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平成19年度教育基本方針

更新日 2007年11月03日

伊丹市の中西教育長は平成19年2月26日、開会中の平成19年第1回市議会定例会で、平成19年度教育基本方針を表明しました。教育基本方針(全文)は以下のとおりです。

はじめに

先程、市長から、市政運営の基本方針、ならびに、平成19年度予算案の諸事業について、所信の表明がございましたが、これに基づきまして、私からは、平成19年度の伊丹市教育基本方針について、重点目標を中心に、その考えを申し述べたいと存じます。

私たちが、子どもの頃、当時の大人は「今時の子どもは・・・」と言い、そして、当時の子どもであった私たち大人も、今、また、「今時の子どもは・・・」と渋い顔をしています。

「大人は誰も、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない。」

私自身、これまで、「子どもシンポジウム」や「教育ビジョン策定委員会」など、さまざまな場面で、子どもたちのいろんな意見を聞いてきました。

「子どもは大人の影響を受けやすいので、世間の大人は、もっと、しっかりして、子どもの模範となるような大人であって欲しい。」

「大人は、今の子どもの悪い面だけを見るのではなく、良い面や頑張っている姿もわかって欲しい。」

これが、私たち大人への、子どもたちからのメッセージであります。

平成19年度は、伊丹市教育の10年先を展望する、その「教育ビジョン」スタートの年となります。

その中で、伊丹の将来の発展に向けて、私たちがめざすべき教育の方向や、共有する教育目標、地域に根ざした伊丹ならではの教育を、それぞれ明らかにしています。

このビジョンでの将来像は、子どもから高齢者まで、すべての市民の皆さんが、生涯のそれぞれのステージにおいて、『学ぶことの幸せを実感できる「ことば文化都市」』とし、「伊丹に今も息づく固有の歴史と伝統文化を活かした人づくり、一人ひとりの自己実現の達成」をめざしています。

そして、その基本目標を3つ定めています。

1つは、「大きな夢をふくらませる、明るく元気な伊丹っ子づくり」であります。

子どもたちが、人生の夢や目標をしっかり持って、確かな学力を身につけ、豊かな心・健やかな体を育み、健全な食生活が営めるよう、知育・徳育・体育・食育の調和のとれた、明るく楽しい元気な伊丹っ子を育てて参ります。

2つ目は、「生きがいや心の豊かさを実感でき、その輪が広がる学びの創造」であります。

人生80年時代・長寿社会の定着と、団塊世代の大量退職・地域デビューを迎える中で、市民の皆さんが、それぞれのライフステージにおける学びを通じて、自己実現を達成し、その輪が市民力、地域力のさらなる向上に資するような、生涯学習社会の構築をめざして参ります。

3つ目は、「豊かな学びを支援する教育環境づくり」であります。

私たちの国では、明治の昔から「教育の道というのは、家庭の教えで芽が出て、学校の教えで花が咲いて、世間の教えで実がなる」、こういった教育のあるべき姿がありました。

今こそ、原点に回帰し、低下した、家庭・学校・地域の教育力の回復と、相互の連携協力をめざさなければなりません。

時あたかも、今、教育改革のうねりが高まりつつあります。

昨年12月には、59年ぶりに教育基本法が改正施行され、年明けの1月には、教育再生会議から、教育改革に関する第一次報告が出されました。

これらのことを受けて、今後、学校教育法、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、教育職員免許法など教育関連法の改正や、学習指導要領の改訂、教育振興基本計画の策定などが予定され、戦後教育は大きな転換期を迎えることとなります。

この度、策定しました「教育ビジョン」が、伊丹市教育の魁(さきがけ)となり、道標(みちしるべ)となるよう、決意を新たにしています。議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご支援を、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

総論

教育という営みがもっている「学びの連鎖」とも言うべき特質を考えてみると、私たち教育関係者は、平成19年度、特に、次の8点に力を注いで参ります。

学びの連鎖 その1 過去、現在、未来 -温故知新から温故創新へ-

先人が残してくれた、伊丹の教育の歴史をひもとき、今に活かして、魁(さきがけ)となる教育に取り組むことによって、未来に向けた伊丹の教育を拓いて参ります。

学びの連鎖 その2 幼児期の教育、学校教育、社会教育

教育は、人々の生涯にわたって連綿と続く営みであり、幼稚園・保育所(園)との連携、幼保と小学校との連携、小・中連携、中・高連携、学社融合などの積み重ねによって、社会教育へと展開して参ります。

