芭蕉翁(ばしょうおう)あゆみの地の碑

更新日:2021年05月25日

俳人の松尾芭蕉(まつおばしょう)は元禄元年(1688年),須磨・明石などをめぐったあと,西国街道を通り猪名川を越えて京へ帰りました。そのことを記念した碑です。

俳人の松尾芭蕉(まつおばしょう)は元禄元年(1688年)4月,大坂を出て尼崎から船で兵庫に着き,須磨・明石や布引の滝・乙女塚(神戸市)などをめぐったあと,勝尾寺(箕面市)・能因塚(高槻市)・山崎宗鑑屋敷(京都府大山崎町)を経て京へ着きました。このことは『笈の小文(おいのこぶみ)』に記されていますが,このコースはいわゆる西国街道で,伊丹市域の昆陽・千僧・大鹿などを通り,猪名川を越えていったのです。そのことを記念し,「芭蕉翁あゆみの地」の碑が建てられています。

そのかたわらに建つ大きな碑には「新建石橋碑(しんけんいしばしひ)」の題があり,ここに石橋を架けて旅人の苦しみを除きたいとの願文が書かれていますが,なぜか年号の部分は抹消されています。

芭蕉翁あゆみの地の碑

芭蕉翁あゆみの地の碑

新建石橋碑

新建石橋碑

所在地

伊丹市下河原字越ヶ井  猪名川堤防上

交通

市バス阪急伊丹駅前5番のりば・JR伊丹駅前6番のりばから,31系統山本団地行きで北村下車,東へ約800メートル。
市バス阪急伊丹駅前6番のりばから,84系統下河原行きで北伊丹下車,南東へ約700メートル。(84系統下河原行きは本数が少ないのでご注意ください。)

注意:車に気をつけてお渡りください。

周辺地図

参考文献

  • 岡田利兵衞「西鶴・芭蕉・近松と伊丹」  『新・伊丹史話』  平成6年  伊丹市立博物館
  • 藤井直正「近世のいしぶみから」  同上書

地図情報

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お問い合わせ先

都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048

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