
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更新日:2023年03月15日