現在の位置

平成26年度千葉県市川市・東京都武蔵野市

1.視察出張委員
 委員長   吉井 健二      委 員   齊藤 真治
 副委員長  山本 恭子        〃    泊 照彦
 委 員   保田 憲司       〃    新内竜一郎
2.欠席委員  久村真知子
3.視察都市 千葉県市川市、東京都武蔵野市
4.視 察 日 平成26年10月23日(木)~24日(金)
5.調査事項 下記報告のとおり


◎10月23日(木) 13:30~ 千葉県市川市


 初めに、市川市議会議長の岩井清郎氏からの歓迎あいさつを受けた後、吉井委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、担当課である道路交通部交通計画課職員から説明がなされた後、質疑応答が行われた。
 
<(市川市における)交通安全対策について>

(1)市川市における交通事故等の現状について
   交通事故件数、自転車事故件数ともに減少(過去5年)。
(2)「市川市自転車の安全利用に関する条例」について(別添「条例」を参照)
  1.条例制定の経緯(背景)
1. 自転車の関係する交通事故の割合が高い
2. 自転車が多い
3. 市民アンケート結果
自転車運転マナーが悪い…約79%
運転マナーの悪い自転車運転で危険を感じたことがある…約97%
  2.経過
   1.平成21年度から他市事例収集
   2.自転車安全利用対策懇話会からの提言
    自転車安全利用対策懇話会を設置、6回開催し、条例制定の検討などについての提言を受ける。
   3.庁内調整、警察等との協議
   4.交通対策審議会での審議
   5.パブリックコメントの実施
   6.議会に議案提出(平成23年2月議会)
   7.平成23年4月1日施行
 (3)交通安全対策について
   1.小学校での交通安全教室
・1年生を対象にした歩行安全教室
・3年生又は4年生を対象にした、「自転車安全利用五則」(別添ファイル参照)
の説明、自転車の実技指導
   2.保育園・幼稚園での歩行安全教室
   3.自転車安全利用の講習会
    DVD利用による講習会(中学、高校、大学、自治会、企業等)。
中学校(16校)では、平成24年度からスケアード・ストレイト方式の安
全教室を実施(中学校在学中1回は体験)。経費…1回27万円。
   4.街頭指導
    市民マナー条例推進指導員(警察官OB)が、自転車の違反走行者に声掛け指導を行う。
   5.警察・交通安全団体と連携した啓発活動
 (4)今後の課題について
   1.交通事故の減少の継続
   2.自転車の利用者など交通安全についての意識の向上
   3.自転車の走行環境の整備

(質疑応答)
(問)平成22年の事故件数が他の年に比べ、大幅に減少している原因は何か。
(答)外環道路の開通により、自転車が走行する道路から車が減り、自転車の道路環境が改善されたことによると考えている。今後も、外環道路等の自動車道を整備することにより、狭い路地を走行する自転車を、車が減った走りやすい道路に誘導するなど、自転車の走行空間をひろげることで、事故の減少が図れるかなと考えている。

(問)小学校での交通安全教室は、警察との連携で実施しているのか。市の職員の方々で実施しているのか。
(答)基本的には市の交通安全指導員が行っているが、交通安全運動期間中には、警察、交通安全団体などと連携して実施している。

(問)自転車安全対策懇談会で、自転車販売組合もメンバーになっているが、どのような意見があったのか。
(答)条例には、販売店にも責務を課す条項があるので、販売、点検整備、保険加入に関する販売店の協力を得ている。

(問)自転車の保険加入に関しても、販売店にPRの協力をしていただいているか。
(答)そのように理解している。当初は保険に加入できる販売店が少なかったが、最近増えてきている。

(問)小学校での交通安全教室を受講された生徒に、何か渡されているか。
(答)免許証型の終了証を受講者全員に渡し、裏面には、保護者向けの注意書も書かせてもらっていて、家に帰ったら保護者に見せ、安全教室を受けてきたことを話すよう、指導している。

