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俳句誌「すずかぜ」代表活力あふれるご長寿俳人(広報伊丹6月1日号掲載)

「すずかぜ」第10号の発刊を喜ぶ政野さん

 俳人・政野(まさの)すず子さん(91歳。昆陽4)は、平成29年に俳句誌「すずかぜ」を創刊し、代表を務めています。年に4回発行し、4月に第10号となりました。
俳句を始めたのは、32歳のときです。伊丹小の先生が放課後開いている俳句教室に隣人の誘いで参加し、俳句に夢中になりました。短歌は学生時代に習っていましたが、「俳句の方が性に合っている」と感じた政野さんは、子育てをしながら句会に通います。
 同句会が発行していた俳句雑誌「青玄(せいげん)」の主宰が、その後60年来の師匠となる伊丹三樹彦さんです。
 18年に「青玄」が終刊となり一時期、別の団体に所属していましたが、その後カルチャー教室の講師や句会を開くなど、個人で活動を続けます。「発表の場がないと寂しい」という参加者の声に後押しされ、29年1月に「すずかぜ」を創刊しました。
 「私は年長だから代表をしているだけ」と話す政野さんですが、会員が楽しく参加できる雑誌を作るため尽力しています。
 「すずかぜ」の特徴は「添削コーナー」と「写俳」です。
 写俳とは写真を基に俳句を考えるというもので、師匠の伊丹さんが創始したものを引き継ぎました。
 政野さんが考える写俳の楽しみ方は、「俳句を写真の説明にせず、写真の奥にある気持ちと自分の俳句とをコラボさせて、そこにまた違う世界を生み出すこと」です。
 8月に92歳になる政野さんは「原稿を書くときに便利だから」とパソコンを使いこなし、句会の準備も自分で行います。「周囲からは『大変でしょう』と言われますが、楽しんでやっている」と話します。今は「『すずかぜ』の会員の皆さんが喜んでくれること」を生きがいにしています。
 約60年俳句を続けてきた政野さんが俳句で大切にしていることは「詩の心」です。「うまく書いている俳句でも、説明だけでは相手の心は感動させられない」と語りました。