現在の位置

平成27年度岐阜県瑞浪市・岐阜県土岐市

1.視察出張委員
 委員長     杉   一      委 員   北原 速男
 副委員長  上原 秀樹        〃    川上 八郎
 委 員     保田 憲司       〃    久村真知子
      〃     西村 政明       〃    新内竜一郎
     〃      竹村 和人
2.視察都市  岐阜県瑞浪市、土岐市
3.視 察 日   平成27年7月16日(木)~17日(金)
4.調査事項  下記報告のとおり

 

◎7月16日(木) 14:00~ 岐阜県瑞浪市

<「きなぁた瑞浪」による地域創生について>

初めに、瑞浪市議会議長の熊谷隆男氏からの歓迎あいさつを受けた後、杉委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、景山 経済部農林課長から説明がなされた後、質疑応答がなされた。

<施策の概要>
瑞浪市の農業について、概要として、人口39,414人で平成14年度より減少を続けている。市の面積の5%が農地。一戸当たりの面積が小さく、自給自足的な農業が多い。畜産業が盛ん。
瑞浪ボーノポークについて、県の畜産研究所が開発した雄豚を父親とし、特殊なエサで飼育した豚。霜降りの割合が2倍で脂身がおいしい。現在、生産量が足りないほど好評。
きなぁた瑞浪について、農家が直接現金になるような販売の手段として、平成26年6月にオープン。65000平方メートルの土地を市が買収。指定管理者制度をとる。管理先は、瑞浪市とJAが出資して設立した「みずなみアグリ株式会社」に運営を委託。正社員5人、臨時職員30人の体制で運営。平成26年度の実績は、売上が4億1千万円。来場者数が52万人。
「きなぁた瑞浪」を中心とした市民協働について、「きなぁた瑞浪」のオープンにより小規模生産農家の販売先が確保された。出荷者は出荷者協議会に加盟し、参加者は勉強会を開くなどして商品の品質向上に努めるなど、地域としての活動を行っている。また、春・秋のイベントでは他地域のまちづくり団体にも参加してもらっている。
瑞浪市の都市ブランド政策について、「瑞浪ボーノポーク」を平成24年商標登録。瑞浪ボーノポークPR委員会を設立し、瑞浪ボーノポークグルメスタンプラリーと瑞浪ボーノポークグランプリを開催する。また、名古屋市内2店舗で瑞浪ボーノポークを販売。東京にも進出予定。他に、耕作放棄地対策及び特産品開発事業として、「マコモ」の栽培事業を平成18年より始める。瑞浪ボーノポークと併せて市内の短大に商品開発を依頼、「きなぁた瑞浪」で販売。
地域創生戦略について、農業戦略としては、ビニールハウスに補助を出し、冬場の葉物の安定供給対策を行う。また、生産者の高齢化対策として新規生産者拡大を目的とした市民への野菜づくり勉強会を開く。「瑞浪ボーノポーク」戦略としては、畜舎増築に補助を出し、1.5倍の生産増を目指す。他に、地域住民生活等緊急支援のための交付金で「きなぁた瑞浪」で年4回フェアを開催し、県の農産物を3割引で販売する。
今後の課題について、冬野菜の仕入れ不足や生産者の高齢化が課題であり、先に述べた補助等を行っていく。また、野菜や瑞浪ボーノポークの加工所を設置する案があるが、補助金等の問題などクリアしなければいけない課題が多い。今後、瑞浪ボーノポークを飛騨牛とともに、二枚看板にして県の名産にしていきたい。

<質疑応答>
(問)「マコモ」事業で便秘や血圧を下げる効果があると書いているが、実験は市で行ったのか。
(答)市で実験は行っていないが、食物繊維が多いので、効果があるとしている。


(問)「マコモ」の栽培方法は
(答)田んぼと同じだが、使える農薬が少なく、収穫を手作業で一本一本行わねばならず、手間がかかる。


(問)売上はどうか
(答)昨年は7反で栽培し、金額で百数十万程度。希少性を買って商品開発したが、手間もかかり収穫時期も限定されるなど、なかなか軌道に乗っていない。


