ご存知ですか?長期使用製品安全点検制度
令和2年(2020年)10月15日号の広報伊丹に掲載
事例
10年ほど使用しているビルトイン式電気食器洗機のメーカーから、有料の点検を勧める通知が届いた。食器洗機は、問題なく使うことができているが、点検を受けたほうがいいのでしょうか。
(50代女性)
助言
ビルトイン式電気食器洗機は「長期使用製品安全点検制度」において、「特定保守製品」に指定されています。
通知は、購入時の登録をもとに送られてきたものと思われます。
経年劣化による事故を防ぐために点検は受けるようにしましょう。
<注意>消費生活用製品安全法施行令が改正され、2021年8月1日からビルトイン式電気食器洗機は、特定保守製品から除外されました。
経済産業省「消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令が閣議決定されました」
解説
2007年に起きた小型ガス湯沸器の動作不良による死亡事故などをきっかけに、長期間使用する製品の事故防止を目的として、2009年に「長期使用製品安全点検制度」が設けられました。
所有者自身による保守が難しく、経年劣化による火災や死亡事故などの重大事故発生のおそれがある製品を、「特定保守製品」として指定しています。
特定保守製品
- 石油ふろがま
- 石油給湯機
- FF式温風暖房機
- 都市ガス用屋内式ガスふろがま
- プロパンガス用屋内式ガスふろがま
- 都市ガス用屋内式ガス瞬間湯沸器
- プロパンガス用屋内式ガス瞬間湯沸器
- ビルトイン式電気食器洗機
- 浴室用電気乾燥機
消費生活用製品安全法施行令が改正され、上記の9製品のうち、「石油ふろがま」、「石油給湯機」以外の7製品は、特定保守製品から除外されました。
特定保守製品を購入したら
- メーカーなどへの所有者情報の登録
- 設計上の標準使用期間が終了するころにメーカーから通知が届く
- 通知が届いたら点検(有料)を受ける
所有者登録をしないまま、「特定保守製品」を使用し続けている人も、標準使用期間を目安に点検を受けるようにしましょう。
また、「異常な音や振動がする」「異臭がする」「点火や着火が不安定」「製品に搭載されている点灯ランプが点滅する」などの
異常を感じた場合には、ただちに使用をやめて、メーカーに連絡しましょう。
制度について解説しています。
QRコード
独立行政法人製品評価技術基盤機構ホームページ「製品安全注意喚起動画」
製品事故の再現実験映像等を掲載しています。
QRコード
消費生活用製品安全法施行令が改正されました
特定保守製品が9品目から2品目に
特定保守製品として指定されてきた9品目のうち、「石油ふろがま」「石油給湯器」以外の7品目は、2021年8月1日より指定が解除されました。
7品目については、今後は、各メーカー等による自主的な点検サービスとなります。該当の製品を所有している人は、安全に製品を使用するために、適切な時期にメーカー等の点検を受けましょう。
製品に、いつもと違う現象が起こったら、すぐに使用をやめて、メーカー等に相談しましょう。
この記事に関する
お問い合わせ先
市民自治部市民サービス室消費生活センター
〒664-0895伊丹市宮ノ前2-2-2伊丹商工プラザビル1階
電話番号072-772-0261 ファクス072-775-3811
更新日:2021年08月10日