昆陽村 西の庚申(こうしん)さん
西国街道の宿場町・昆陽村の西はずれにまつられています。庚申は中国の道教に由来する信仰で,災いや疫病を防ぐと考えられて,江戸時代の村境に置かれました。旅人の安全を守る道祖神(どうそじん)などと同一視され,「青面金剛(しょうめんこんごう)」とも同類です。
旧暦で60日ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)の日に眠ると,人の体内にいる虫がその人の悪事を天帝に告げに行くと信じられており,その日は庚申碑の前で夜明かしするという風習もありました。
昆陽村にはこの西の庚申のほか,東の庚申(市立稲野小学校東側の地蔵堂内)と北の庚申(東天神社本殿の背後)がありました。南側にもあったかも知れませんね。
注意:お地蔵さんとして大事にまつられています。お手を触れないようにお願いします。


所在地
伊丹市昆陽7丁目 児童公園内
交通
市バスJR伊丹駅前・阪急伊丹駅前3番のりばより全系統(1・4・7系統)で小井内(こいのうち)下車,北西へ約200m

参考文献
- 伊丹市立博物館友の会調査報告第2号『伊丹のお地蔵さん』 平成14年
この記事に関するお問い合わせ先
都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048
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更新日:2021年05月25日