(問)小学生などお子さんはルールを守ってくれると思うが、大人が守っていただけないという例が多く、今後、市民向けの法令順守などのPRをどのようにしていくのか。
(答)保育所、幼稚園での教室を実施する際に、保護者向けにも簡単な講習会を実施し始めた。また、中学校で実施しているスケヤード・ストレイトに、地域のみなさんにもPRし、参加を促している。これは、リアルさが伝わり有効だと考えている。

(問)伊丹では、勝手に人の自転車に乗り、乗り捨てるという不法駐輪があるが、市川市さんではどうか。
(答)自転車の盗難はかなりあるが、駐輪対策は、別の担当があり、駐輪・自転車・放置自転車対策を行っている。警察については、ちょっと前まで、自転車の取締りについては力が入っていなかったが、最近、自転車に対して切符を切るという動きがでてきている。私どもの取り組みにより、協力が得られたものと思っている。

(問)どのような内容で、切符を切ったのか。
(答)違反走行による赤切符で、最近多くなってきている。我々、市の職員がいくら言っても聞いてもらえないことから、警察の方も協力していただいている。

(問)街頭指導として、市民マナー条例推進指導員の方は、何人いて、週何回、どのような場所に立たれているのか。
(答)違反走行に声をかけるというのはなかなか難しい。警察OBの方だと躊躇なくやっていただいている。鉄道駅の周辺を次々巡回しており、乗降客の多い駅は、月に10回ぐらい。

(問)何時間ぐらいで巡回しているのか。
(答)2時間、3時間は巡回して、指導をしている。

(問)制服は。
(答)警察官のとはちがうが、それなりの制服を着用している。

(問)何人ぐらいいるか。
(答)十何人はいるが、常時は2人1組、3班体制で巡回している。ただし、自転車対策だけでなく、タバコのポイ捨てなどの注意・指導も行っている。切符を切る権限はない。

(問)警察からの権限委譲などにより、市で取り締まることについてどのように考えているか。
(答)条例に罰則規定を設け、市で取り締まることも検討したが、どこまでが法令違反で、どこからが条例違反かが明確でないため、適用の判断がむずかしく、現実には無理だろうということになり、もし、法令違反を市が取り締まると、逆に市が法を犯すことになる。結果、断念した。

(問)自転車レーンを今後どのように整備されようとしているのか。
(答)市川市では、道が狭く、自転車道として専用レーンを整備できるのは、限られた外環道路ぐらいしかできない。このたびの道交法の改正により、自転車レーン、走行レーンをつくっていこうとしている。地域に合った表示方法により行っていきたい。

(問)何年ぐらいの計画か。
(答)10年。ただし、財源の問題があり、10年以内の整備はどうかなと思っている。

(問)伊丹市では、放置自転車が多く、障がい者などの歩行に支障をきたすほどだが、貴市では、放置自転車対策はどのようにしているか。
(答)市川市でも放置自転車は多くて、関東エリアでも有名で、駅前広場が自転車で埋まってしまうぐらいであった。平成13年で放置自転車が1万2千台ぐらいあったのが、平成23年には700台弱に下がるぐらい放置自転車対策を行っている。当然、駐輪場を設置しなければならなくて、有料28施設、無料18施設、3万8千台の駐輪場を設置。口頭でいくら言っても、聞いてもらえなくて、「置いたら、持って行く」ことを徹底することで、放置自転車が激減するようになった。

(問)撤去はどのくらいの間隔で実施しているのか。
(答)最初は、注意喚起の札を張って、何時間が経過した後に撤去するというのが現状。通勤、通学によるものは解消したが、今は、昼間の買い物と夜の駐輪対策が問題となっており、商店街から苦情をもらっている。今後、撤去の時間帯を夜(7時頃)にシフトして実施しようとしている。

(問)中学校、高校に自転車で通う場合、学校長の許可を得て通学するという認識でいいのか。
(答)市川市内では、自転車通学は認めていない。

(問)条例上に、学校長の責務が明記されているが、どういう効果あるのか。
(答)効果としては、学校で交通安全対策について様々な取り組みをしていただき、我々も取り組んでいる。どちらも同じことを言っているということで、相乗効果を生み出している。