学びの連鎖 その3 学校園、家庭、地域の教育力

子どもたちが、未来を担う「社会の宝」であるからこそ、学校園、家庭、地域の総力を挙げて、子どもたちの健やかな成長を手助けして参ります。

学びの連鎖 その4 知育、徳育、体育、食育

教育は、子どもたち一人ひとりの「生きる力」を育成することにあります。そのためには、相関関係にある、「知育」「徳育」「体育」「食育」の四位一体の人づくりに努めて参ります。

学びの連鎖 その5 ことばの力

今、教育が抱えている多くのさまざまな課題を解決する重要な鍵である、読書も含めた「ことばの力」によって、子どもたちに、大きな夢や目標をもたせ、確かな学力の向上、豊かな創造力・想像力や感性・情緒の育成、自己の表現や他者への理解、社会との対話など教育活動の基盤づくりに努めて参ります。

学びの連鎖 その6 愛と美の教育

人間教育において、最も大切なことは、自分を大切にする気持ち、他者を愛し思いやる心など、子どもたちにいろんな「愛」を教えることにあります。また、子どもたちが、外見だけではなく、内面でも、真に美しいものを美しいと、五感と心で感じることができるよう、人間としての「美」を教えることが必要であります。こういったことから、愛と美の教育を推進して参ります。

学びの連鎖 その7 教育から学習へ

「教育」は、その目的を教育する側が決め、教育を受ける側は他律的・受動的であるのに対し、「学習」は、その目的を学習する側が決め、極めて、自律的・能動的であると言われています。自分の能力や可能性を最大限に発揮し、創造的な活動や自己の成長を図るため、学ぶことの幸せを実感できる自己実現の達成に向け、生涯学習社会を築いて参ります。

学びの連鎖 その8 人は人によって人になる

教育のめざすところは、人格の完成であります。私たち大人は、大人同士で切磋琢磨して高められ、また、子どもたちによっても高められます。子どもたちも、私たち大人によって高められ、また、子ども同士でも切磋琢磨して高められるものであります。そんな教育を進めたいと考えています。

以上、8つの柱を基本に、諸施策を展開して参ります。

引き続き、教育ビジョンの体系に沿って、教育の各分野について、ご説明申し上げます。

幼児期・学校教育

学力問題、いじめ・非行等の問題行動、不登校、規範意識の欠如や生活習慣の乱れなど、教育を取り巻く状況は依然として厳しいものがあります。このような中、子どもたち一人ひとりが、個性や能力を伸ばし、その可能性を開花させ、個人として自立し、品格のある有為な人間となるための基礎を培う、幼児期・学校教育が果たす役割は極めて重要です。

基礎・基本の徹底と確かな学力の向上

まず、第1は、基礎・基本の徹底と確かな学力の向上であります。

すべての学びの基礎となることばの力やコミュニケーション能力を育成するため「読む・書く・話す・聞く」ことば文化都市伊丹特区における、小学校「ことば科」を4校から11校へ拡充し、「伊丹市子ども読書活動推進計画」を実効あるものにするため、全ての小学校・中学校に配置している専任の読書指導員について、小学校での指導日数を倍増するなど、「ことばと読書を大切にする教育」を一層推進して参ります。

また、本年1月(小学校)及び2月(中学校)に実施した「学習到達度及び学習意識調査」や、4月に実施予定の「全国学力・学習状況調査」の結果をもとに、各学校において、授業改善プランを作成し、校内の研究体制の充実や指導力の向上に取り組んで参ります。また、習熟度別学習や少人数授業の推進など、新学習システムを効果的に活用した、個に応じたきめ細やかな指導体制の確立に努めます。

35人学級編制の段階的導入につきましては、小学校3年生まで拡大して参ります。さらに、小学生・中学生が土曜日に学習する「サタデースクール」等の一層の推進を図ります。

