令和2年度伊丹市公募型協働事業提案制度の審査結果及び実施状況について
令和2年度公開プレゼンテーション審査の結果を公表します。
令和2年度は「市民提案型」1件、「行政提案型」3件のご提案がありました。
伊丹市参画協働推進委員会による審査を経て、「提案に基づき、協議を進める」こととなった事業は以下の通りです。
団体名 | 事業名 | 種別 |
Dクラブあかずきんちゃん |
「伊丹発認認しおり」で認知症の人にやさしい地域づくり | 市民提案型 |
NPO法人アイリス |
はじめよう!介活 ~介活ノートをつくろう~ |
行政提案型 |
いたみまもり隊 |
ひきこもりや孤立者をひとりにはさせない、みまもり隊 |
行政提案型 |
凛の会 |
孤立に苦しむ人たちの気持ちを明るくするための絵手紙作成事業 | 行政提案型 |
はじめよう!介活 ~介活ノートをつくろう~
令和3年11月24日(水曜日)、12月1日(水曜日)の2日間、サンシティホールにおいて、連続講座「もしもの時に役立つエンディングノートづくり」が実施されました。本事業は、事業担当課である地域高年福祉課と、「STOP!THE 介護離職」をスローガンに活動されているNPO法人アイリスの協働事業として、令和2年度の公募型協働事業提案制度で採択されたものです。
アイリスは、介護のために人生が変わってしまうことのないよう、介護者と想いを共有し、助け合える地域社会と企業の風土づくりを目指し、伊丹市を中心に情報発信やサポートをされている団体です。代表の合田さんは、活動を通し、介護状態になる前に、介護される側の思いを残すものがあれば、本人も家族も助かることに気づかれたと言います。
行政からの課題提案「終活啓発・普及事業」に対し、「伊丹市版エンディングノート」を使った普及啓発を提案され、市民ボランティアと市と協働で、伊丹市版エンディングノート「想いを伝えるなないろカード」を制作されました。
エンディングノートですが縦型のノート状ではなく、「好きなところだけでも使って、気軽に取り組めるように」と、一枚一枚が独立したカード状になっています。
本講座では、団体による終活に関するお金の話や、エンディングノートを作る意味などが説明され、受講者は、自分で書き込んだカードを用いて、グループ内で意見交換などを行いました。
受講者の中には、「初めは興味がなかったが、講座に参加して、おもしろいなと思った。書いてみて、元気なうちに見せたいと思うようになった。」とおっしゃる方もおられました。
また、「40代の息子が病気で倒れたときに、お金のことなど、どこに何があるか、何が大事なのかわからず困ったことがあった。若いうちから書いておくのもいい。」といった話をされる方もいました。
制作にあたり、「これからの人生をよりよく生きるための道しるべとして使ってほしい」との思いも込められた「想いを伝えるなないろカード」。本講座を通じて出た意見を反映し、市とも意見交換を行い、更に改良して令和3年度内に完成予定とのことです。
終活を考えている方、まだ考えていない方にも、ひろく活用していただくカードになることを期待します。
(今回の講座の模様については、まちづくりプラザFacebookでも記事を掲載しております。併せてご覧ください。)
「伊丹発認認しおり」で認知症の人にやさしい地域づくり
本事業を提案したDクラブ赤ずきんちゃんは、「認知症予防・生活の中で出来ることからやっていこう!」を合言葉に、2013年から伊丹市内で認知症への関心、理解を広めるために活動している団体です。
同団体は、認知症の理解・予防・サポートに関する「句」を伊丹市民から募集し、市内在住の美術家の方にイラストを依頼し、市内ボランティアの方の協力のもと、認知症啓発のツールとして、認知症を楽しく学べる「認認カルタ」を作成しました。
今回の協働事業では、そのカルタの絵札と句を使った「しおり」を製作し、同団体の主催する認知症講座をはじめとして、協働事業担当課である介護保険課主催の「いきいき健康大学」での各種講座内のほか、市地域包括支援センターとも連携し、様々な機会を捉えて、団体と担当課がしおりを使って認知症の説明をするなど、啓発を進めています。
講座にてしおりを受け取られた市民の方の中には、「しおりだと本を読むときに持ち歩けるし、認知症に関する説明も記載してあるので、身近な人と話のきっかけにもなっていいですね」と感想を伝えてくださる方もいらっしゃいました。
団体の代表宮本さんも、「以前より認知症啓発についての活動を続けてきましたが、市と協働することで、より多くの方に認知症について知ってもらえる機会につながっていると感じています。」と感想を寄せてくださり、ますます活動の場を広げながら啓発を進めてくださっています。
心のいやしにつながる「市役所からの手紙」作成・発送作業
ひきこもりや孤立者をひとりにはさせない、みまもり隊(いたみまもり隊) / 孤立に苦しむ人たちの気持ちを明るくするための絵手紙作成事業(凛の会)
自立相談課では、単身生活者や社会的孤立状態にある生活困窮者に対して、安否確認や事業案内のために不定期で手紙を送ることがあります。
その際に、受け取って気持ちが明るくなるような手紙やカードを手作りして送りたいが、職員の人手や技術では限界がある・・という市の課題提案に、二つの市民団体が応募し、協働事業として作品を提供してくださっています。
制作:いたみまもり隊
制作:凛の会
いずれの団体も、季節やイベントに応じたイラストを作成して市に提供して下さり、現在、このイラストを活用した絵手紙を、状況に応じて適宜活用しています。
絵手紙教室を開催している提案団体「凛の会」村田さんは、「この絵手紙を見て描いてみたい、外に出てみようというキッカケになれば、教室にも来てもらいたい」と、会のみなさんで描かれたイラストを提供してくださっています。
団体の方々が心を込めて描いてくださったイラストは、文書だけの手紙では感じられない温かみがあり、様々な場面での活用方法を模索しながら、今後も引き続き活用していく予定です。
この記事に関するお問い合わせ先
市民自治部まちづくり室まちづくり推進課
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所1階)
電話番号072-780-3533 ファクス072-784-8130
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更新日:2022年10月13日