(問)市内に3万8千台分の駐輪場があるということだが、内民間の駐輪場は何台ぐらいか。
(答)3万8千台には、民営は入っていない、すべて市営。民営は、担当部署が違うので正確な数はわからないが、かなりの台数が増えつつある。

(問)伊丹市の場合、駐輪場が足りないので民間に補助をして設置してもらっているが、市川市ではどうか。
(答)市川市では、歩道が広いのでそこに駐輪場(駐輪ラックを設置)として使わせてもらえないかという商店会の要望はあるが、まだ実施されているところはない。実施されれば、逆に使用料を取ることになると思う。 

(問)伊丹市の場合、注意喚起の張り紙をして2・3時間後に撤去すると効果はあるが相当なクレームが来ると思う。市川市ではどのような状況か。
(答)撤去するトラックを持っている業者が、1週間に1回。張り紙を張ってすぐ撤去もあれば、撤去後に置いた自転車は約1週間後になる。 

(問)スケヤード・ストレイトのスタントマンは、どのぐらいの金額で来てもらっているか。
(答)1回、アナウンスの方も含め6人ぐらいの方が来られ、委託料として27万円ぐらいである。

(問)かなり人を集めないと採算的には苦しいのではないか。
(答)中学校なので、全校で千人くらいになり、先生、PTA役員や地域の人(かなりの音がするので塀越しに見に来られる)を含めると相当な数になる。
また、トラックで自転車、バイク、自動車を運び込み、実際にぶつかり、自転車が九の字に曲がるし、自動車も壊れるため、それなりの費用はかかる。 
(問)中学校16校ですので、毎年回っているのか。
(答)今年5校で、3年で一巡するようにしている。 

(問)経費は教育委員会の費用、交通安全の費用か。
(答)交通安全担当が、総務の予算で計上している。 

(問)実施している時間はどのくらいか。
(答)1回1時間ぐらいで、スタントマンの実演は、40分ぐらいである。 

(問)反響はいかがか。
(答)音がすごいので、最初は笑っていても引き込まれ、後で感想を聞いてもいい感触を得ている。実演とともにクイズ形式で進めるため、自転車安全利用五則などもよく頭に入るみたいである。 

(問)市民マナー条例推進指導員の警察官OBの方は、嘱託か、アルバイト・パートか。
(答)常勤ではないが、通常の常勤職員より高いそれなりの金額を支払っている。 
(問)平成20年から25年にかけて、交通事故件数も自転車事故件数も毎年、確実に減少しているが、その要因はどこにあるのか。
(答)違反に対す意識が変わってきており、守らなければならないものは守るようになってきている。これも行政が行っている啓発事業が、ボディブローのように効いてきているのかなと思っている。 

(問)今後の課題は。
(答)自転車のマナーが良くなって、歩行者のマナーが悪いことにより、自転車がそれを避けるため違反することが分かってきた。小学校1年までに歩行者マナーを身に付けてもらい、3年から自転車マナーに進むことで、今後も右肩下がりを実現していきたい。
行政としては、高い意識を持っていただくために、何か手助けができればと考えている。 

(問)自転車安全利用対策懇談会に大学生14人がメンバーに入っているが、若者の代表としての意見はどのようなものがあったか。
(答)特になかったが、若者だけが悪いのではなく、お母さん方とかその他の方にもマナーの悪い方はいるという意見はもらった。 

(問)地域で実施する啓発活動に対する補助金はあるのか。
(答)啓発資料の提供、職員の講師派遣はするが、補助金はない。 

「自転車教室修了証」のサンプルの提供を受け、その後、議場の案内を受けた。


◎10月24日(金) 9:50~ 東京都武蔵野市

 初めに、武蔵野市吉祥寺まちづくり事務所 所長松崎泰氏からの歓迎あいさつを受けた後、山本副委員長が、視察を受けていただいたことに対するお礼を述べた。続いて、松崎所長から説明がなされた後、質疑応答が行われた。

