令和5年度 子宮頸がん予防ワクチンの接種について

更新日:2023年07月01日

子宮頸がん予防(HPV)ワクチン接種について

最近20~30歳代の女性の子宮頸がんの患者さんが増加しています。また毎年約1.1万人の方が罹患し、約2,900人の方が死亡していると言われています。子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因と言われています。初期は症状がほとんどないため、自覚症状が現れることなく、気づいたときには進行しているという特徴があります。がんになると、将来の妊娠、出産へも影響します。今一度子宮頸がんについて学び、子宮頸がんを予防するHPVワクチンについて考えてみませんか?また本市では20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を実施しています。子宮頸がんの予防と早期発見のため子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種と併せて子宮頸がん検診を受診しましょう。

令和5年4月1日より、9価ワクチン(シルガード9)が定期接種の対象ワクチンとなっています。9価ワクチン(シルガード9)は接種時期によって接種回数、接種間隔が異なります。厚生労働省ホームページも併せてご確認ください。

対象者

本市に住民登録がある次の人。

・小学校6年生~高校1年生の年齢に相当する女子(令和5年度は平成19年4月2日~平成24年4月1日生まれ)

・経過措置 キャッチアップ接種対象者(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子で計3回の接種が完了していない方)は、令和7年3月31日まで対象期間です。3回接種完了に約6か月かかります。※令和5年度高校1年生の年齢に相当する女子は、キャッチアップ接種対象者にも含まれます。

ワクチンの種類と接種回数

HPVワクチンは3種類あり、いずれかのHPVワクチンを3回(15歳の前日までに9価ワクチンを接種する場合は2回)接種します。2価ワクチンまたは4価ワクチンで接種を開始している場合、原則同じワクチン接種しますが、残り回数を9価ワクチンに変更をすることもできます。医療機関へご相談ください。(異なるワクチンを接種した時のデータはありませんので、効果やリスクについての科学的知見は限定されています。)

2価ワクチン(サーバリックス)

0,1,6か月後に接種します。(6か月後は1回目より6か月以上あけます。)

ただし、やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、2回目の接種は1回目の接種 から1月以上、3回目の接種は1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上間隔をおいて接種します。

4価ワクチン(ガーダシル)

0,2,6か月後に接種します。(6か月後は1回目より6か月以上あけます。)

ただし、2回目及び3回目の接種が初回接種の2か月後及び6か月後にできない場合、2回目の接種は初回接種から少なくとも1月以上、3回目の接種は2回目の接種から少なくとも3月以上の間隔を空けて接種できます。また1年以内に3回の接種を終了することが望ましいです。

9価ワクチン(シルガード9)

15歳の誕生日の前日までに1回目を接種する場合 計2回(5月以上13月後までに)の接種

・15歳の誕生日以降に1回目を接種する場合 計3回の接種(2回(1月以上あけて)接種後、3月以上あけて1回接種)

接種の前に確認いただきたいこと

保護者の方は、対象の方と事前に厚生労働省のホームページの「小学校6年生~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」を確認いただき、接種を希望される場合は医療機関に予約をお願いします。

接種後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあります。失神による転倒などを防ぐため、注射後の移動の際には、保護者の方に腕を持っていただくなどしてなどして付き添ってもらいましょう。また接種後30分程度は体重を預けられるような場所で座るようにし、なるべく立ち上がらないようにしましょう。

13歳以上の方は保護者の同意があれば、本人だけで接種を受けることができます。事前に保護者の方は医療機関で予診票を受け取っておきます。(事前に保護者は予防接種の効果、予防接種後の通常起こりうる副反応及びまれに生じる重い副反応並びに健康被害救済制度について理解したうえで保護者署名、及び同意書の欄に記入する必要があります。)また16歳以上の方は、保護者の同意がなくても本人の同意があれば接種できるようになりました。

妊娠中の接種に関する有効性及び安全性並びに授乳中の接種に関する安全性は確立していません。妊婦または妊娠している可能性がある方は接種を行わないことをお勧めしております。また授乳中の方への接種は、有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ行うことができます。(お勧めはしていません。)またすでにHPVウイルス関連の病変の進行予防効果は期待できません。

持ち物

・母子健康手帳(紛失などの場合は、市保健センターで予防接種番号カードの発行、母子健康手帳に代わるものをお渡しします。)

・2回目以降の場合は、1回目または2回目の接種済証

キャッチアップ接種の対象者の方で過去に接種歴がある場合は、母子健康手帳または接種済証が必要です。不明な場合は、接種時点に居住していた市区町村でご確認ください。

・健康保険証等(万一副反応で治療を受ける際は保険診療となります)

実施場所

市内実施医療機関で接種できます。必ず予約の際は、ワクチンの種類、接種予定の回数をお伝えください。またキャッチアップ接種対象の年齢の方は、過去に接種していないことを十分ご確認ください。市外の市町の実施医療機関で接種を希望される場合は、事前に保健センターで申請が必要です。

接種後の注意点

予防接種後に副反応が出現した場合は、早期に医療機関を受診しましょう。

定期予防接種に基づかない接種(回数オーバー)となった場合は、あとから全額自己負担となり、健康被害の補償も異なることとなります。過去に接種している可能性がある場合は、慎重にご確認ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症は、いぼからの感染や母子感染、性的接触などにより感染するため、この予防接種と併せて日頃より感染予防に努めましょう。

ワクチンは効果もありますが、まれに起こる副反応が起こることがあります。特に4週以内に体調不良などで受診される場合は、ワクチンを接種したことを医師に伝えましょう。また不安があれば医療機関や市保健センターにご相談ください。

キャッチアップ接種対象者で令和4年3月末までに定期接種の対象年齢を過ぎて子宮頸がん予防ワクチン接種を自費で受けた方へ

下記のページをご確認ください。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康福祉部保健医療推進室母子保健課

〒664-0898伊丹市千僧1-1-1(いたみ総合保健センター1階)

電話番号072-784-8034 ファクス072-784-3281