現在の位置

平成28年度大阪府交野市・枚方市

1.視察出張委員

 委員長   杉   一      委 員   北原 速男

 副委員長  上原 秀樹        〃    川上 八郎

 委 員   保田 憲司         〃    久村真知子

       〃    竹村 和人       〃    新内竜一郎

 (西村 政明委員 欠席)

2.視察都市  大阪府交野市、大阪府枚方市

3.視 察 日  平成28年8月2日(火)

4.調査事項  下記報告のとおり

 

 

◎8月2日(火) 10:00~ 大阪府交野市

 

<"かたの″基本構想について

 

初めに、交野市議会の友井健二議長からの歓迎あいさつを受けた後、杉委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、南 企画財政部企画財政室秘書・政策課長から説明がなされた後、質疑応答がなされた。

 

<説明の概要>

交野市では総合計画の構成が他市と違い基本構想の下に基本計画に替わる市長戦略を定めている。市長戦略とは市長の任期の最初の年に、市が力を入れていく取り組みを示した4年スパンの計画。その下に市長戦略を具体的に行動に移す実施計画がある。

基本構想について、今の基本構想は、平成23年度から平成34年度まで12年間となっている。基本構想策定と同時に交野市基本構想条例を策定し、議会の議決を得ることとした。交野市の基本構想の特徴として、想いや方向性を一定示しているが、プロセスや手段について書かれていないため、市民一人一人が解釈し、各自のまちづくりを考えてもらうものになっている。

市長戦略について、市長の公約をもとに作成。まち・ひと・しごと総合戦略は市長戦略に溶け込まして一体的に推進。策定までにパブコメや議員協議会等で意見を募る。市長戦略策定後、タウンミーティングを実施し市長が市民に説明。

市長戦略は、1.政策プラン、2.行革プラン、3.財政プランの3プランを一体として進めるものとなっている。

政策プランは4つの柱、行革プランは7つの柱、財政プランは3つの柱で構成。

実施計画書について、単年度で作成。部長宣言で部の一年間の取り組みを示す。

部長宣言を受けて、課単位の施策を展開。実施計画書は、当初予算資料として議員にも提出し、活用している。事務事業評価は、一年間の評価を職員が評価している。

(調査事項)

基本構想・実施計画の2階層にしたことについて

 

  • 市長の戦略について 

基本構想を実現するため市長が定めるものとして位置づけ

  • 基本計画を設けていない理由とそのメリットとデメリットについて

  先行き不透明な現在に、中長期的な計画を立てることがデメリットとなると判断。

  • 実施計画を単年度にしている理由とそのメリットとデメリットについて

  柔軟かつ迅速に事業が実施できるよう単年度としている。

 総合計画策定における議会の役割について

  • 計画策定において議会の意見をどのように汲み取ったか
  • 議会の議決の範囲についてどのような議論が交わされたか

現基本構想策定と同時に交野市基本構想条例を議会に提出。特に反対の意見はでなかった。実施計画については決算で審査されている。

 大学との協定について

  平成19年摂南大学と包括連携協定を結ぶ。

 交野市基本構想条例について

  • 条例策定の経緯

市の方向性を決めるに当たり、議会の承認は必要なため策定。

  • 総合計画条例でなく基本構想条例とした理由について

    基本構想の下に市長戦略がある関係上、基本構想条例とした。

  • 今後の議論の中で総合計画を3層構造にするといった議論や実施計画を複数年度にするといった議論が出てきた場合に本条例をどのように扱うのか

       必要が生じれば条例改正を行っていく。

 課題等について

  事業を実施するにあたり、構想のどの部分か意思統一していく必要がある。

 

<質疑応答>

(問)実施計画は予算書とリンクしているのか。

(答)予算額は記載しているが、ひも付ではない。

(問)基本構想を概念的にしているのは、市長戦略を後で作りやすくするためか。

(答)基本構想を12年としているのは市長の任期を意識してのもの。

(問)基本構想の進捗チェックは決算等で示されるのか。

(答)市民参画については目に見えて進んでいる。財政計画は市長戦略でみている。

(問)基本構想が方向性を示しただけのものだが、最初からこのような基本構想だったのか。こうなった理由は、メリット・デメリットは。

(答)3次までは普通の3層構造だった。より市民の視点を意識した結果このようになったと聞いている。メリットとして市長が変わっても動きやすい。デメリットは明確に示せないので誤解が生じやすい。

(問)市長戦略を作るときに市民の声はどう反映させているのか。

(答)市長公約がベースとなっているが、行政が市長とヒアリングをして原案を作成。市民に対しては、案の段階でパブコメを実施している。

(問)摂南大学とは普段から連携しているのか。

(答)総合計画に限らず多方面で連携しており、職員が大学で講義することもある。

(問)基本構想策定時に摂南大学教員にアンケートをとっているが、学生にはとらなかったのか。若者層の意見を取り入れた方がよかったのではないか。

(答)基本構想では、学生など若者層の意見は聞いていなかったが、それ以外の活動では学生の意見を参考にしている。

(問)基本構想の見直しは行われるのか。議会から見直しの要求は無いのか。

(答)情勢と内容がそぐわなくなれば、議会の承認を経て変更はあり得る。ただし今まで変更されたことはない。議会からも見直しの声は出ていない。

   (問)前回選挙の争点は

   (答)特に大きな争点はなかった。

   (問)前市長からの市長戦略に齟齬はなかったのか。

   (答)大きな変更はなかった。

 