<吉祥寺のまちづくりについて>

1. はじめに
 ○武蔵野市の概況 
面積:10.73k平方メートル     広がり:東西6.4km 南北3.1km
   位置:新宿より約12kmの西方   
人口:14万725人     人口密度:13,115人/k平方メートル 
 ○吉祥寺(まちづくり事務所の対象)
  商業地域:東西500m、南北600mのエリア
 ○公共交通網  鉄道乗降客数 平均 418,441人/日

2.吉祥寺の歴史
 ○吉祥寺の起源  江戸時代、現在の水道橋付近に吉祥寺という寺があり、大火により門前町の住人が被災転住し、武蔵野の地を代替地として与えられ開墾。
 ○吉祥寺の土地  商業地のほとんどをお寺が所有。大地主。
 ○開発の歴史  甲武鉄道(中央線の前身)開通…明治20年
         井の頭公園開設…大正6年
         帝都電鉄が吉祥寺駅まで開通(現・井の頭線)…昭和9年
         駅前にマーケットが誕生…終戦とともに
 ○人口の推移  関東大震災から急増、50年前ぐらいから横ばい 
 ○開発の歴史  昭和40年代から大型店舗がオープン
まち並みはアーケイドなど更新されているが、道路はほとんど変わっていない。

3.吉祥寺のまちづくり
 ○4つのエリア 
  ・それぞれのエリアにテーマを持たせまちづくりを進めている。
  ・吉祥寺には約23商店会あるが、まとまって吉祥寺活性化協議会を組織し、月1回幹事会を開催し、課題、問題等を話し合っている。
 1.セントラル(吉祥寺)エリア 
   吉祥寺の顔。レトロなハモニカ横丁は残していきたい。
  <課題> 
   ・安心・安全 ⇒防火・防災
ハモニカ横丁(戦後と現在とほぼ形が変わっていない。)
1000坪が1筆、100軒の店舗。7割ぐらいが木造建築で建て替えができない。
   ・将来の展望 ⇒借地権者だけで90人以上、複雑(合意形成が困難)
 2.イースト吉祥寺(東側)
   むかし近鉄百貨店があった(今はヨドバシカメラ)。
   「近鉄裏」と呼ばれ風俗街。
  <課題>
   ・環境浄化 ⇒図書館建設により新規の店舗型風俗店は営業不可
 3.ウェスト吉祥寺(西部地区)
   緑が多い、住宅地であるが、店舗が進出している。ほとんど手をかけていないが、質のいい店が入ってきている。魅力的なまちになっている。   
 4.パーク吉祥寺(駅南)
   井の頭公園まで駅から5分。吉祥寺駅からすぐなので武蔵野市と思われている  
   が、実は三鷹市。閑静な住宅地。
  <課題>
   ・南には広場がないため、1900平米ぐらいの広場を街路事業として作りたい。10何年前に都市計画決定はされているが、買収がなかなか進まない。駅前なので極端に値段が高いのと、代替地がない。地元では再開発の研究をしている。市としては広場をつくればいい。

4.吉祥寺の魅力
 ○吉祥寺のいいところ
  ・都市に求められる機能が過不足なくある。(必要な物はとりあえずそろう)
  ・生活しやすい環境がある。 
    1.大きな店舗、小さな商店を巡る楽しみ
    2.井の頭公園など癒しの空間もある
    3.周囲に良い住宅街が広がっている
  ・交通環境もよい。(新宿、渋谷へのアクセス16分)
 ○住みたい街としての評価
   いろいろな調査があるが、住みたいランキング1位。

