ロタウイルス感染症予防接種の定期接種について

更新日:2023年04月01日

重症胃腸炎の重症化予防のため、ロタウイルスワクチン(飲むワクチン)を出生6週0日後から出生15週0日までに初回接種を行い、決められた週数までに必要回数を済ませておくことをお勧めしています。(ただし、活動性胃腸疾患や下痢などの胃腸障害がある場合は回復してから主治医と相談してください。)

対象者

出生6週0日後より接種できます。ロタリックスは、出生24週0日後までに2回、ロタテックは、出生32週0日後までに3回、接種を終えなければなりません。
(注意)安全性の観点から、出生15週0日後以降の初回接種はおすすめしません。
しかし、保護者が腸重積症等の健康被害の発生率が上がることを了承された場合、定期接種として接種できます。
 

実施場所

事前に接種を希望するワクチンを確認の上、医療機関へ予約してください。

ロタウイルスワクチンについて

2種類のワクチンがあり、どちらも飲むタイプの生ワクチンです。ワクチンは原則保護者の方がいずれかを選択できます。2種類とも胃腸炎をおこす5つの型のロタウイルスに抗体をもつことができます。安全性にも差はありませんが、接種回数が異なります。途中で種類の変更はできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。いずれもロタウイルス胃腸炎の発症を7~8割減らし、入院を要するような重症化はほとんどの場合で予防できます。

接種スケジュール

いずれのワクチンも初回の接種は出生6週0日後より出生14週6日後までに接種を。ロタリックスは27日以上の間隔をおいて2回経口投与、またはロタリックスは27日以上の間隔をおいて3回経口投与する。経口投与した後に接種液を吐き出したとしても、追加の投与はしないこととなっています。

ロタウイルス感染症予防接種スケジュール

接種後1~2週間は「腸重積症」に注意!

腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
腸重積症の症状としては
□「突然激しく泣く」
□「嘔吐を繰り返す」
□「便に血が混じる」
□「ぐったりして顔色が悪い」
□「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
□ 腹部膨満感(お腹がはる)
□ 高熱
などがあります。これらの症状が一つでも見られた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、乳幼児がり患することがある病気で、まれな病気ではありません。

ロタウイルス感染症の病気について

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児(0~6歳ごろ)にかかりやすい病気です。主な症状は、下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。
ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。脱水症状がひどくなると入院治療が必要となることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

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