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異色の転身 厩務員から漫画家へ 漫画家田村正一さん(広報伊丹9月1日号掲載)

田村さん顔写真

競走馬の世話をする厩務員から漫画家に異色の転身を果たした田村正一さん(36歳。尼崎市田能)。小学5年生の時、兄が買ってきた競馬シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」で、競馬に夢中になります。一度はサラリーマンとして働きますが、22歳で退職。その後、仕事を探しているとき「厩務員募集」の求人広告を見つけ、園田競馬場で働き始めます。
「厩務員は馬がいる厩舎の上の階に住み込みで働き、4頭の馬を世話するため午前1時には起きなければいけなかった」と当初の想像以上の仕事に苦労した田村さん。時には、馬に蹴られ、ひ臓を損傷したり肋骨を骨折したりすることもありました。
しかし、サラリーマンのころに比べ、自分のペースで働くことができた厩務員の仕事は自分に合い、世話をした馬がレースで勝った時の喜びは何ごとにも代えがたいものでした。

漫画の一場面

一方、子どものころから漫画を描くことも好きだった田村さんは「漫画家になれたらいいな」という夢もありました。そこで厩務員生活の傍ら、周りには内緒で漫画のコンクールにも挑戦します。自身の作品を出版社4社に持ち込み、週刊ヤングジャンプ(集英社)の「GAG-1グランプリ」で大賞を受賞しデビューしました。
31歳の時、「ヤングアニマル」(白泉社)で「サラブレッドと暮らしています。」の連載が始まり、厩務員と漫画家の二足のわらじを履く決意をします。
厩務員と漫画家の兼業は「人生で一番大変だった」と話す田村さんは、2年前に約10年間勤めた厩務員の仕事を退職しました。
現在は、伊丹市内の実家を作業場として、園田・姫路競馬公式サイトで「うまのしごと」の連載やスポーツ新聞など競馬予想漫画などの仕事を行っています。「将来は、ギャグ漫画や最近はまっているポーカーを題材にした漫画も描きたい」と話す田村さんの挑戦はこれからも続きます。