なぎなた競技の見方(ルール)

更新日:2021年03月31日

ここでは、なぎなた競技について、説明します。

なぎなた競技には、「試合」と「演技」の2つがあります。

試合競技は、防具を身につけ、定められた部位を互いに打突して勝負を競います。

また、演技競技は、防具を身につけず、指定された形を対人で行ってその技を競います。

1. 試合競技

2人の試合者が、定められた部位(面部、小手部、胴部、脛部、咽喉部)を、確実に早く打突して勝負を競います。

技は、振りあげ、持ちかえ、振り返して左右からあらゆる方向へ打つことができます。

敏速な動きの中から打突の機会を見い出し、全力をあげて技を競い合います。

相手に対して、よい間合いからタイミングよく技を出すことが勝利に結びつきます。

(1)   試合場

コートの広さは12メートル四方です。

試合場を説明する画像

(2) 用具

なぎなたは、次のような長さ、重量及び材質のものを使います。

なぎなた用具を説明する画像

(3)試合の方法

3本勝負が原則で、試合時間内に有効打突を2本先取した方が勝ちとなります。

ただし、所定の本数に達しない時は、1本先取した方を勝ちとします。

試合競技の試合時間は、3分。勝敗が決しない場合は、延長戦を行います。延長時間は2分、延長1回で勝敗が決しない場合は、審判員の判定とします。団体戦の勝負は勝者数により決定します。

(4) 有効打突

有効打突とは、なぎなたの打突部で打突部位を、充実した気勢と適法な姿勢とをもって、打突部位を呼称しながら確実に打突し、残心のあるものをいいます。

  • 物打(切先から15センチ位)が正確に打突部位に到達していること。
  • 打突時に姿勢が正しく理にかなった動作であること。
  • 打突の機会がよいこと。
  • 気魄に満ち、打ったあと残心があること。
  • やや軽くとも追い込んだ際の打突、あるいは追い込まれた時に加えたもっとも確実な打突。

これらの条件を満たしている打突が有効と認められます。

(5)打突部位となぎなたの打突部

なぎなたの部位を説明する画像
《打突部位となぎなたの打突部について》
打突部位 なぎなたの打突部
面部-正面(中央)
左右側面
(中央から25°~30°の間)
切先より15センチ~20センチのところ(物打)
小手部-左右小手
(甲側の手首から5センチのところ)
切先より15センチ~20センチのところ(物打)
胴部-左右胴 切先より15センチ~20センチのところ(物打)
すね部-左右すね
左右内すね
(膝とくるぶしの中間)
切先より15センチ~20センチのところ(物打)および柄
(石突より20センチ~25センチのところ)
(柄打ちのすねは高校生以下は禁じられている)
咽喉部-咽喉部の位置 切先(高校生以下は禁じられている)

(6)勝負の判定

審判員は3名で、2人以上の審判員が打突を有効と認めた時、1本となります。審判員は、両手に赤、白の審判旗を持ち、有効と認めた時はその方の旗を斜め上にあげ、認めない時は両方の旗を前下で振って意志の表示をします。

審判員の判定に対して、異議の申し立てはできません。

(7)反則の主なもの

片足の全部が場外に出た時、倒れて体の一部が場外に出た時は反則になります。また、なぎなたの柄部で相手の面を打ったり、なぎなたを落としたりした時も反則です。また、これらの反則を1試合中に2回重ねると相手に1本を与えます。

(8)判定表示の方法

審判の判定は、次のように表示されます。

  • 面……………メ
  • 脛……………ス
  • 小手…………コ
  • 胴……………ド
  • 突き…………ツ
  • 反則…………△(さんかく)
  • 反則 1本……反(2回した場合)
  • 判定…………判
  • 不戦勝………○○(まる、まる)

2 演技競技

演技競技は、全日本なぎなた連盟のしかけ応じ8本の中から定められた3本を、2人1組の演技者によって行い、その技の優劣を競い合います。

なぎなたの技の向上をはかるとともに、正しいなぎなたの普及、発展を目的として行われる競技です。

(1)演技場

コートの広さは12メートル四方で、このコート内で赤、白2組の演技者によって技を競います。

演技場を説明する画像

(2)観点

演技の判定基準となるものは、演技者双方の姿勢、服装、態度、発声、呼吸と気持ちが調和しているか、打突部位を正確に気魄に満ちた打突をしているか、残心、間合、手の内、着眼等理合にかなった技であるか、見る人に感動を与えたかなどの点です。

このように、なぎなたは気・剣・体一致の技をめざして修練が行われるので、活発な気合いに満ちた動きによって、苦しさに耐える旺盛な気力と集中力が養われます。それと共になぎなたは、礼に始まって礼に終わると言われるように相手を尊重し、信頼の上に立って対人競技を行う為に礼儀を重んじ、相手を尊ぶ心が自然に養われ優美な自然体が培われます。

これがなぎなたの真髄です。

(3)勝敗

5名の審判員が赤、白の旗を持ち、厳正的確に演技者の充実した気勢と適法な姿勢による技の良否を見定めて判定し、過半数をもって勝敗を決定します。

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