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東京パラ切符 仲間とともに掴みたい パラトライアスロン選手円尾敦子さん(広報伊丹4月1日号掲載)

長距離走を練習する円尾さん

東京パラリンピック出場を目指して日々練習に励むパラトライアスロン選手、円尾敦子(まるおあつこ)さん(45歳、日本オラクル・グンゼスポーツ所属)。前回リオデジャネイロでは9位の成績を収めた日本トライアスロン連合(JTU)の強化指定選手です。
トライアスロンは水泳、自転車、長距離走を連続して行う競技で、リオで初めて正式競技となったパラトライアスロンは障害の種類や程度に応じて特別な道具の使用や用具の改造が認められています。
視覚障害のクラスは全盲・弱視があり円尾さんは弱視のクラスです。視覚程度の違う選手間で公平性を保ちかつ安全に競技できるよう時間差でスタートし着順を競います。

オリンピック競技の半分の距離(水泳750メートル、自転車20キロメートル、長距離走5キロメートル)を、視覚障がいの選手は同性の伴走者とロープで繋がり泳ぎ走り、タンデム自転車(下写真)をこぎます。

 「オリンピックの半分の距離だからほとんどダッシュ。本当に過酷。見えないから怖いと感じることもありますし、『やめたい』といつも思います。」と苦笑い。

タンデムで懸命に頑張る円尾さん

 過酷なレースに挑み続ける理由を次のように語ります。「困難は山ほどあります。伴走者の確保、自転車の移送、遠征、練習場所や時間の確保など。だけど実現しています。仲間が支えてくれていますから」 

 円尾さんは生まれた時から片目は失明。医師になる事を目指すも、もう片方の視力低下などの理由で大学院を中退。何をしていいのか分からなくなっていた時にスポーツと出会い、自分の決めた「自分」に固執せず周りの力を借りて成長することの大切さを知り、新しい「夢」に出会いました。
 新型コロナ感染症拡大の影響で4月末までの東京パラリンピック選考対象レースがすべて休止になりました。先のことが全く予測できない状況ですが、夢に向かって練習を続けています。

パラトライアスロン選手の円尾さん