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マルチな才能で笑顔を独占 高校生落語家・寺原大智さん(広報伊丹 2017年 2月1日号掲載)

寺原さん

落語絵本まんじゅうこわい

 6歳で、図書館で借りた落語絵本「まんじゅうこわい」を読んだのをきっかけに落語と出会い、現在もはなし家で活躍する寺原(てらばる)大智さん(高2・鈴原町2)。
 落語に無縁の環境で育った自分と同じように子どもたちにも気軽に落語を知ってもらいたいと絵本はいつも持参。
 8歳の時に三軒寺前広場で高座デビューした寺原さんは、親にねだって故桂米朝さんの一門会を初めて鑑賞。人間国宝である米朝さんの話芸の美しさに感銘。しかしその後、弟子の桂枝雀さんの落語を知り、米朝さんとは真逆で個性的な落語に衝撃を受けます。話し手や話し方で自由自在に変化し、進化する落語。そんな自分にしかできない落語をしたいと強く意識します。
 寺原さんは、さっそくプロの指導が受けられる子ども教室に通います。さらに落語を学びたいと落語みゅーじあむの講座に入門し、大人に混ざって学ぶ中、名誉館長の桂文枝さんから「池田家大吉」という芸名ももらいました。
 今では客層や会場の広さなどを考慮し、当日に演目を変更することもあるなどプロ顔負け。
 「常にお客さんが喜ぶ落語を心掛けます。そのためには、まず自分が誰より楽しむこと。そうするとテンポや笑いの間がお客さんと合ってきて、楽しさが共有できるんです」と話します。
 市のイベントや自治会の催しなどの出演やNHK番組「フレ☆フレ」などテレビ出演、地元ケーブルテレビでリポーター経験を重ねるなど力を付け、中学1年生の時、平成24年度こども落語全国大会(中高生の部)で見事、最優秀賞を受賞します。
 落語に限らず、友人とは中学からバンドを結成し、ボーカル・ベースを担当。学校では生徒会副会長や軽音部の部長を務めるなど活躍の幅を広げてきた寺原さん。「自分を支え応援してくれた人たちに感謝を忘れず、将来は、人を楽しませられる仕事をしたい」と語りました。