2文化資源の活用
地域特性のある市民文化や多様な文化施設における専門性の高い、特色ある文化事業は継承、発展させていくとともに、他の行政施策にも積極的に活用し、より伊丹のアピールに重点を置いた事業の実施により、文化都市としてのイメージの定着を図る。
各項目の参考事項については、次のリンクのページを参照。
(1)市民文化の継承と活用
市民文化については、鑑賞や体験をする等、市民が文化に触れる機会の提供に努め、まちの個性と魅力を醸し出す地域資源として継承していくとともに、他の行政施策においても活用し、その価値を積極的にアピールする。
1)中心市街地の文化施設めぐり
本市の中心市街地は、商業・業務施設に加え、いたみホール(文化会館)やアイフォニックホール(音楽ホール)、アイホール(演劇ホール)のほか、美術館、柿衞文庫、工芸センター、旧岡田家住宅や旧石橋家住宅で構成される、みやのまえ文化の郷などの文化施設も多数集積する地区である。
事業内容 | 実施期間 |
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商業施設や文化施設を周遊・散策してもらうため、ルートや各施設の内容・特徴をわかりやすく紹介する。例えば、2階が酒造り道具のミュージアムである地ビールレストランの長寿蔵や中心市街地で食事をし、みやのまえ文化の郷で文化財や俳諧、美術品、クラフト等に親しむ半日コースなど、楽しみ方も積極的に紹介し、中心市街地の魅力をPRする。 | 短期 |
(参考(2)文化資源(1)「中心市街地の文化施設とみやのまえ文化の郷」(2)「いたみホール」(3)「アイフォニックホール」(4)「アイホール」(5)「伊丹市立美術館」(6)「伊丹市立工芸センター」(7)「柿衞文庫」参照)
2)鬼貫顕彰事業のPRと投句事業
鬼貫を顕彰するために実施している俳句募集事業をさらに積極的にPRし、多くの参加を図る。 伊丹を訪れた方に俳句を詠んでもらうために投句箱を中心市街地の集客ポイントに設置するなど、鬼貫、柿衞文庫のあるまちをアピールする。 |
短期 |
(参考(2)文化資源(8)「偉大な俳人上島鬼貫」参照)
3)JR伊丹駅前広場カリヨンの塔の活用
JR伊丹駅前のモニュメントであるカリヨンの定時毎自動演奏を検討し、駅前でのイベント時に手動演奏を行い、駅前広場をその設え(しつらえ)と合わせ市民、来街者の憩いの場として魅力アップさせる。 | 短期 |
(参考(2)文化資源(9)「カリヨンの塔」参照)
4)地域に伝わる文化財等の活用
本市には、文化財指定を受けているむぎわら音頭や摂津音頭、ふとん太鼓、だんじりなど地域に密着した文化財がある。それらを継承し、積極的にPRする。 | 短期 |
5)なぎなたを通して伊丹のアピール
本市は日本の三大私設道場の1つである修武館があり、全日本なぎなた連盟の本部が置かれている。修武館にはなぎなたの二大流派の一つと言われている「天道流」が伝えられているなど、なぎなたが非常に盛んである。平成18年度の「のじぎく兵庫国体」では本市がなぎなた競技の開催市となっている。
なぎなた競技を市民文化の1つとして積極的にPRするとともに、トップクラスから市民クラスに至る様々な大会の誘致に努める。 | 短期 |
6)「ジュエリーのまち伊丹」のアピール
工芸センターで行っているジュエリーカレッジは、平成13年9月の開講以来、修了生が「日本ジュエリーアート展」などで数々の公募展で好成績を修めており、作品が民間会社で実制作され作家として活動するなど、大きな成果を挙げている。この講座のPRや修了生の作品展を開催するなど、「ジュエリーのまち伊丹」をアピールする | 短期 |
7)敦煌の壁画に描かれた古代楽器の活用
アイフォニックホールには、敦煌の壁画を基に復元した古代楽器が所蔵されている。この北京と伊丹にしかない貴重な楽器を使った演奏会などのイベントを開催する。 | 短期 |
8)地球音楽シリーズ資料の活用
平成15年度で100回を迎えた「地球音楽シリーズ」を通じて収集・作成した資料や映像を活用した資料コーナーをアイフォニックホールのロビー等に設置する。 録音したCD、ビデオなどの活用を検討する。他の文化施設においての特別展示も検討する。 |
中期 |
(2)文化事業への参加拡大
各文化施設での個性的な文化事業については、その内容や楽しみ方を伝え、他の施設や屋外空間に広げていく等、多くの市民が文化への関心と参加意識を持つことができる環境づくりを行う。
1)伊丹市展にテーマ部門設定
市展に伊丹の四季の風景など統一的なテーマを設定し、作品を公募する。入選作品については、JR伊丹駅の美術ギャラリーなどに展示し、作品を通して伊丹の良さをアピールする。 | 短期 |
2)アイホール(演劇ホール)で学び演劇の世界へ
アイホールの講座やワークショップを引き続き積極的に開催する。 受講者を通じたアイホールのPR、凱旋公演の誘致等に取り組み、全国発信を行う。 |
短期 |
3)伊丹能、市民オペラの開催
毎年2月に市内の謡曲団体連合会がいたみホールにおいて開催している「伊丹能」は、プロの能演者による日本の伝統芸術の紹介や、こども能楽教室の発表の機会となり、伝統芸術の継承が図られている。
市民オペラは、公募により選出された市民が出演し、毎年3月にいたみホールで公演される。市民管弦楽団「伊丹シティフィル」が音楽を担当し、演出も市内在住の演出家が行うなど、市民主役の公演である。
伊丹能、市民オペラを市民の参画と協働によるまちづくりとして、行政のみならず市民の支援を得る中で、他都市には無い市民文化としてより積極的にPRする。 | 短期 |
4)伊丹0号大賞等特色ある展示、イベントの開催
全国から0号サイズ(14cm×19cm)の作品を公募し、全作品をJR伊丹駅構内にある美術ギャラリー伊丹や民間ギャラリーに2週間程度展示している。この作品展は、全国公募作品展としてユニークであり、人気を博している。
このように特色ある展示、イベントを開催し、市外からの来店者が多い大規模店舗などにおいても積極的にPRして鑑賞してもらうなど特色ある伊丹の文化を知ってもらう機会として活用する。 | 短期 |
5)街角ギャラリーの開催
中心市街地の歩行者優先道路などの路上等で絵画やスケッチ、写真等を展示したギャラリーを開催する。例えば、土・日曜日に市民の出展による昆陽池公園をテーマとした写真展など定期的なギャラリーとして実施する。 | 短期 |
6)荒牧バラ公園平和モニュメント・地下ホールを活用したイベントの開催
荒牧バラ公園に設置されている平和モニュメント・地下ホールは、特徴的なデザインで芸術的価値も高い。
この施設を活用し、ピースラブコンサートを実施しているが、さらに空間特性を活かして大阪芸術大学短期大学部の学生の作品を展示するなどのイベントを開催する。 | 短期 |
(参考(3)自然資源(6)「荒牧バラ公園」参照)
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更新日:2021年03月31日