現在の位置

平成26年度宮城県議会・名取市議会

1.視察出張議員
 委員長   北原 速男
 副委員長  相崎佐和子
 委 員   櫻井  周
  〃    杉   一
  〃    市川  薫
   〃     吉井 健二
   〃        山本 恭子
   〃      上原 秀樹
議 長      山内  寛
副議長       川上 八郎

2.欠席委員 な し

3.視察場所 宮城県議会、名取市議会 

4.視 察 日 平成26年11月5日(水)~6日(木)

 
平成26年11月5日(水)13:15~ 
宮城県議会「議会運営、議会改革について」

伊丹市議会 北原委員長からお礼等の挨拶の後、宮城県議会 西條次長から歓迎の挨拶がなされた。続いて菅原議事課長、泉政務調査課長から、説明があり、その後、質疑応答が行われた。

●議会運営について
 会派構成、各委員会の構成・所管等についての説明がなされた。以下、本市の運営と相違する部分を中心にまとめる。
一般質問は質疑を併せて行っている。議員の改選後質問順序を決定し、定例会ごとに概ね16人となるように調整している。質問時間は30分以内、答弁を含め60分以内で行う。
代表質問を行うことができるのは5人以上の会派からそれぞれ1名。質問時間は40分以内、答弁時間を入れて80分以内で行う。
委員会は6常任委員会同時開催。委員間討議は必要に応じて行っている。
予算の審査は、分科会方式。全議員で構成する予算特別委員会では総括質疑に会派持ち時間制を導入している。常任委員会の委員で構成する6分科会を設置し審査を行い、予算特別委員会で採決、本会議にて委員長報告・採決。
決算の審査は、予算審査と同様。
●議会改革について
 議会基本条例の規定に基づき平成21年7月「議会改革推進会議」を設置し、その具体化に向けた検討を行っている。(資料3-1、3-2参照)
 宮城県議会では数多くの条例を制定しているが、その制定過程では規則の制定等関わりがあるため、執行部側と協議の場を持っている。また、できる限り全会一致を目指しているため、検討会議には全会派からの出席を考えているが、そうならない場合であっても、検討会議の代表者が他の会派に検討状況を報告し調整をしながら進めている。
 さらに、他都道府県議会との連携協力の具体的事例として、特に全議員が参加する宮城県議会・山形県議会交流議員連盟がある。

【質疑応答】
Q 一般質問の人数が16名とのことであるが、人数制限を行っているということか。その調整はどのようにしているのか。
A 以前は人数制限がなく、その都度、議運で協議をしていた。それでは公平性が保てないという意見もあり、平成24年に19人を超える場合の基準を決めた。震災、重要な条例制定など何か重大な案件があった場合は16人を超えても認めるとしたため、そうでない場合は16人で収まっているという状況。

Q 予算・決算は分科会に分かれて審査しているが、分科会で討論や採決をするのか。同時開催であるが、自身が所属していない分科会の内容はどのようにフォローしているのか。
A 分科会・特別委員会では討論は行わず、本会議で行っている。
他の分科会の内容を知るための策は特にないが、財政を所管している総務企画分科会は、他の分科会で問題が発生した場合の砦として、他の分科会の採決後でなければ採決を行わないことになっている。そういう意味では何かあったときのフォロー体制はできていると言えると思う。

Q 議会基本条例第27条に議員間の討議を定めているが、どのように行って
いるのか。また、その効果についてはどうか。
A 基本条例を定める前から議員間での討議は行っているため、特に具体的な取り組みはないが、常任委員会や特別委員会の中でそれぞれ議論をつくしているという状況である。

Q 第12条では請願者の意見を聞く機会を設けているが、活用状況と効果は。
議員から請願者へ質疑はできるのか、運用情況について。
A 条例制定後、実施したことはない。採択された場合は執行部にその後の計画の報告を求めている。

