現在の位置

昆陽池の鳥を見守る「チームK」(広報伊丹5月1日号掲載)

チームKの尾崎雄二さんと由紀さん

 尾崎雄二さん(53)と由紀さん(54)夫妻(松ケ丘4)は、昆陽池公園の野鳥を観察し、野鳥を愛する仲間と緩やかにつながるコミュニティーを育んでいます。その呼称は昆陽池の頭文字を付けた「チームK」。
 平成5年、二人は結婚し本市に居を構えます。高校時代から野鳥観察が好きだった雄二さんの影響で由紀さんも同じ趣味を持ちます。夫妻の野鳥観察は、遠方の有名な探鳥地に出かけ珍しい鳥をカメラに収める遠征型でした。
 それを変えたのは、27年3月28日、オオジュリンの群れを同公園で見てからです。「バードウォッチャーの間ではカモの減少が続き『ダメな探鳥地』としてのイメージが定着した昆陽池に」と驚き「地元を真剣に見ていなかった」と気が付きました。
 以降、同公園で野鳥観察を始め、散歩などで訪れる人に「私の撮った写真の鳥は何ですか」、「変わった声を聴いたけど」など話しかけられ、顔見知りが増えていきます。

 変わった声の主は、近年全国的に個体数を減らしている中型のフクロウで同公園では珍しいアオバズクと分かった時には、声の主を尋ねた女性は感動し涙を流したそうです。
 「どの鳥も小さな体ですごく遠い地から昆陽池を選んで来てくれたと考えると感動せずにおれません」と由紀さん。
 その感動を共有する仲間は、当初5人が、今は100人を超えています。2羽のアオバズクを雄二さんがイラストに描いた緑色のバッジがメンバーの印です。
 松ケ丘側売店正面に市の許可を得て野鳥情報ボードを設置し、チームKのメンバーが撮影した同公園初記録の写真や観察記録など順次更新し掲示しています。
 同公園野鳥観察の先人たちが1950年代から残した220種以上の観察記録を、チームKは、2016~19年に12種類を更新しました。
 良い写真を撮るために餌付けをする人がいますが、鳥のためには良い行為ではありません。「チームKは、活動日も会費も無く各自の好きな時に活動しますが、皆マナーを守ります」「メンバーはみんなやさしい」と笑顔で語りました。