併せて、昨年度に引き続き、「確かな学力推進モデル校」を指定し、その成果を他の学校へ広めて参ります。

次に、特別支援教育を推進するため、福祉・医療等の関係機関と連携した「伊丹市特別支援連携協議会」を引き続き開催するとともに、「特別支援教育ことばの支援教室」、専門的な知識を有する相談員を学校に派遣する「特別支援教育巡回相談員派遣」、「スクールアシスタント配置」の充実を図って参ります。

幼児期の教育につきましては、幼稚園が地域の幼児教育センターとしての機能を担うとともに、合同研修会の実施など、公私立幼稚園と保育所(園)、小学校との連携を強化して参ります。

高校教育につきましては、市立伊丹高等学校では、創立100周年を機に特色化・活性化を図るため、選択科目、学校設定科目などの研究を行い、各教科・科目の目標を明確にしたシラバスを作成するとともに、45分7時限授業の実施に向けて検討を進めて参ります。また、土曜日に、学習の場を開設する「進路実現ゼミナール」や「ステップアップサタデー」を引き続き実施して参ります。さらに、高校生と大学生が市内商店街の活性化をテーマにした実践的な授業を行うなどの、高大連携による教育プログラムの充実を図ります。

伊丹市立高等学校では、学校及び生徒の実態等に応じた新しい学校設定教科・科目を設置し、選択科目の拡大を図るとともに、独自の教育課程により「三修制」を充実して参ります。

豊かな心・健やかな体の育成及び健全な食生活の推進

第2は、豊かな心・健やかな体の育成及び健全な食生活の推進であります。

心の教育の充実につきましては、「心の教育推進モデル校」を拡充するとともに、小学校4年生を対象に、子どもたちが自らの成長を振り返り、将来に向かって主体的に取り組む姿勢を育てる「2分の1成人式」などに取り組んで参ります。

いじめ問題につきましては、全ての小学校・中学校・高等学校にスクールカウンセラーを配置し、相談機能の充実を図ります。また、「いじめ問題対策本部」や「いじめ問題対策連絡会議」、「子どもシンポジウム」など、今後もいじめの防止に向けて、すべての市民力を結集し、全力で取り組んで参ります。

不登校への対応につきましては、早期発見・早期対応に努め、「不登校対策共通理解・共通実践事項」に沿った取り組みや、「小中学校の校種間連携」を進めるとともに、スクールカウンセラーや関係機関との連携を図り、スクールアシスタントの充実等を図って参ります。また、適応教室「やまびこ館」・第2適応教室「学習支援室」等の活用により、早期の学校復帰をめざした取り組みを進めて参ります。さらに「やまびこ館」のIT化を進め、児童生徒への学習支援や教育相談の充実を図ります。

問題行動につきましては、「中学校生徒指導ふれあい相談員」を配置し、きめ細やかな指導や支援を行います。

健やかな体の育成につきましては、児童生徒の体力低下が重要な課題であることから、「体力向上推進モデル校」を拡充し、教員の指導力の向上や体育機器の充実を図ります。また、「伊丹キッズ運動プログラム」の活用による体育授業の活性化や、運動部活動の充実、「伊丹検定スポーツバッジ認定制度」「体力づくりカードの作成」などにより、子どもたちのスポーツに対する意欲を喚起して参ります。

また、「食育」の推進につきましては、小学校1校に栄養教諭を配置する中で、栄養教諭を中心とした「食育推進モデル校事業」に取り組んで参ります。また、「食育推進委員会」の意見などを全市的な「食育推進実践計画」に反映して参ります。

開かれた・信頼される学校園づくりと評価の推進

第3は、開かれた・信頼される学校園づくりと評価の推進であります。

各学校園の教育方針、教育活動の内容や成果を、学校園通信やホームページなどを通じてリアルタイムに公開し、説明責任を果たすとともに、「学校評議員制度」や「学校評価ガイドライン」に基づく外部評価をより一層充実させ、保護者や市民の学校園運営への参画を促進して参ります。

また、安全・安心な学校づくりをめざし、市内全小学校の1年生を対象とした「CAP講習会」や、「下校情報メール配信事業」「伊丹市メールマガジンシステム」「防犯ブザーの配付」「地域安全マップの見直し」など、子どもの安全対策に積極的に取り組んで参ります。