Q 震災復興計画を策定する際の議会の参画の仕方について。
A 復興計画策定のための会議を設け協議をするが、その段階ごとに、素案であっても各会派に説明していた。
 
Q なぜこんなに議会改革が進んでいるのか、その背景、理由は。
A 資料2にあるが、平成7年の議会改革はまさに浅野知事の時代であった。時代背景としても市民オンブズマンの活動が盛んになっていた時期で、情報公開請求も盛んに行われたことがあった。そのようなことを背景に議会が独自で情報公開を検討したということがあった。また、浅野知事が改革派の知事であり、議会とは是々非々の関係であったということも関係している。さらに、改選で新しい議員が多く入ってきたということ、議長が改革に熱心であったこともあり、新しいことに取り組んでいく機運が盛り上がった。また、議会改革の進んでいる三重県議会とも交流をしていたことなどが、今につながっていると感じている。

Q 改革に対する議員の考えはそれぞれ違うと思うが、議員間の温度差はどうだったのか。
A 心の中ではそこまでしなくてもと思っていた議員はいたと思うが、改革を進めていきたい議員がリーダーシップをとって引っ張っていったことと、時代背景が上手くマッチしたと思う。

Q 反問権の範囲、活用状況は。
A 質問に対する答弁を的確に行うことが主旨であるので、質問内容の確認程度にとどまる。知事のみが使っている。

Q 参考人制度はどの程度、どのような場で活用しているのか。
A 毎年数件ずつ、特別委員会、常任委員会で行っている。

Q 請願者から意見を聞く場を設定しているが、条例制定の際、どのような議論がなされてこの条文が入ったのか。
A 条例制定前からこのように運用していた。委員会で請願者から意見を聞く必要があると決定されれば説明を求めることになる。請願者が説明したいと言っても委員会で決まらなければ、説明はできない。

Q 議員提案条例の見直しのところで、基礎調査を実施し、正副議長に調査結果を報告とあるが、その内容は。
A 議員提案条例で策定した条例について、改正が必要か等、議員・執行部にアンケートをとった。その内容を報告したということ。

Q 議会選出監査委員のあり方についてはどうなったのか。
A 現行2名であるところを1名にするべきといった意見もあったが、現行どおり2名とすることになった。以前は人数の多い会派順に、第1会派、第2会派から1名ずつ選出していたが、今後は他の会派からも出していこうということになった。

Q 議長の記者会見はどの段階で、どのような内容で実施しているのか。
A 平成21年度から毎定例会、最終日終了後に記者会見をするということを記者クラブへ投げ込みしている。一般質問の内容等を報告し、質問を受けている。20分から30分程度の会見で、議会の取り組みを知ってもらい、記事にもしてもらっている。当日は正副議長、各常任委員長も出席し、常任委員会でどのような審議があったかも話している。

Q 市町村では、議会改革、議会事務局強化をしようとしても規模が小さくて難しい点がある。そこで、宮城県議会と県内の市町村が連携、情報交換をし、市町村議会をサポートするといったことはあるのか。また、市町村との意見交換とあるが、実際どのようなことをしているのか。
A 市町村との関係で表に出てくるような取り組みはなかなかないが、資料3-2の6、議会と県民及び市町村との意見交換では、地方議会議員セミナーを実施し、県議会と市町村議会の議員に集まってもらいセミナーを開催した際には事務局が関わっていって具体的な取り組みをサポートしている。その後、震災があったため、具体的な取り組みを進められていない部分はあるが、震災の中で、地方の実態を調査して国に伝える際には県議会だけでは伝わりにくいということもあって、市長会等とも連携して合同で要望していることもあり、連携の重要性を感じているところである。

Q 予算・決算の審議の際の発言時間に制限を設けることで、時間内にきっちり終わるのか。また、通告制をとっているのか。事前に予算・決算について勉強会的な説明は行っているのか。
A 残時間表示があり、それを見ながら行っているので、時間どおりに終わっている。質問項目は挙げてもらっている。部長級が会派を回って説明している。

Q 予算分科会でも時間制限があるのか。審議期間は。
A ない。予算・決算それぞれ各分科会3日間くらい。

Q 傍聴者にアンケートを取っていることの効果は。アンケート項目は。
A 議会改革推進会議と広報会議に結果を報告し、その報告内容を会派内で周知してもらっている状況であり、アンケートの結果が改革に結びついているかどうかはわからない。議員の質問はわかりやすかったか、知事の答弁はどうであったか、といった項目がある。自由記載欄に「発言内容がわかりにくかった」といった意見を書かれていることもあり、その内容は議員にも伝えている。

