伊丹市の地域医療を考えるシンポジウムの開催結果報告について

更新日:2021年03月31日

伊丹市では、今後見込まれる医療需要の増加や医師不足に的確に対応するとともに、地域において必要とされる医療提供体制(地域完結医療)の構築を目指し、市立伊丹病院と近畿中央病院の統合を視野に入れた協議を進めています。
この協議を進めるにあたり、持続可能な地域医療体制の構築するにはどうすべきかを考える機会として令和元年8月24日(土曜日)と9月1日(日曜日)の2回シンポジウムを開催しました。

日時・場所・参加者

第1回

  • 日時:8月24日(土曜日)15時~17時40分
  • 場所:伊丹市立図書館本館 ことば蔵 地下1階多目的室1
  • 参加者:81名

第2回

  • 日時:9月1日(日曜日)10時~12時30分
  • 場所:伊丹市立中央公民館 1階大集会室
  • 参加者:108名

内容

第1部 基調講演「地域医療の現状と課題」

 基調講演では、今後高齢者人口の増加に伴って医療需要全体も増加していくことが見込まれる中で、地域医療確保のため、病院は医療機能の分化・強化や医師確保に向け、大学・近隣医療機関等の関係者にとって魅力のある医療機関となることが求められることに加え、市民の方は適切な受診行動の推奨やかかりつけ医の普及・定着促進等の必要性についてお話しいただきました。

講師

眞岩 研徳(元兵庫県立大学 非常勤講師・公認会計士)

講師プロフィール

公立病院改革ガイドラインに基づく「改革プラン」の策定を支援するなど、主に医療機関等の運営にかかるアドバイザリーサービスを実施。

講演資料:地域医療の現状と課題 (PDF:2.7MB)

舞台上のスクリーンに資料が写しだされ男性がマイクで話をし手話で通訳をしている女性がいる写真

第2部 パネルディスカッション「医療機能の充実と役割分担」・質疑応答

 パネルディスカッションでは、昨年度市立伊丹病院あり方検討委員会からの検討報告書を踏まえ、今年度伊丹市が取り組んでいる事業について説明させていただきました。また、同検討委員会で議論されました課題について医師会幹部や市立伊丹病院と近畿中央病院の病院長、伊丹市地域医療体制整備推進班班長がそれぞれの立場や現場の実態について意見を交わしました。最後に参加者からの積極的な意見交換会も行われました。

コーディネーター

眞岩 研徳(元兵庫県立大学 非常勤講師・公認会計士)

パネラー

  • 常岡 豊(伊丹市医師会 会長)第1回(8月24日)のみ
  • 吉村 史郎(伊丹市医師会 副会長)第2回(9月1日)のみ
  • 有田 憲生(近畿中央病院 病院長)
  • 飯石 浩康(市立伊丹病院 病院長)
  • 坂本 孝二(伊丹市地域医療体制整備推進班 班長)

伊丹市医師会以外は両日とも同じコーディネーター・パネラーとなります。

進行役の男性とパネラーの先生4名が前に座り講演をしている写真

シンポジウムで実施しましたアンケート調査結果

問1.あなたの年齢を教えてください。(数字は回答者数、( )の数字は回答者数に占める割合)

アンケート調査結果の円グラフ

問2.本日のシンポジウムの内容はわかりやすかったですか?

アンケート調査結果の円グラフ

問3.本日のシンポジウムを聞いて、地域医療確保を目指すために伊丹市に期待すること

アンケート調査結果の円グラフ

主な意見

  • 現在の課題がわかりやすく説明されており、合併の必要性が良く理解できた。市民のためにより良い病院ができることを期待します。また、市民の方の様々な意見が出されて議論が深まったと思います。
  • 阪神北圏域に高度急性期病院は必要だと思う。今後予測される南海トラフ地震が起これば阪神南圏域の病院が機能不全に陥る可能性もあり、北圏域に1つは高度急性期病院が必要と思う。市民のみなさんに理解を得る努力をして欲しい。
  • 市外への流出を防ぐ事で病院の経営の改善が見込める事が理解できた。高度医療の提供ができれば伊丹市内での治療の完結を実現できるので統合という対策には納得のいく内容だった。ただ、市民の方の地域密着性の維持という願いもその通りに感じたので両者が納得できる対策が生まれてくれることを願っています。
  • 病院の合併は経営上仕方がないことだと思うのですが、人口20万人弱の都市で高度医療やって黒字になるのか。

この記事に関する
お問い合わせ先

地域医療体制整備推進班
〒664-8540伊丹市昆陽池1-100
電話番号072-767-1029