教職員の意識改革と資質の向上

第4は、教職員の意識改革と資質の向上であります。

教育は教職員の力量にかかっており、子どもたちや保護者から尊敬され、信頼される教職員を育てることが必要です。

各学校園では、校園長のリーダーシップのもと、明確なビジョンに基づく学校運営を推進して参ります。

また、「学校マネジメント研修」を通じて、学校が組織体として揺るぎない信頼を確立するための教職員の意識改革を図って参ります。さらに、「トワイライト研修」をはじめ、教職員のためのスキルアップ講座や授業力向上講座など研修の充実を図ります。また、総合教育センター内に、さまざまな教育実践に関する情報や資料を蓄積するとともに、コンサルティング機能を備えた「授業力向上(カリキュラム)支援センター」を設置し、教職員の学びを支援して参ります。

今日的課題に対応した幼児期・学校教育の推進

第5は、今日的課題に対応した幼児期・学校教育の推進です。

幼児・児童数の減少、家族の多様化など、社会情勢の変化に対応するため、幼稚園・小学校・中学校・高等学校では、校種間の連携強化にむけて、教師間の交流はもとより、系統的なカリキュラム作成の研究を進めて参ります。

また、小学校・中学校では、通学区域制度の弾力的運用により、いじめや部活動等への対応など、就学ニーズに柔軟に対応して参ります。

今後の幼児期の教育につきましては、学校教育審議会で、公立幼稚園の「適正規模・適正配置」「公私の役割分担」を、また、福祉対策審議会と合同で、「認定こども園」など、今後の幼児教育のあり方について、引き続き検討して参ります。

一方、公立高等学校入学者選抜制度については、総合選抜制度の改善・改革を要望する声が高まる中、生徒が「学びたいことが学べる」高等学校を選択し、学習意欲が高まるような、新しい時代に対応した入学者選抜制度を、川西市・猪名川町と連携しながら、早期に、地域の意見として取りまとめて参ります。

市立伊丹高等学校につきましては、「特色化・活性化推進チーム」を組織し研究を進めるとともに、学校教育審議会において、商業科の通学区域の見直しについての検討を行います。

伊丹市立高等学校につきましては、県の「県立高等学校教育改革第二次実施計画(平成21~25年度)」策定にあわせて、県立移管及び多部制単位制高等学校の新設による定時制高校の再編を県へ要望して参ります。

伊丹養護学校につきましては、特別支援教育の推進に向け、センター的な役割の充実や地域のニーズにあった特別支援学校のあり方について研究を進めて参ります。

幼児期・学校教育における人権教育の推進

第6は、幼児期・学校教育における人権教育の推進です。

「人権教育基本方針」や「人権教育のための国連10年」伊丹市行動計画に則り、子どもの人権教育を推進して参ります。

幼稚園では、「幼稚園教育要領」に沿って、生命の大切さに気づかせ、豊かな心情を育てるなど、人権尊重の精神や感性が確実に育まれるよう努めます。また、小学校・中学校・特別支援学校・高等学校では、「学習指導要領」に沿って、各教科をはじめ道徳の時間や体験活動など全教育活動を通じて、人権問題を正しく理解させ、自他の人格を尊重し、互いの個性を認め合う心豊かな人間性が培われるよう努めて参ります。

また、教職員には、自らが啓発者であることをしっかりと自覚させ、人権に関する新たなスキルを習得させるなど、指導力の向上を図って参ります。

家庭・地域・社会教育

市民の、生涯学習活動への参加スタイルの変化や価値観の多様化、団塊世代の大量退職と地域回帰の潮流によって、従来の社会教育のプログラムや対象・取り組み手法・実施場所等は、見直しの必要に迫られております。このような変化に的確に対応し、生涯学習社会の構築に向け、市民一人ひとりの生きがいづくりや健康づくり等の施策を展開して参ります。

自発的な学習を支援する社会教育環境の整備

まず、第1は、自発的な学習を支援する社会教育環境の整備であります。

市民主体の生涯学習を推進するため、市民参画組織である「伊丹市公民館事業推進委員会」の充実を図ります。さらに、公民館のバリアフリー化推進策としてエレベーターを大型化し、車椅子対応機能を充実させて参ります。

