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伊丹心障懇50年の歩み(広報伊丹2019年2月1日号掲載)

 昭和43年設立の伊丹心身障害対策市民懇談会が50周年を迎えました。
50年前、強化されつつあった障害福祉施策が本当に血の通ったものになるには、「全市民の協力がなければならない」と本市医師会が中心となり、歯科医師会、薬剤師会、助産師会、ライオンズクラブ、障害当事者の団体、伊丹JC、日赤奉仕団伊丹支部(連合婦人会)他、民生児童委員協議会などで組織化されました。
 設立当初の記録によると、「既に活動していたボランティアと障がい者やその家族からは、設立について必ずしも歓迎されていない面があった」ことが分かります。
 障がい者が直面している現実の厳しさから、「人間として生きる権利を取り戻そう」、「誰もが差別されない市民になろう」というスローガン倒れになるのではないかと恐れられたのです。
 また、活動によって優越感を抱き、かえって差別を助長するのではという危うさを感じられたのです。
 それでも船出をしたのは、「やれることからやりましょう」と、当時の医師会長の故岡温夫先生が決断したからでした。
 必要なのは「施設よりも周囲の理解」とし、設立趣旨文書には「心身障害児への正しい理解と啓発、力の及ぶ範囲での援護によって、これらの子どもたちに喜びと力を与え、親たちを励ます。そして、市民誰もが自分の持ち場で参加する――そんな市民運動を盛り上げる方向で、市民懇談会を設立させました。」と記しています。

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半世紀を経過し、障害福祉施策は拡充し、会の実施事業は変化していますが、当初の精神は脈々と受け継がれています。
現在の活動は、障害の有無に関係なく市民が共に楽しめる「手をつなぐ市民の集い」「手をつなぐ夏の夕べ」、彩り豊かな社会参加機会を創出する「20歳を祝う集い」「ふれあいハイキング」、それらの運営資金を確保するための市内催事への出店や「手をつなぐ愛のバザー」の開催などです。
現メンバーは、「障がい者の人権を守ろう」という一点に拘り一致した行動をする市民団体が他の地域に先駆けて設立し、それが50年継続していることを「誇り」とし、「障害の有無にかかわらない共生社会の実現に向け今後も会を盛り上げ、力を合わせよう」と、改めて確認し合いました。
事務局は、アイ愛センター内。