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美術作品で届ける 新たな和菓子の魅力(広報伊丹12月1日号掲載)

展示作品と大町良子さん

 和菓子店「中満(なかまん)」(宮ノ前3)店主の娘、大町良子さん(41歳)は、天王寺川中の生徒が和菓子を模して粘土で製作した作品を展示しています。展示が始まったきっかけは、同中美術科教諭からの依頼でした。
 5年ほど前に同教諭から構想を聞いた際は、自身の技術への自信のなさから引き受けることができませんでした。その後、小学生対象の和菓子作り体験会などで経験を積み、昨年度末、正式に同教諭から依頼があった際「少しくらいは力になれるかな」と思い承諾しました。
 学校内の全てのクラスに指導をすることは難しかったため、生徒たちは大町さんが和菓子を作る姿を動画で見て成形に取りかかりました。仕上げの段階で学校を訪れたとき、「みんな楽しそうにわいわい作っていた様子が印象的だった」と話します。

 大町さんが和菓子を作るときに大切にしていることは「目で見ておいしそうと感じるか、食べて癒されるか」。実際に作るときには、他の和菓子店を見に行ったり、旅行先で花などを見たりして発想を得ています。
 「粘土で和菓子を作るときは、固定概念にとらわれず、おもしろいものを作ってほしい」と語る大町さん。生徒たちの作品はサルが温泉に入る姿をモチーフにするなど斬新なものが多く、客にも好評で、展示が変わるたびに感想を書いて帰る人もいます。
 店の将来について「昔からなじみのある人にも来続けてもらいながら、子どもだけでも買いに来てくれるような店になると嬉しい」と話す大町さん。
 「中学生の作品展示は、若いお客さんが増えるきっかけにもなると思っている。今回のような依頼が今後もあれば、ぜひ協力させていただきたい」と笑顔で語りました。今期のテーマは「秋から冬へ」で、12月中旬まで展示をする予定です。