また、「ことば文化都市伊丹」の拠点施設整備に向けた取り組みについては、市民の皆さんのご意見を聴きながら進めて参ります。さらに、0歳児から、絵本を介して親子でふれあい、子どもたちが読書への第一歩を踏み出すブックスタート事業を、市民団体の協力を得て実施して参ります。

資料修史事業につきましては、引き続き市内の旧村の現地調査を進めるとともに、博物館資料の積極的な活用と、地域に残る貴重な歴史資料の収集・保存、調査・研究を進めます。

さらに、学校教育と社会教育が連携し、自然・歴史・文化・人・施設などの資源を活かした学習を通して、郷土伊丹への愛着や誇りを育てる事業を推進して参ります。

文化財の保存・継承と活用

第2は、文化財の保存・継承と活用であります。

地域の文化財を活用した「文化財からのまちづくり」に向け、新たに、文化財保護関係団体と協働して、「歴史・文化が醸し出す伊丹ロマン事業」を実施し、市内外にアピールして参ります。

また、伊丹スカイパークの後期整備事業にあわせ、岩屋遺跡の灌漑施設・堰の実物大模型を設置し、昨年7月にオープンした体験学習施設と一体化した、弥生時代を中心とする伊丹の歴史が学べる施設として整備して参ります。

生涯スポーツの推進

第3は、生涯スポーツの推進であります。

「新伊丹市生涯スポーツ振興基本計画」を策定し、生きがいや心の豊かさが実感できる生涯スポーツ社会の実現をめざします。

さらに、伊丹スポーツセンター陸上競技場の照明設備新設を支援するなど、スポーツ施設の整備を進めて参ります。

家庭・学校園・地域等の協働による教育の推進

第4は、家庭・学校園・地域等の協働による教育の推進です。

PTAとコミュニティが連携するPTCA活動の強化を図り、地域の子どもは地域で守り育てるという市民意識を醸成しながら、青少年問題にかかわる関係機関や、青少年健全育成団体が中心となって、青少年愛護活動を推進して参ります。

今日的課題に対応した家庭・地域・社会教育の推進

第5は、今日的課題に対応した家庭・地域・社会教育の推進であります。

豊かな経験を持った多くの人材や、自然、歴史、伝統文化などの地域資源を活用したまちづくりを推進するため、市民、地域、活動団体間のコーディネーターとしての役割を果たします。

家庭・地域・社会教育における人権教育の推進

第6は、家庭・地域・社会教育における人権教育の推進です。

日常生活において自他を尊重する意識が、態度や行動に結びつくよう人権感覚を育てることが重要です。そのため、家庭、地域、職場などさまざまな場を通じて、あらゆる人権課題に関する学習機会の充実と人権尊重の理念の普及に努めて参ります。

教育行政

人間は環境の動物と言われますが、まさに、教育環境の違いは、子どもたちの学びに大きな影響を与えます。

そこで、家庭・保護者・PTA、地域、関係機関、関係団体と連携を図りながら教育環境づくりに努めて参ります。

教育行政推進体制の整備

まず、第1は、教育行政推進体制の整備についてであります。

伊丹の教育(重点目標編)に掲げたそれぞれの目標が、確実に達成できたかを検証するため成果報告編を発行し、市民へ報告して参ります。また、教育広報「(仮称)いきいき・いたみっ子」を発行するとともに、メールマガジンの活用など、積極的に教育情報を発信して参ります。

教職員の人事管理につきましては、県教育委員会が新たに創設する主幹教諭を任命していく中で、教員のリーダー的存在として、円滑な学校運営やミドルリーダー等の養成、若手教員の授業力及び資質の向上を図って参ります。

また、市内外・校種間の人事異動を活発化し、特色ある学校づくりや校内研究の推進などに意欲的な教員の人事配置を積極的に行い、優秀な教員を表彰する制度を創設して参ります。

学校園施設の整備につきましては、安全で快適な学校園生活が送れるようアスベスト対策を優先させながら、計画的にトイレ改修、エレベーター設置、高等学校と幼稚園の耐震診断・補強設計、空調機能回復事業等に取り組んで参ります。また、35人学級や学習形態の多様化に対応するため、軽量鉄骨造による校舎増築を含めた将来計画に基づく対策を講じて参ります。

