令和7年度神戸空港
1.視察出張者
委 員 長 土井 秀勝 副委員長 松浦 晴美
委 員 戸田 龍起 委 員 篠原 光宏
〃 山薗 有理 〃 新内 善雄
〃 森 華奈子
議 長 加藤 光博 副 議 長 川井田清香
2.視 察 先 神戸空港
3.実 施 日 令和7年8月7日(木曜日)
4.調査事項 下記報告のとおり
◎8月7日 14:00~ 神戸空港
<神戸空港の空港運営について>
初めに、関西エアポート神戸株式会社神戸空港本部副本部長兼神戸統括部長より歓迎のあいさつを受けたのち、土井委員長よりお礼のあいさつがなされた。
続いて、関西エアポート神戸株式会社神戸空港本部副本部長兼神戸統括部長からの説明を受けたのち、空港内施設を見学した。最後に、松浦副委員長よりお礼のあいさつがなされた。
<説明の概要>
(1) コロナ禍、コロナ禍後における旅客数の推移
コロナ禍の旅客数は、2020年度が121万人、2021年度が175万人と、2019年度以前と比較して大きく落ち込んだ。一方、コロナ禍後の旅客数は、2022年度が311万人、2023年度が344万人、2024年度が361万人と過去最高を更新しており、右肩上がりで推移している。
(2) 空港利用者のアクセス方法
神戸空港は、三宮から約8キロメートル離れた場所に位置しており、ポートライナー(三宮~神戸空港間 約18分)、バス(新神戸・三宮~神戸空港間 約20~25分)、高速船(関西国際空港~神戸空港間 約30分)、自動車・タクシーのいずれかでアクセスし、利用することができる。
(3) 行政との関係性や経営
設置管理者が神戸市となっており、他の関西2空港である大阪・関西国際空港と違いがあることで、設置管理者に対して行う報告等に関しても、他の関西2空港と異なることから、関西エアポート株式会社から100%出資する子会社である関西エアポート神戸株式会社を設立し、2018年4月から運営することとなった。
さらに、新設された第2ターミナルビルやその他の拡張部分に関しては、コンセッション(運営権の設定)が技術的に困難であったことから、新設・拡張部分に関して、2025年4月より関西エアポート神戸株式会社が神戸市からの指定管理を受け、第1ターミナルビルと一体的に運営している。
(4) 南海トラフ巨大地震への対応策
神戸空港では、震度6弱以上の地震の発生が発表された場合、来場者を館外避難場所へ避難誘導し、建物の安全が確認された後、安全が確認できたスペースへの再入館を案内する。また、兵庫県瀬戸内海沿岸に大津波警報が発表された場合は、旅客ターミナルビル4階にある展望デッキへ避難誘導を行う計画としている。さらに、空港滞留者を想定し、3日分の飲料水及び食料等を備蓄している。
(5) 神戸空港における独自の取組
2022年9月30日、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏が初となる常設ミュージアム「MINIATURE LIFE×KOBE AIRPORT」を屋上展望デッキにオープンした。これらの取組の目的は、空港の目的地化、発信力強化による空港の認知度向上、神戸市の魅力をPRすることとしている。
屋上芝生エリアにおいては、田中氏の代名詞であるミニチュア作品「ブロッツリー」を、人の背丈を超える大型オブジェにして展示し、フォトスポットとしている。また、展示室では、「空港や飛行機を見立てたミニチュアの世界」や「神戸の街並みを見立ての世界で表現した世界」(地元神戸の企業等より、作品となる商品箱やパッケージなどの提供を受け、作成されたジオラマ)が展示されている。
(6) 現在の運営状況と将来に向けての展望
主要な施設に関しては、2,500メートルの滑走路が1本、10スポットの駐機場、延床面積が17,508平方メートルの第1ターミナルで、運用時間は7時から23時までである。
2025年4月からは、5スポットの駐機場を増加したこと、延床面積が18,700平方メートルの第2ターミナルや駐車場スペースが約500台分増設されたことに加え、発着回数の上限が1日80回から120回へ増加されている。
2025年3月30日からは、全国12都市で41の往復便が運航し、2025年4月18日から、海外5都市(ソウル・上海・台北・台中・南京)で週40往復チャーター便が運航されている。なお、2025年5~6月における国際線旅客数は10万人超となった。また、2025年9月28日から、神戸空港と北京大興国際空港間で中国東方航空による国際チャーター便を就航する予定となっており、10月4日~10日の期間限定で神戸と台北間でスカイマークによる国際チャーター便が就航する予定となっている。
<施設見学>
説明の後、第2ターミナルビル館内において、保安検査場、出国審査場、搭乗待合室、バス乗車場、検疫検査場、上陸検査場、入国税関検査場、到着手荷物受取所、にぎわい空間、展望デッキの順に見学を行い、それぞれの場所に関する追加説明や質疑がなされた。
<視察の様子>
以 上
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更新日:2025年10月06日