阿弥陀如来立像

更新日:2021年05月25日

明応5年(1496)に創建されたとされる浄土真宗教善寺の本尊で,快慶が完成した「安阿弥様(あんなみよう)」と呼ばれる形式で造られています。南北朝から室町時代ごろの製作と思われ,昭和40年に伊丹市の有形文化財に指定されました。

阿弥陀如来立像

像高98.8センチで,左手を下に垂らし,右手は肘を曲げ,両手とも親指と人差し指とを合わせる「来迎印」を結んでいます。この形式を「安阿弥様」と呼んでいます。

全体に漆箔(しっぱく)が施されていたようですが,現在ではほとんど剥落しています。

教善寺の過去帳には,「天正7年(1579)に織田信長の軍勢によって霊蓮寺(りょうれんじ)が焼かれたとき,その本尊を教善寺に移した」と記されています。「霊蓮寺」は国指定史跡伊丹廃寺跡付近の旧地名「良蓮寺」と近似していることから,この像が伊丹廃寺から移された可能性もあります。

注意:通常は公開されていません。

所在地

伊丹市北伊丹3丁目68 教善寺内

交通

阪急伊丹駅前5番のりば・JR伊丹駅前6番のりばより市バス31系統山本団地行きで北村西口下車,北へ約300メートル

参考文献

  • 「木造阿弥陀如来立像」『伊丹の文化財』伊丹市教育委員会、平成7年
  • 毛利久「教善寺の阿弥陀如来立像」『伊丹市史』第6巻、伊丹市、昭和45年
  • 神戸佳文「伊丹の仏像彫刻」『新・伊丹史話』伊丹市立博物館、平成6年

地図情報

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都市活力部まち資源室文化振興課(文化財担当)
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048

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