さらに、学校図書館図書標準の全校達成をめざして図書の整備を進めるとともに、情報教育を推進するため、小学校では、児童1人に対して1台のコンピュータとなるようコンピュータ室設置台数の増設を、中学校では普通教室等に校内LANとコンピュータを整備するなど、高度情報化時代に見合った情報教育を実現するための環境整備を図って参ります。

今日的課題に対応した教育行政の推進

第2は、今日的課題に対応した教育行政の推進です。

教育委員会制度につきましては、今、さまざまな議論が交わされ、問題提起がなされております。教育委員として、積極的な施策提言、学校園訪問、市長やPTAとの懇談、教職員研修講師、学校評議員や地域との意見交換など、学校園、保護者・PTA、地域、関係機関、関係団体との連携を図りながら、「顔の見える教育委員会」として精力的に活動して参ります。また、指導主事による学校園への指導力強化や、教育施策の企画立案機能の充実、県教育委員会との連携など、さらなる機能強化に取り組んで参ります。

伊丹ならではの特色ある教育

伊丹では、文化・文政の時代に酒造業が隆盛を極め、多くの文人墨客が往来し、豊かな俳諧文化が花開きました。当時の酒造家たちは、その財力を活かして私学を開設するなど、文化や教育にも先進的に取り組んできました。

わが国の三大俳諧コレクションの一つである「柿衞文庫」や、なぎなたの三大私設道場に数えられる「修武館」も、これらの歴史・伝統を育んだ土壌の中で引き継がれてきたといえます。

さらに本市は、特色ある社会教育施設、文化芸術施設を数多く有しているほか、現在、活躍中の教育関係者や文化人も多数在住されています。

今後も、伊丹の歴史と伝統文化や魅力ある地域資源を活かし、それらを未来に引き継ぐ教育を推進して参ります。

ことば文化都市伊丹の創造

まず、第1は、ことば文化都市伊丹の創造であります。

ことば文化都市伊丹特区における「ことば科」「グローバルコミュニケーション科」については、カリキュラムの工夫や教材の開発及び指導方法の工夫を行い、国際社会に生きる日本人としてのアイデンティティを育むとともに、美しい日本語、英語によるコミュニケーションができる子どもたちの育成をめざします。さらに、本市が漢字検定の会場になったことを受け、児童生徒や保護者に漢字検定・英語検定へのチャレンジを勧めて参ります。

また、市民を対象とした「朗読」「俳句づくり」「話し方」などの「ことば文化」に関する講座等を充実して参ります。

地域の特色を活かしたスポーツ競技の振興

第2は、地域の特色を活かしたスポーツ競技の振興です。

第3回全国高等学校なぎなた選抜大会の開催にあたっては、幼児・児童・生徒などの関心を高め、選手層の拡大を図るとともに選手強化に努め、また、伊丹生まれのニュースポーツ「いたっボール」等を活かしたスポーツの振興を図って参ります。

地域の特色を活かした芸術・文化教育の振興

第3は、地域の特色を活かした芸術・文化教育の振興です。

本市が持つ、固有の歴史・伝統文化・風土、個性的な文化・社会教育施設群など、特色ある地域資源を活かした教育活動を振興して参ります。

伊丹の歴史と伝統を活かした教育の推進

第4は、伊丹の歴史と伝統を活かした教育の推進です。

過去から連綿と続く伊丹の教育の歴史をひもとき、先人に学ぶため、伊丹教育史編纂事業を推進して参ります。

また、国・県・市指定の数多くの有形・無形文化財を活用した教育を推進して参ります。

市民力を活かした教育の推進

第5は、市民力を活かした教育の推進です。

本市では、自治会や地区社会福祉協議会、NPOを中心とした市民活動、PTA活動等が活発に行われております。これらの市民力を活かし、家庭や地域との連携のもと、伊丹の教育を支える仕組みを検討して参ります。

以上、新年度の教育基本方針を申し上げましたが、よろしくご理解、ご支援くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ先 
  • 部署名:教育委員会事務局管理部教育総務課
  • 住所:〒664-8503 伊丹市千僧1-1 (市役所4階)
  • 電話:072-784-8081 ファックス:072-784-8083