◎8月2日(火) 13:50~ 大阪府枚方市

 

枚方市総合計画について>

 

 初めに、枚方市議会議長の大塚光央氏からの歓迎あいさつを受けた後、杉委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、総合政策部企画課 井田係長から説明がなされた後、質疑応答が行われた。

 

<施策の概要>

 地方自治法改正により基本構想の策定義務が廃止になったことから、枚方市では平成25年3月に枚方市総合計画策定条例を施行し第5次総合計画策定に着手。基本構想と基本計画の2階層とし、基本構想は期限なし、基本計画は12年間とした。基本構想は理念的なもので期間を設定するものでないとし永年となった。基本計画の下に実行計画があり4年ごとに基本計画を具体に実施する事業を定めている。

基本構想について、市民・市民団体・事業者・行政の4つが主体者となり、5つの基本目標を定める。

基本計画について、1.重点的に進める施策2.部門別の取り組み3.計画の推進に向けた基盤づくり4.計画の進行管理で構成。

(調査事項)

基本構想と基本計画の2階層にしていることについて

  • 具体的な計画はどこに位置づけているのか

総合計画とは体系外の実行計画に位置付け。実行計画は4年の期間とし、補正予算毎に更新している。

  • 2層構造のメリットとデメリット
  • 2層構造に至った経緯

第4次総合計画の第2期基本計画策定の際(H21)に構成を整理し3層階から2層階に。2層にすることにより、簡素化でき分かりやすいものとなった。

総合計画策定における議会の役割について

  • 計画策定において議会の意見をどのように汲み取ったか

審議会に委員は参加せず、全員協議会を基本構想・基本計画の素案ができた段階と最終案ができた段階で開催。

  • 議会の議決の範囲についてどのような議論が交わされたか
  • 議会の議決の範囲が基本構想のみとなっている理由について

以前は構想のみが議決対象。範囲についての議論は特になかった。議会改革特別委員会において基本計画までが議決範囲となる。

 枚方市総合計画策定条例について

  • 本条例制定の経緯

地方自治法改正を機に制定。

  • 枚方市市民まちづくり基本条例との関係について
  • 市民まちづくり基本条例と総合計画策定条例を分けた理由について

参画と協働のまちづくり条例は未制定のまま

 市長マニフェストと総合計画との関係性について

実行計画の期間については市長任期と同じ4年とし、市長マニフェストを踏まえ作成

  個別の分野別行政計画との関係性について

総合計画において、分野別行動計画と各施策との関係性を明確にし、その内容を踏まえ各計画を策定。

  課題等について

新たな評価制度の構築及び総括評価時の改定の判断基準。総合計画の市民等との共有。

<質疑応答>

   (問)3階層から2階層となったが、実際の違いはあるのか

(答)大きな違いはない。基本計画に取組計画まで入れたことが違う。

   (問)実行計画の評価はどのように行うのか。

(答)管理シートを作成し進行管理していく。

   (問)大学との連携は。

(答)施策目標に市内大学連携・交流事業などがある。

(問)産学公連携事業で商品開発など成果はあったか。

(答)商品開発などの成果は出ていない。主にフォーラムなどソフト面の事業を行っている。

(問)自治会長や希望者に基本計画を配布して、市民の反応は。

(答)まだ、配布した段階なので、反応はこれからと考える。今後、市民から要望があれば、出前講座を行っていく。

(問)基本計画を2階層にして簡素化したのは、市民に対して分かりやすさを意識したからか。

(答)2階層にしても、内容を省略した訳ではない。簡素化して分かりやすくし、市民にも理解してもらうようにした。

          (問)基本構想に期間がないが、見直す機会はないのか。

(答)今のところ見直しの予定はない。ただ、大きな変化があれば、見直しの必要もあるのかなと考えている。

(問)実施計画を体系外とし、4年の期間としたことは、市長マニフェストを入れやすくするためか。

(答) 4年の期間としたことは市長の任期を意識したもの。

(問)総合計画策定条例と議会基本条例の2つに、議決事件についての記述がされていることについて。

 (答) 議員提出議案として議会基本条例を策定しているときに議決事項の拡大が議題として上がり、他市の基本条例などを調査した結果、議決事件として総合計画をいれた経緯がある。議会基本条例に入れることで、議会の意思を表している。

 

以 上

お問い合わせ先
市議会事務局
〒664-8503 伊丹市千僧1-1(市役所2階)
電話番号072-783-1344 ファクス072-784-8092

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