(問)観光の取り組みについて
(答) 中山道が通っており宿が2つあるので、そこをPRしている。また、ゴルフ場が13あり、ゴルフのまちとしてPRしている。


(問)市内の1養豚業者だけに補助を行っているが、他から批判は出ないか
(答)県のブランド化指導事業として補助しているので批判はない。


(問)伊丹もスマイル阪神が好評で、拡大の要望もある。拡大した場合、民間業者との関係が問題となるが、瑞浪市の場合はどうか。
(答)瑞浪では、民間と商品の価格差もありすみ分けができている。「きなぁた瑞浪」の拡大は考えていない。


(問)養豚業者では環境問題は起きていないのか。排泄物の処理はどのようにしているのか。
(答)集落から離れたところにあり、住民からの苦情はない。排泄物の処理も工場を使って堆肥にしている。


(問)雄豚を増やす計画はないのか。
(答)一市一町合同で増やす計画がある。また、市内で養豚業者を増やすよう努力している。


(問)専業農家戸数が増えている理由は。
(答)「きなぁた瑞浪」ができ販路が確立されたことがあると考える。


(問)自給的農家が増えているが、「きなぁた瑞浪」で販売しないのか。
(答)高齢者が多く、「きなぁた瑞浪」まで商品を運ぶ手段がない。


(問)来場者の市内市外割合は。近隣市からの来場が多いのか。
(答)来場者の市内市外のデータがないが、平日は市内、週末は市外の方が多いと思う。


(問)年代別人口構成では、若年層が減っているのか。
(答)若年層と特に子どもが減っている。市内に産業がなく、転出が転入を上回っている。


(問)人口減に対する対策は。
(答)総合戦略になるが、移住・定住促進補助など行っている。

質疑応答の後、「きなぁた瑞浪」の現地視察を行った。


◎7月17日(金) 9:30~ 岐阜県土岐市

<「わがまち清流の国ぎふづくり」土岐市計画及び第六次土岐市総合計画について>

 初めに、土岐市議会議長の西尾隆久氏からの歓迎あいさつを受けた後、杉委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、林総合政策課長から説明がなされた後、質疑応答が行われた。

<施策の概要>
 「わがまち清流の国ぎふづくり」土岐市計画の活用と課題について、平成24年開催の「ぎふ清流国体」が契機。その後、県の補助制度が設立され、市町村ごとに「清流の国」をキーワードにした地域づくり計画を策定。「第5次土岐市総合計画」、「土岐市観光振興計画」、「国体実行委員会基本方針」等をもとに策定。主な実施事業として、自然の保全に取り組む市民団体への活動支援、公園の整備、作陶体験プログラムの提供、地域連携施設の整備、観光協会推奨品の認定、史跡ウォーキングやスポーツフェスティバルの開催など、6つの施策を展開。課題として、県の支援である補助金が採択制で、補助率を下回る補助額となったり、申請が選外になったりする。また、地方創生総合戦略との関係も課題である。
 地域創生について、都市ブランド戦略として土岐市の地域資源のひとつが「美濃焼」。現在は海外製品に押され衰退気味ではあるが、市の基幹産業であり、高品質化などの展開を図っていく。もうひとつの地域資源として「交通網の充実」がある。多くのインターチェンジがあり、市内の大規模ショッピングモールには市外から多くの人が来る。現在、多くの来訪者を街なかまで来てもらうために、スタンプラリー、フォトロゲイニングなどの施策を展開。フォトロゲイニングとは、市内のスポットを写真に撮って回る、オリエンテーリングのようなもの。
 人口ビジョンについては、現在策定中であり、土岐市は日本創政会議の消滅可能性都市からは免れているが、人口減少を前提として、人口減少に歯止めをかけることに重点をおいた施策を展開するための総合戦略、人口ビジョンの策定が必要と考える。
 第六次土岐市総合計画について、計画期間は平成28年度~37年度で、現在策定中、基本構想を土岐市総合計画審議会において審議中。7月1日~22日でパブコメ実施。
 市民意見聴取と職員のマンパワーを活用し「基本構想」と「実施計画」の2層構造からなる総合計画。「基本構想」は10カ年、「実施計画」は3カ年の期間としている。
 学識経験者や公募委員など15人で組織された土岐市総合計画審議会で市長からの諮問に応じ答申。市民意識調査、中学生及び保護者へのアンケート、企業・事業所へのアンケート、自治会へのアンケート、市民活動団体等へのアンケートを行ったほか、まちづくり懇談会を実施し、意見を聴取。
 庁内で、策定会議、策定委員会(部会)、ワーキングチームを組織し、職員へのアンケートも実施。
 市民の協働参画について、「市長と語る会」の実施。平成23年度~26年度まで実施。対象は、10人以上の構成員のある市内団体としたが、実際は市内の8自治会がほとんど。市長が会場に出向き、90分程度の意見交換。結果については、広報誌やホームページで公表している。
 
