鬼貫賛春卜画(おにつらさん しゅんぼくが)四季花の画巻
金粉をひいた料紙に大坂の画家大岡春卜が極彩色で正月から12月までの四季折々の花や草木を描き,上に鬼貫がその花にふさわしい句と文を賛した見事な絵巻です。
昭和54年に伊丹市の有形文化財に指定されました。
昭和54年に伊丹市の有形文化財に指定されました。
更新日 2008年07月22日
この絵巻を収めた箱の蓋裏に製作のいわれが書かれています。それによると,本巻は貫鱗(かんりん)という大坂の俳人がまず春卜に画を依頼し,それに鬼貫の賛を依頼して成立したものです。本巻末尾には,「法橋(ほっきょう)春卜図」の署名に続いて,「右四季の草木を画たる(かきたる)一巻,貫鱗子望に黙止かたく(かんりんし のぞみに もだしがたく),享保十四己酉春まち月の窓のもとに筆をとりて おにつ羅(おにつら)書」との鬼貫の識語(しきご)が記されています。それによって本巻の成立年次が享保14年(1729年)12月であることがわかります。鬼貫が69歳の,まさに円熟期の作品といえます。
春卜は独学で狩野の画法を修得し,それに軽快さを加味した独自の手法を身につけて,寺社の御用をも勤めた京阪屈指の画家です。春卜と鬼貫とはかなり親交が深かったと言われています。
本巻はまさにこのような2人の夢の競演で,画と書の手本ともなる貴重な作品です。


所在地
伊丹市千僧1丁目1-1 伊丹市立博物館内
※展示中かどうかは博物館におたずねください。
参考文献
- 「鬼貫賛春卜画四季花の画巻」 『伊丹の文化財』 伊丹市教育委員会 平成7年
- 瀬川照子「鬼貫賛春卜画四季草木画巻について」 『新・伊丹史話』 伊丹市立博物館 平成6年
- 岡田利兵衞監修『鬼貫賛春卜画巻』 『伊丹資料叢書』3 伊丹市役所 昭和51年
- 源豊宗「鬼貫賛春卜画「四季草木画巻」について」 『地域研究いたみ』第10号 伊丹市立博物館 昭和55年
- 部署名:教育委員会事務局生涯学習部社会教育課
- 住所:〒664-8503 伊丹市千僧1-1 (市役所4階)
- 電話:072-784-8090 ファックス:072-784-8083






















