高師直(こうのもろなお)の塚
南北朝時代の武将で,このあたりで戦死した高師直の塚です。
南北朝時代の観応2年(1351年)2月,幕府の将軍足利尊氏(あしかがたかうじ)と執事の高師直(こうのもろなお)は,尊氏の弟直義(ただよし)と打出浜(芦屋市)で戦い,敗れました。
師直・師泰父子は京都へ帰る途中,武庫川を過ぎたあたりで敵方に襲われ討たれました。場所はよくわかりませんが,江戸時代の山田村にはすでに高師直塚があり,文化3年(1806)年完成の「山崎通分間延絵図」にも塚地が西国街道北側に描かれています。大正4年(1915)になって村の人々が石碑を建てましたが,その後場所が転々とかわって現在地に移りました。

所在地
伊丹市池尻1丁目地内
交通
JR伊丹駅前・阪急伊丹駅前3番乗り場より市バス1・4・7系統で昆陽里北下車,西へ約100メートル(昆陽里交差点から60メートル)の水路沿い
参考文献
- 「師直塚」 『伊丹の文化財』 伊丹市教育委員会 平成7年
- 黒田俊雄 「中世の伊丹」 『伊丹市史』 第1巻 伊丹市 昭和46年
地図情報
この記事に関するお問い合わせ先
都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048
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更新日:2021年05月25日