 ○現在起こりつつある変化
  ・来街者の属性(居住地)…周辺市区以外の都内からの来街者率が増加。
・ 〃  (アクセス手段)…乗用車のアクセス減。バス、鉄道によるアクセス割
     合が減少から増加傾向にある。
・ 〃   (年齢の変化)…若者比率が減っているが、すべての世代が来街。
  ・年間販売額…吉祥寺は減少傾向、立川が増加。
  ・地価…多摩地区では高い。
5.「回遊性」の秘密
  仕掛けて作った「回遊性」
自然発生的・結果論的ではないビジョンに基づくまちづくり
 ○昭和30年代後半の吉祥寺…サンロードが唯一の駅へのアクセス道路
 ○骨格づくり…昭和39年都市計画道路決定  
・東大高山研究室に案づくりを委託 「まちづくりは道路づくりから」  
 ○大規模店舗の配置…駅から200mほど離れた位置に立地するよう誘致
   ・大型店に行くときに商店街を通り、帰るときはまた通って帰る。
駅前に大規模店舗がない。
  
6.吉祥寺の取り組み
 ○路上荷さばき車両対策
  1.まちづくりの一環として荷さばき問題に取り組む(10数年前から取り組む)
路上での荷さばき作業→生命線である「回遊性」を阻害する要因
  2.吉祥寺方式物流対策委員会の設置
    地元関係者、運送・駐車場事業者、行政などの関係者で構成
  3.時間貸し駐車場の割引事業の開始(平成21年~)
   ・午前6時から正午まで 
   ・月額5,000円
   ・荷さばきカード登録が必要
  4.共同集配送事業の開始(平成23年3月~)
    トラックは共同集配送センターに荷を降ろし、人が台車で店に運ぶ。
    市はセンターの大家のみ。
     ⇒回遊性の高い歩行空間を創出

7.吉祥寺のいま
 ○駅に関する取組み
  1.北口庇整備…さらに回遊性が高まる
  2.南北の自由通路…JR、京王、市の三者で協定を結び、国からの補助金をもらいながら進めてきた。
  3.京王駅ビル建替え…南北の自由通路は、京王駅ビルの1階を利用
 ○まちの軸に関する取組み
  1.七井通りの整備開始
  2.吉祥寺まち案内所…都市観光のインフォメーション機能。JR系大型店の一角に(覚書により)観光案内所開設。運営費は市負担。
<質疑応答>
(問)風俗店等との格闘の歴史に関連して、客引き防止条例的なものは検討されているのか。
(答)最近よく言われていて、新宿区でつくられ、居酒屋の強引な客引きを取り締まることができる。それを吉祥寺でも、という市民の声により、安全対策課で研究はされている。吉祥寺には、暴力団は1団体で、抗争はない。風俗店でのもめ事もあまりないが、課題として考えている。

(問)楳図かずおさんの自宅があり、自宅の景観について、地域住民の方ともめたと聞いているが、景観条例的なものはあるのか。
(答)景観条例というか、景観ガイドラインみたいなものは、今、本庁のまちづくり推進課で検討中である。市長も早くつくりたいと思っているので、できると思う。だだ、楳図かずおさん宅は、もめているのではなく、向かいの家の方が言っているだけ。

(問)高齢化が進み、どうしても買い物が困難な方のために、買い物宅配をしている地域があると聞いたことがあるが、ほとんどが住宅地の武蔵野市ではいかがか。
(答)武蔵野市は地域が狭く、ほとんどが住宅地。ご存知かと思うが、ムーバス(コミュニティバス)の発祥は武蔵野市である。最初の目的は、高齢の方が街に出て行けるように、買い物ができるように、といった福祉的な目的でできたものである。一つは交通施策でやってきた。買い物の宅配的なものは、福祉の方でやっているのかどうかはわからないが、物流の関係で、買物サービス的なことについては、研究をしている。ただ希望される方がそんなに多くはないので、今後の課題と考えている。

(問)回遊性について、大型店舗を計画的に誘致したとのことだが、敷地の確保や計画への理解はどのように得られたのか。
(答)誘致という言い方をしたが、市が土地を持っていてというわけでなく、誘導したというか、お願いしたという方がいいと思う。今思えばよくできたなと思っている。

