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愛され親しまれる音楽隊に 「感動」を目指し一音入魂 中部方面音楽隊隊長柴田昌宜さん(広報伊丹2020年10月1日号掲載)

中部方面音楽隊隊長の柴田昌宜さん

陸上自衛隊中部方面音楽隊(緑ケ丘7)隊長であり、指揮者の柴田昌宜さん(40歳)。大阪音楽大で4年間トランペットを学びますが、音楽全体を深く眺めて作り上げる指揮者にも興味を持ち、同大の指揮専攻科に進みます。
陸上自衛隊の指揮者募集の案内を見かけたのは、大学卒業後の進路に悩んでいた頃でした。当時は自衛隊を意識したことはありませんでしたが、自分を試そうと受けた結果、合格。同隊の指揮者の公募は初めてで、その後の募集も数年に1度だと合格の後で知り、「今考えると運命的な巡り合わせだった」と語ります。

音楽隊の主な任務は自衛隊員の士気を高める演奏や式典・儀式での演奏、自衛隊の広報活動としての演奏です。中部方面音楽隊は関西を中心とした2府19県での演奏を担当しており、年間100回程度の演奏会をこなしながら、走り込みや射撃などの訓練も行います。

中部方面音楽隊

今も心に残るのは、新潟県中越沖地震の被災地での慰問演奏です。
指揮を終えて振り返ると被災者の人たちが涙しており、自衛隊を続けたいと思う大きなきっかけになりました。
芸術音楽の追求や自己表現ではなく、「国や社会、地域の人々を思う演奏を届ける存在」を目指す音楽隊。柴田さんが掲げるテーマは「感動」です。「聴く人の心に響き、聴き終えた後には友達や家族、地域を大切にしようと思えるような演奏」を目指し、指揮棒を振ります。
現在、陸上自衛隊中部方面隊の公式YouTubeチャンネルで「コロナに負けるな!」と題した動画を配信しています。新型コロナウイルス感染拡大の中、不安な日々を送る皆さんを歌や演奏で励まし勇気づけたいと、撮影から編集まで音楽隊員が行いました。
「音楽隊もコロナ禍収束の一端を担うことができれば本望。収束した後は、より多くの人たちに感動を届け、愛され親しまれる音楽隊にしたい」と力強く語りました。