PR動画公開中!伊丹市消防局警防隊消火技術練成会訓練

更新日:2021年12月08日

伊丹市消防局の消火技術の精鋭部隊である警防隊が、今年の10月から約1ヶ間、消火技術練成会訓練を実施しました。この訓練は火災指令から火災鎮火までの消防隊員の一連動作を行うもので、「迅速性」のみならず「安全性」「確実性」の総合的消防活動を訓練するものです。毎年秋から冬にかけて消防局の訓練場で実施します。市内に6隊ある警防隊が日頃の訓練成果を競い合うことで、過酷な火災現場で1秒でも早く消火するために必要な消火技術を養うことを目的に行っています。今後も災害に強いまちを構築するためにも、更なる技術の向上を目指し訓練を実施していきます。それでは、今年度実施しました警防隊の訓練をご覧ください。

なお、この動画は伊丹市消防局東消防署が作成致しました。

水利部署

消火栓から水利を採ります。機関員はスタンドパイプを消火栓に取り付け、隊員は吸管をスタンドパイプに取り付け、水利の確保を行います。

ホース延長

ポンプ車の放水口にホースを取り付け、火点に向けホースを延長していきます。

※消防隊装備品(防火服・空気呼吸器・破壊器具等の個人装備)の総重量は、約25kgです。

※ホース1本は20mで、通水時の重量は、約66kgです。(65ミリホース)

放水開始

機関員は放水準備が整い次第、ポンプ操作を行い、消火栓から採った水利に水圧をかけます。

※伊丹市消防局のポンプ車は1分間に2000ℓもの放水ができます。ただし、水利を確保できなければ、いくら性能が良くても水は出ません。

隊員は、機関員との連携を行い、火点に向けて放水を行います。機関員との距離がある場合は、無線を使用し、連携をとります。

要救助者の救出と搬送

放水活動を実施しているときでも要救助者を発見したらすぐに救出に行きます。

要救助者の搬送は様々な方法がありますが、ここではまず建物の外の安全なところまでを「引きずり救助」で救出し、足元と頭部側に分かれ隊員二人で搬送する「前屈二人搬送」で救出します。

放水転戦

火災は猛スピードで延焼していきます。初めは燃えていたところばかり放水していると延焼を抑えることはできません。

クアドラフォグノズルで様々な角度や方向から放水する必要があります。

※クアドラフォグノズルとは、水がでる筒先のことで、棒状放水や噴霧注水の放水形状や流量も5段階で操作することができます。最大1分間470リットルの放水が可能です。

 

2階へ進入

燃えている物には遠くから水をかけるより、近くからかけるほうが効果があります。

屋内から上階へ行けない場合は、2連はしごを使用してベランダから進入します。

屋内進入

火災では屋内が濃煙で充満されます。進入隊員は必ず呼吸器を着装し、面体をつけます。

最も危険なことですので、進入する隊員は、お互いに装備品を確認し合い進入します。

※装備品には、ライト・携帯警報器・破壊器具等があります。

※携帯警報器とは、隊員の振動を感知するもので、一定時間振動がなければ警報音が鳴ります。

※面体を着装しての活動は、おおよそ20分から30分程度です。(個人差があります)

火勢鎮圧

屋内進入し、直接火点に向け放水をします。

濃煙が充満している屋内では、隊員が退出する退路を確保する必要があります。

退路確保は、ロープやホースを活用します。

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消防局東消防署
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