土星食LIVE中継(2024年12月8日)を実施しました

土星食LIVE中継を実施しました。
【日時】2024年12月8日(日曜)18時から19時
【内容】当館屋上より望遠鏡で見た土星食の映像を配信。(協力 ITAMI ECHO)
インターネットがつながる端末でご覧ください。
12月8日、土星食が起こる!
この日の18時頃、南の空には半月近い月が見えています。
よく見るとそのそばに明るい星が見えており、これが土星です。
やがて月がその前を通り過ぎてゆき、土星を隠す「土星食」という珍しい天文現象が起こります。
この日、伊丹市での日没時刻は16時48分。
その約1時間半後の18時21分に、見かけ上、月と土星が接触し、徐々に土星の姿が欠けてゆきます。
肉眼で土星は点像ですが、望遠鏡で見ると丸い面積を持った姿に見えるため、欠け始めからすべて隠されるまでは1分から2分程度かかります。
やがて土星は月の背後になり、見えなくなりますが、約20分後の18時44分、月の明るい縁から少しずつ土星が現れます。
土星本体がすべて見えるようになるのは18時47分で、天文ショーの終了です。

土星は環を持つ惑星として有名です。
環を持つ惑星は他にもありますが、地上から小型望遠鏡でも環が見えるのは土星だけです。
土星の環の傾きは毎年少しずつ変わり、来年3月には地球から環を真横から眺める位置関係になり、15年ぶりに「環の消失」という現象が起こります。つまり、環が見えない土星を観察することになるのです。
その直前でもあるこの時期の土星の環はとても細く、串団子のような姿をしています。
望遠鏡をお持ちの方は、この機会にぜひ土星を観察してみましょう。
月が目じるしになって、ふだんより見つけやすいでしょう。

2002年1月25日 伊丹市内で撮影した土星食
当日、科学館の屋上に望遠鏡を設置し、土星食の様子をオンライン中継します。
望遠鏡で拡大された土星の姿や、徐々に欠けていくようすに加えて、隣接する飛行場から飛び立つ飛行機の様子も楽しめます。
今回、「ITAMI ECHO」さんの協力により、 当館専門スタッフの解説とパーソナリティーさんとの掛け合いや、美しい音楽とともに、ラジオ放送のような番組で、この天文現象を盛り上げていきます。
ぜひご視聴ください。
2024年12月8日 伊丹市での土星食データ
【日没】16:48
【土星食】
<潜入開始>18:21(高度 46度)
<潜入終了>18:24
<出現開始>18:44(高度 45度)
<出現終了>18:47
ライブ中継当日の様子

当館「科学館サポーター」のSさん
当日の天気予報は時間が遅くなるにつれて悪くなるとのこと。
「曇らないで!なんとか皆さんへ土星を届けたい!!」その一心で、望遠鏡の準備中。
一段と寒さが厳しい、当館の屋上から中継していました。

「ITAMI ECHO」さんと当館スタッフ
解説側は、望遠鏡からの映像ケーブル接続のため、扉が開け放たれた状態の展望室から。
外に比べると寒さは穏やかでしたが、ダウンコートを着るなど、対策をしっかりして挑んでいます。
当日は土星食の始め(潜入開始)は雲がかからず、土星が月に隠されていく様子をバッチリとらえることができました。土星が出てくる(出現開始)時は少し雲がやってきましたが、なんとか土星と月の様子をご覧いただきました。
途中、「ITAMI ECHO」のパーソナリティーさんの軽快なお話と、当館職員のゆったりとした解説で、土星の紹介もさせていただきました。
潜入後から出現の間に、おがわてつやさんとMollenさんの静かな音楽も流れ、ラジオ感覚でお楽しみただけたのではないでしょうか?
アーカイブを残していますので、未視聴の方はどうぞお楽しみください。
ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会事務局こども未来部こども室こども文化科学館
〒664-0839伊丹市桑津3-1-36
電話番号072-784-1222 ファクス072-772-0778
更新日:2024年12月11日