~自分自身の命を守るために~

更新日:2024年11月01日

自分の命を守る訓練RIT研修を実施しました!

令和6年10月16日(水曜)と同年10月17日(木曜)の2日間、伊丹市東消防署においてRIT/RIC訓練を実施しました。

まず始めに、RIT/RICとは?

Rapid(緊急)、Intervention(介入)、Team(部隊)/Crew(隊員)の頭文字をとったもので、緊急介入部隊/隊員という意味です。火災現場においては、バディで進入し、バディで安全に退出することが原則ですが、万が一の不測の事態が発生した場合の対応方法ということです。いわば、消防隊員の生還術です。

内容には、自分自身が脱出困難に陥った場合の「セルフレスキュー」と脱出困難な仲間を助ける「チームレスキュー」がありますが、今回は「セルフレスキュー」に重点をおき訓練を実施しました。

    ホースを手繰り、脱出口を見極める隊員

フラッシュオーバーなどの爆発現象に襲われ、その勢いでホースラインを見失った場合に脱出口を検索する手法。落ち着いて行動することが重要。

   サバイバルポジション(退避姿勢)をとる隊員

2階以上で脱出用のはしご等が設定されていない場合に、一時的に屋外側へ退避し新鮮な空気環境のもと、仲間の助けを待つ手法。この体勢で5分程待機可能。

ホースを使用し、緊急脱出する隊員

はしご等による脱出経路が設定されていない場合に、消防用ホースを構造物等に固定し、緊急的に脱出する手法。握力および防火服の摩擦を利用し降下しています。

はしごを使用し、緊急脱出する隊員

(ラダーベイルアウト)

内部の環境が悪化した場合に、はしごを使用し緊急的に脱出する手法。(2階から3階の場合に実施可能) この際、アクロバティックな動きになるが、迅速に建物から脱出するための重要な動きとなる。

今回はセルフレスキューに重点をおき訓練を実施しましたが、定期的にチームレスキューの訓練も実施しています。

これらの手法は、実際の火災現場で決して実施されるべきものではありませんが、想定外の出来事が発生してしまうこともゼロではありません。そのような状況であっても、冷静沈着に対応できるよう今後も訓練に励みます。

我々の現場活動は危険と隣り合わせですが、殉職者を発生させることは決して許されず、自分自身、仲間の命を守るために今後も安全な活動を心がけていきます。全ては伊丹市民を守るために。

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