Q 他都道府県議会と連携している事例が6つもあって素晴らしい。特に宮城県議会・山形県議会交流議員連盟は具体的にどのような内容、また成果があるのか教えてほしい。
A 勉強会的要素の強い会である。お互いの県の課題を見て、どうやって交流していくか考えていくことが主な内容である。勉強会であるため、成果はでにくいが、今年は今後どのような取り組みをしていかないといけないかをテーマに考えている。

Q 子ども議会の内容は。
A 県内の小学生を対象に各教育委員会単位で推選された子どもに議員という形で来てもらい、委員会の中で、普段考えていることについて質問し、答弁をもらうということを実施した。小学生にも議会とはこういうものであるということを学んでもらう場と考えている。

その後、議場等の案内をしてもらう。
 
平成26年11月6日(木)9:30~ 
名取市議会「議会運営・議会基本条例について」

冒頭、伊丹市から派遣されている土木課配属の松浦さんの紹介があり、所属長である建設部次長の伊藤氏から御礼の挨拶があった。続いて、名取市議会 山口議長からの歓迎の挨拶の後、伊丹市議会 北原委員長がお礼の挨拶を行った。続いて綱川次長から説明があり、その後質疑応答が行われた。また、本視察には菊地議会運営委員長も出席いただいた。

○議会運営について
 招集通知は事務局からファックスで送付。議案書は公民館を経由し送達。人事案件、簡易な改正条例は開会日に即決。意見書は常任委員会に付託。委員会は委員外議員の傍聴機会確保のため、1委員会半日として開催している。質疑は通告制を採らず時間制限もなし(ただし、発言回数は同一議題につき2回まで)。予算審査は全議員で構成する「財務常任委員会」を設置し、審査を行う。決算審査は監査委員を除く全議員で「財務常任委員会」を設置し、一般会計歳入の審査を行い、一般会計歳出、特別会計並びに企業会計は2つの分科会で審査を行う。 
○議会改革について
平成20年6月に「議会改革特別委員会」を設置、さらに平成22年2月には「議会改革実施特別委員会」を設置し、様々な改革に取り組んでこられた。特徴的な取り組みとして、「名取市議会に関する住民意識調査」を実施。調査項目は、議会の傍聴経験の有無、議会の関心度、関心がない理由、市議会だよりを読んでいるか、議員報酬は妥当かなど。調査から1年後には最終報告を取りまとめ、1.住民と議会との意思疎通の充実に関すること、2.議員の処遇と議員定数等に関すること、3.政策形成機能の充実に関することについて、具体的な改革、方向性を打ち出している。
議会懇談会について、この11月に行われる際のテーマは報告としては9月定例会の内容、懇談としては地域の課題についてである。資料については資料作成担当委員4名を決め、紙ベースの資料と当日のパワーポイント資料、読み原稿すべてを作成している。7名ずつ3班にわかれ、市内16カ所を4日間で回っている。平成25年度の参加人数は205名であった。若い世代の方が参加しやすい、また、参加したいと思ってもらえるようテーマや時間帯など工夫をしていこうと考えているとのことであった。

【質疑応答】
Q 議員定数について、21人の根拠として3常任委員会×7名で21人との
ことであったが、財務常任委員会は全員参加の委員会であるので、2委員会ではないかと思うが、どのような議論がなされて人数が決まったのか。
A 過去に4つの常任委員会を2つにした。現在は2常任委員会で10名と11名で審査を行っているが、人数が多いので、3常任委員会にしてはどうかと検討しているところである。

Q 正副議長の立候補制について、運用状況と立候補制導入による効果は。
A 運用状況については、立候補する方は選挙が行われる日の午前9時までに届け出て、持ち時間の5分以内に所信を表明してもらう。議長・副議長の両方に立候補することはできない。投票の結果、立候補した方以外の人に票が入った場合の取り扱いについては、無効にしている。有効投票数に満たない場合は、再選挙を繰り返すことになる。効果については、名取で最も公正な公開の場である議会、本会議の場で議員が所信を表明するということについては多くの市民に理解を得ているのではないかと考えている。

