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壁(バリア)ばかり。だけどユニバーサルなスポーツ(広報伊丹 2018年6月1日号掲載)

スポーツクライミングの障害者大会日本選手権神経障害部門 (2017年・18年)2連覇で日本代表となった大内秀之(38歳、御願塚6)さん。幼い頃から下肢障害で、車いすを利用している。
普段は、社会福祉士の資格を生かし堺市社会福祉事業団で働く。6年前、障害への理解を促進する催しを担当した時、障害者クライミングの普及に取り組み、NPO法人モンキーマジック代表理事の小林幸一郎さんと出会った。
小林さんは視覚障害で、「クライミングは、障害に関係なく、同じ場所、ルールで楽しめる特性もあり、健常者と障害者が『助け・助けられる』の関係ではなく、同じ仲間として、互いに理解し合える価値ある機会」と話す。壁に配置された色とりどりのホールドに手や足をかけて登っていく。

 

 

              (写真:共に練習する仲間たちと大内さん(左から2番目)

壁は垂直や前傾があり、自分に合った難易度で挑戦できる。ホールドは掴みにくいものもある。
練習で大内さんは、何度も前傾壁に挑み、何度も背中から落下する。練習場のジムの床には厚手のマットが敷かれ、落下してもけがのないようにしてある。「失敗が大好物。失敗の中に気付きがある。仲間の応援もある。仲間は失敗も見ているから、ゴールした時に一緒に喜び合える。それが魅力」と話す。
普段からトレーニングで鍛えた腕だけで登っていく。次はこうしてやろうと考え抜いて、工夫を繰り返す。次の挑戦は、今年9月オーストリアでの世界選手権だ。「優勝して仲間と喜び合いたい」と語った。