(問)まちづくり協議会をつくっておられるが、関西では、商店会連合会などは基本的には商売をされている方がメンバー、渋谷の方でも、ほとんどが地主、家主であるが、こちらも同じか。
(答)商店会の劣化するような部分を見てくると、みなさんがオーナー業になり、自前で昔からやってきている店が困難になってくるとチェーン店化するという傾向があると思う。
活性化協議会は、商店会の会長とかが出てきているので、基本的には、店を自前でやっている人とか、テナント業しかやっていないという人がいる。そのほかに鉄道事業者もいれば、信用金庫の方、学校とかの方々が集まっている協議会であり、まちの業者だけではなく、我々も入っているので、情報の共有ができるようになっている。

(問)伊丹でも、複数の職種の方にやってもらっているが、いざまちづくりの段になると、いったい誰がするのという話になって、役員の方が骨を折らないとできない。全国的に見ても、まちづくりをやっているのは、商工会議所の職員か、市役所の商工振興課の職員である。
(答)その部分では、市はあまり踏み込んでいなくて、商工会議所も事務局はやっているが、先ほど言った協議会も、商工会連合会という市全体の大きな会があり、吉祥寺活性化協議会にはそこの会長(吉祥寺を動かしている方)がおり、その人がいることで自由に議論もできるし、そういう力があったことによるところが大きい。普通はまとまらないと思う。

(問)銀行でも、日曜日に駐輪場を貸していただけると聞いているが、快く受けていただいたのか。(伊丹ではむずかしいかなと思う。)
(答)協議会のなかで、お客さんは来てくれるが駐輪場が足りていない。何とかならないかというときに、銀行さんも出席していて、駐車場を日曜日に貸すことはできるが、その代わり整理する人が必要だ。そうすると、他でそこはここから出そうということになり、そういう工夫があって成り立っている。これは割と成功事例である。

(問)そういう工夫があっても、幾分かお金が必要になってくると思うが、そのお金は、市の補助から出るのか、活性化協議会から出されるのか。
(答)今は、市から出ることはないと思うので、整理の人を雇うのはまちづくり活性化協議会の方から出ると思う。市も今までは、商店会というか商業支援というのは、結構手厚くやってきた歴史はある。今は財政的なこともあり、厳しくなってきている。そこで地元の方も、何とかその運営費用に回すため、工夫、お金儲けができないか考えるようになっている。

(問)コミュニティバス、これは年間1千万円上限で、補助を出しておられるのか。また、経営主体はどのようになっているのか。
(答)もともとはバスも購入したし、事業費も出し、関東自動車にお願いして回していた。最初は1路線で、今は、6・7路線あったと思う。たまたまこれをやっていたら黒字になった。バスの購入の半分は補助するので、半分は負担してくださいということになり、だんだん手を離していった(というのはおかしいが)、そういうふうにしてきているので、現状は、あまり市は補助していないと思う。15年以上になり、経営は安定してきている。

(問)結構、乗っておられるのか。
(答)お客さんも朝夕は多く、増便など調整を行っていると聞いている。

(問)主に、乗っている人は高齢者か、若い人か。
(答)朝夕は、完全に通勤通学で、巡回バスなので、日中は買物客として高齢者も利用されている。

(問)ワンコイン、100円か。
(答)もともと100円で、消費税の関係で今後どうするのかを検討中。

(問)商店会等で、誘致地区制度とか補助制度とかをやられて、こうなっているか。それとも自然にできたものか。
(答)基本的には、商店街はもともとあったものと自然にできたもので、大規模店舗は誘導して配置をしただけ。そこに行政の支援とかはしていない。

(問)吉祥寺グランドデザイン、どうゆう誘導策をしたのか。
(答)セントラルエリア、西エリア、南エリアも、吉祥寺グランドデザインができる前からあり、あったものをこれからこう整備すると、まとめたものである。

まちづくり事務所での説明の後、松崎所長の案内で「吉祥寺まち歩き」の赤いラインのとおり視察。
以 上

お問い合わせ先
市議会事務局
〒664-8503 伊丹市千僧1-1(市役所2階)
電話番号072-783-1344 ファクス072-784-8092

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