「埴輪円筒棺」を発見しました!

更新日:2023年03月15日

有岡城跡・伊丹郷町遺跡第368次調査地点(伊丹3)では4月16日(土曜)に現地説明会を開催し、有岡城に関係する堀跡や伊丹郷町期の礎石建物などの調査成果を公表しましたが、その後の調査で「埴輪円筒棺(はにわえんとうかん)」が新たに発見されました。「埴輪円筒棺」とは円筒形の埴輪(円筒埴輪)を棺とした古墳時代のお墓です。

「埴輪円筒棺」は、2本の円筒埴輪と1本の朝顔形埴輪で構成されており、合せた長さは210センチメートルになります。特徴から、古墳時代前期(=4世紀代)につくられた埴輪と推定されます。

当遺跡内で埴輪円筒棺が出土したのは、平成10年の第204次調査(伊丹3)に続き、2例目です。

調査地に近い昭和60年の第20次調査(中央6)で見つかった「上臈塚(じょうろうづか)古墳)」の埴輪と同時期で、特徴も類似しています。また、第204次調査(伊丹3)と今回の埴輪棺出土地点は直線距離で約100メートルと近く、使用されている埴輪の時期も近いことから、これら3者の関係が注目されます。

 

 

「埴輪円筒棺」

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