<質疑応答>
(問)「わがまち清流の国ぎふづくり」土岐市計画について、県の補助制度について詳しく教えてほしい。
(答)補助率2分の1で、1団体1千万円の上限。採択制で、不採択の場合理由を教えてもらえないので、選考の基準は分からない。


(問)土岐市の実績は。
(答)平成25年度は不採択。26年度は史跡ウォーキング10万円と公園整備の200万円の実績がある。


(問)土岐市が行っている自然の保全に取り組む市民団体への活動支援の内容は。
(答)5人以上の構成員で補助率2分の1で上限25万円。例として蛍の放流活動などがある。


(問)美濃焼が基幹産業とのことだが、売上実績や今後の数値目標はあるか。
(答)詳細なデータを持ち合わせていないが、平成24年度で約40億円の売り上げ。平成7年度には約100億円の売上があったので、激減している。数値目標のKPIは設定していない。


(問)売上が激減した理由は何か。
(答)海外製品に押されている。美濃焼は大量生産品が中心なので、中国製品に負けている。


(問)巻き返し策はあるのか。
(答)ブランド化して特化していこうとしている。


(問)企業誘致の例としてどのようなものがあるか。また、今後の計画は。
 (答) 土岐市にはゴルフ場が多くあり、ゴルフ場跡地を工場団地として誘致したりしている。また、アウトレット周辺も誘致している。土岐市は市有地が多いがほとんどが保安林なので、保安林指定の解除が課題である。


(問)フォトロゲイニング事業を実施することになったいきさつを教えてほしい。
 (答) 国の地方創生先行型交付金の申請をするにあたり、来訪者が市内回遊する策を考えていた時に、NEXCO中日本よりフォトロゲイニング事業の提案があった。狙いとしては、市内を写真で撮ってもらい、後で写真を見てもらって改めて来てもらいたい。まずは、市内の名所を知ってもらい、後で魅力に気付いてもらえれば良い。市内一か所だけでなく各所を巡ってもらうことができる。


(問)事業予算は。
 (答)  200万円。全額国の補助金で賄える予定。


(問)陶磁器産業の活性のため、次世代養成機関とかはないのか。
 (答) 市内にある陶磁器試験場に育成制度がある。


(問)市内の高校を卒業したら、育成機関に入れるのか。
 (答) 市内ではないが、多治見高校に窯業専攻コースがあり、そこの卒業生が入ったりする。育成という面からは、市内のNPO法人が若手の活動の場を提供して活動支援を行っている。


(問)総合計画策定に当たり、中学生のアンケートは過去から行っているのか。
 (答) 今回が初めて。10年後に土岐市に住んでもらえるような内容のアンケートを行った。


(問)市政に関心を持ってもらう上で良いことだと思うが、他に中学生が市政に対し意見ができるような場はあるか。
 (答) 中学生議会のようなことは行っていないが、今回のアンケートがきっかけになって市政に関心をもってもらいたい。


(問)職員アンケートでは、実施した意義が感じられるような結果はあったか。
 (答) アンケート結果を見ると、職員間の中でも意識の差があることが分かった。
  提案の中には、戦略に活用できるようなものもあった。


(問)アンケート結果はホームページに公開しているのか。
 (答) 公開している。

以 上


 

お問い合わせ先
市議会事務局
〒664-8503 伊丹市千僧1-1(市役所2階)
電話番号072-783-1344 ファクス072-784-8092

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