昭和33年(1958)から始まった伊丹廃寺跡の発掘調査や、同38年からの『伊丹市史』編纂の成果などをもとに、昭和47年(1972)に開館しました。
伊丹の歴史や民俗についての資料を収集し、調査研究を行っています。また、年に3回の企画展のほか、街道を歩く会・歴史講座など、各種事業を実施しています。
常設展「伊丹の自然と歴史」の他、毎年テーマ展(春・秋)、企画展(夏・秋・冬)を開催しています。展示では伊丹にゆかりのある人物や事柄にスポットをあて、より多くの市民の方々に身近な歴史を知っていただければと考えています。
平成26年度夏季企画展「伊丹郷町お仕事図鑑」の様子 (平成26年7月19日~9月14日)
大人向けの講座として「街道を歩く会」・「伊丹の江戸時代の古文書を読む会」・「博物館友の会養成講座」などを、また、子ども向けの催しとして「あ・そ・ぼ♪むかしのあそび」(博物館友の会との共催)・「むかしさがし探検隊」などを実施しています。さらに、「トライやるウィーク」・「博物館学芸員実習」などの受け入れも行っています。
写真左「あ・そ・ぼ♪むかしのあそび」の様子(平成27年3月8日実施)
右「街道を歩く会」の様子(平成26年5月10日実施)
地域の歴史・民俗に関係する実物資料、たとえば古文書や古書籍、昔、生活の中で使われた民具類などを収集しています。また、写真や映像資料も、昔のようすを伝える貴重な資料として収集しています。
カメラ (平成24年度寄贈) 寄贈者が昭和30年頃、新婚旅行へいくために買われたそうです。
伊丹市立博物館は、昭和47年(1972)の開館以来、地域の歴史や民俗に関する資料を収集し、調査研究を行ってきました。現在は、博物館主体の調査だけでなく、伊丹市資料修史等専門委員会とともに旧村単位での調査を進めており、収集した歴史・民俗資料などの分類整理、資料データのコンピュータ入力を行っています。これら最新の調査成果は研究紀要『地域研究いたみ』に逐次掲載しています。また、こうした調査研究活動をもとに展示や講座を行い、レファレンス活動にも役立てています。
平成26年度秋季テーマ展「旧村シリーズ第10弾 荒牧」(平成26年10月11日~11月29日)