Q 請願及び陳情について、提出者から意見陳述の申し出がなされた場合はその機会を設けるとあるが、その運用状況は。
A 市民の方が個人で出される請願・陳情の場合には意見陳述の申し出が多い。

Q 議会懇談会の参加者をふやすために、どのような告知をしていくのか、現在の議論の状況は。議会懇談会を21年からやってこられた中で市民・議員に何か変化はあるか。
A 当初チラシは配っていなかったが、昨年から全世帯へ回覧することにした。さらに、仮設住宅については全世帯に配布している。その他に議員が手配りしたり、駅やバスにポスターを貼る、ラジオでの告知などを行っているが、今以上に何かするということについては、まだ何がいいのか案は出ていない。市民の変化ということについては、参加者が伸びてはこないが、来ていただいた方からはまた来年もしてほしいとの声をいただくので、そういった意味では徐々にではあるが、関心は高まっているのかなと思う。ただ、実際どういうことをやっているのかわからないという声も聞くので、そこはしっかりやっていかないといけないと思っている。また、懇談会をすることで、議員も市民からの質問にきちんと答えられるよう準備をし、考え方もしっかりと持っておく必要があるという意味で変化はあるのかなと思う。
議会懇談会は、議会と市民が話題を共通しようということではじめたのが経緯であった。初めは公民館単位で行っていたが、震災があり仮設住宅で懇談会を開き、被災された市民の声を聞きたいと考えた。議会に対する批判の声も聞いていたので、そういう声を聞かないといけないと思ったが、数字として生の声は思ったほど集まらなかった。そこで、これではいけない、もっと議会から出て行こうということで、現在の16カ所に開催場所をふやした経緯もある。今までのやり方にこだわらずやっていくことがいいのかなと思っている。懇談会の参加者、同じ方でもいい意見がたくさん出ている、我々議員が気づかないような意見もあるので、懇談会そのものは有意義なものだと思っている。

Q 9月定例会の流れの中に、財政健全化比率等質疑とあるが、これはどのようなことか。
A 議案ではないが、報告として「名取市の財政健全化比率はこうです」という説明をし、質疑を受けるということで、議事日程に上げている。実際には財政再建団体に転落するような数字ではないので、質疑はない。

Q 常任委員会(現地調査)とは何をしているのか。
A 定例会ごとに行っている。25年度の決算の総務建設常任委員会であれば、市内の建物や道路を実際に見に行く、地域から陳情などが出ていれば委員会で地域の方から直接話しを聞くというというようなことをすべて現地調査としている。審査をする前段として、状況がこうだから、予算をつけたんだということなどを現地に行って確認をしている。

Q 質疑について、通告制を採っていないようだが。
A 当局側からは事前に通告してもらった方がきちんと答弁できるという意見を聞くが、そうではなく、通告がなくても答えられるようにしてもらいたい。実際は、すぐに答えられない場合、本会議を休憩している。

Q 全議員が、一般質問で一問一答となっているが、反対する議員はいなかったのか。
A 初めは、総括と一問一答の選択性であったが、だんだんと総括質問を選ぶ人がいなくなった。やはり、一問一答の方が聞いている方はわかりやすいので傍聴者からも好評である。

Q 一問一答の持ち時間が片道方式で40分であるが、答弁時間はどの程度か。
A 同じく40分程度である。

Q 議会懇談会について、よくあるのは、議会報告会という形で、議員が今回の定例会ではこんな議案が出ましたと説明をする形が多いが、名取市は懇談会として、市民から意見を聞き、答えるということをしている。議員はそれぞれ考え方が違うので、答えることが難しいところかと思うが、上手くいっているのか。
A 自分の考えを述べる場ではないという申し合わせを全議員が守っている。さらに、班長を中心に、班ごとに勉強会を開き意思統一を図っている。

その後、議場及び閖上地区を案内してもらう。

お問い合わせ先
市議会事務局
〒664-8503 伊丹市千僧1-1(市役所2階)
電話番号072-783-1344 ファクス072-784-8092

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